「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

市場移転問題は? 都議選挙戦終盤模様なのに

2017-05-26 04:56:43 | 2012・1・1
都議会議員選挙はまだ公示前なのにまるで終盤戦模様だ。宗教関係の政党は知人友人のツテを頼って何人も訪ねてくるし保守政党の事務所からはアンケート調査を装って電話で投票を依頼してくる。昨夜も夕食後、テレビで野球を観戦していたら、電話があり、〇〇〇さんかと投票依頼があったが、苗字の〇〇は正しいが。名前の〇は読み方が間違っている。どこからわが家の電話番号を調べてきたか判らないが、これでは投票する気にはならない。

こんな状況下で、昨日、東京都は築地市場の土壌調査結果について30か所から水銀など基準値を超える有害物質が検出されたと発表した。市場はアスファルトで覆われており、安全性は問題はないそうだが、豊洲市場への移転問題とからみ、小池知決断がどう判断するかが問題だが、都では8月にもう一度再調査をやり、知事の最終決断は秋になるということだ。

都議戦の論戦の一つに自民党は豊洲市場への早期移転を掲げ、”決断できない”知事で、小池知事の「都民ファースト」に対決を迫っている。一方、「都民ファースト」は、市場問題を当面の論戦にしたくないのか、先送りしているように僕には思われる。都民の安全、安心にかかわる問題であり、拙速は困るが、、就任以来の小池知事の2020年の東京五輪パラリンピックへの政治手法をみると、市場移転問題を、知事が”もて遊んでいる”と批判されても仕方がない向きがないでもない。

それにしても、石原都政の10年は築地から豊洲への市場移転問題について何をしていたのか。築地市場の有害物質検出のニュースを知り改めてそう思う。石原都政下での最大与党、自民党の責任も重い。その自民党が、調査が完全に終らない段階で、豊洲への早期移転を叫んで大丈夫なのか。一方、小池知事も「都民ファースト」の視点にたって問題を政治化してもらいたくない。