「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

介護サービスより老人会

2016-02-28 06:18:01 | 2012・1・1

昨日、地域の老人会の合同誕生日会に招かれ夫婦2人で出席した。ここ数年参加者は減るばかりで、それも後期高齢者と思える女性ばかり。男性は僕を含めて4人だけ、会場の隅に腰かけて、お祝いの煎餅をボリボリさせながら、おばあちゃんたちの”学芸会”に拍手を送った。

老人会は昭和38年に施行された老人福祉法により国や自治体の補助金により運営されているが、全国老人会連合会のHPによると超高齢化時代とはウラハラにここ数年、会員数は減り続け、ピーク時900万人だったのが、平成25年には670万人まで落ち込んでいる。わが地区の老人会もそのご多聞にもれず、昨日の会場もスキスキしていた。

かって老人会といえば、元気なお年寄りが掛け声をかけながらゲートボールを楽しんでいる姿が目に浮かんだが、今は地方でもその姿は減ってきているそうだ。今は東京のような都会では、老人会は、元気な年配の女性たちのヨガとかフラダンスだとかお習字、童謡、カラオケといった習い事の場になっている。それはそれで、有意義なことだと僕は思っているが、逆に、地域社会から遊離している僕ら男性にとっては、年会費1500円を支払っているにすぎない。

80歳半ばの僕が見ても老人会はマンネリ化している。ボランティアのハーモニカ奏者が一方的に延々と昔の曲を30分演じていたが、会場は一向に盛り上がらない。時代が変わってきているのである。これでは、自己主張が強いといわれる団塊世代の"若い”お年寄りは、老人会には入会しないだろう。

悪口ばかり書いたが、老人会参加の年寄りは僕ら夫婦を含めて皆元気な年寄りばかりである。国の介護サービスのお世話にはなっていない。そういう意味でも、もう一度老人会について考えるときに来ているのではないだろうか。