「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        天皇陛下の靖国神社参拝を!

2008-04-23 06:39:22 | Weblog
九段の靖国神社で23日まで春の例大祭が催されている。初日の昨日、僕は94歳
の先輩と一緒に生まれて初めて昇殿して清祓の儀式で玉串を奉納してきた。靖国
神社への参拝客は”小泉効果”で、かってよりは増えたが、戦前のあの賑わいに
比べればほど遠い。

昭和13年4月25日、靖国神社では前年から始まった日支事変の戦死者4,538名の
英霊を祀る臨時大祭が催された。翌26日には天皇(昭和)陛下がおなりになり、九
段坂から境内まで、全国から集まった遺族9,000人で埋め尽くされたーと当時の新
聞は伝えている。小学生だった僕も当時の靖国神社の賑わいを覚えている。都内
の学校は30日の大祭当日は授業が休みだった。

       ▽ 露営の歌(昭和12年)作詞 古関裕而 作曲 藪内喜一郎

         四、思えば昨日の戦いに 朱に染まってにっこりと
           笑って死んだ戦友が 天皇陛下万歳と残した声が
           忘らりようか

70年前の日本は、こんな歌のような時代であった。昨日の例大祭には天皇陛下から
の勅使が派遣されて、玉串が奉納されたが、陛下自身の参拝はなかった。麻生太郎
氏は外相時代に「英霊は天皇陛下のために万歳といったのであって、首相万歳といっ
た人はいない。天皇陛下が参拝なされるのが一番だ」と発言している。1975年の終戦
30周年以降、天皇陛下の靖国神社参拝は途絶えている。

昨日ともに参拝した94歳の先輩は、マレー・シンガポール作戦で”遺骨を抱いて”従軍
した勇士である。フィリピンの激戦で戦死した兵士を看取った従軍看護婦もおられた。
神殿の前で二礼二拍する従軍世代も年々減ってきている。この方々が元気な間に天皇
陛下の参拝を実現させたいものだ。



                     

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4 コメント

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全く、同感でございます。 (鉄太郎)
2008-04-23 10:14:20
先輩方の多大な血と汗と涙のご苦労の上に今の日本があることを忘れてはならないと感じております。
よき日本の伝統的な精神的な勉強し、実践してゆきたいです。

(戦後生まれの青二才がいつも生意気なことを書いて申し訳ありません。お許しください。)
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英霊 (kakek)
2008-04-23 18:02:30
鉄太郎 さん
半世紀以上たち、あの時代が風化してきています。誤解を呼ぶかもしれませんが、やはり、あの時代を後世に伝えるために僕は天皇陛下の靖国神社参拝があっても好いと思います。陛下も12月で75歳になられ、同じように苦労した世代です
(学習院初等科で那須に学童疎開されています)
若造なんてとんでもありません。年齢ではありません。このブログは「私説」です。コメントしてください。
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激しく同意 (chobimame)
2008-04-23 18:56:19
なんだか最近の日本は、なるべく靖国に触れぬようにしていますが、過去戦争のあったことは事実ですし、今の平和の礎を築いた英霊に敬意を表し、また鎮魂の意味でお参りする事は、軍国化とは全く違い、人として当たり前の事ではないでしょうか?みな気持ちは祖国に残した人たちを思い、天皇陛下万歳といいながら亡くなったのです。天皇陛下が参られるのが一番の報いであり、筋と思いますが、特アの顔色ばかりを見ている昨今では難しいでしょう。
靖国は軍国のシンボリックな物として捉えられていますが、靖国は軍国というよりかつての日本人の精神だという気がします。
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靖国神社 (kakek)
2008-04-24 11:30:51
chobimame さん
日本人として過去に国のために散華された方を葬うのは当然です。
僕の持論は靖国神社側が、そのような雰囲気つくりをすべきなのです。僕が参拝した時にも派手な右翼の街宣車が二の鳥居横の道路に横付けされていました。一般の国民はこれだけで誤解し、敬遠します。伊勢神宮や明治神宮などと同じように誰でもが自然な形でお参りしたらよいと思うのですがー。
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