「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”甘利辞任”があっても支持率上昇の自民党

2016-02-02 05:57:26 | 2012・1・1
甘利明前経済再生相の先日の辞任の記者会見をテレビで見て、僕は正直言って驚き、がっかりした。安倍内閣の主要閣僚の一人が旧態依然の”口利き稼業”に関わり、なんと大臣室で現金のやりとりまでしていたということだ。甘利氏は記者会見で政治家は選挙で勝つためには、時には支持者獲得のためにこういったことも必要だといった意味合いのことを言っていた。これを聞いて、僕はひょっとしたら日本の政治家は甘利氏に限らず、同じような”口利き稼業”をしているのではないかとさえ思った。

甘利氏の辞任に対してマスコミ世論は当然だという意見が圧倒的だが、安倍内閣の支持率がどの世論調査も下降していないのは不思議だ。前回昨年12月に比べて共同通信社は4.3パーセント増加、読売も前回の支持率54パーセントから56パーセントと2ポインンと上昇、毎日の調査に至っては8ポイントも増えている。

理由は何なのか解らないが、僕には”自民一強”といわれる中で,野党第一党の民主党があまりにも”だらしいない”からのように思われる。今年夏の参院選向けの民主党が作成したポスターの一つに”民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい”といのがるそうだ。パロデイのつもりなのだろうが、あまりにも自虐的だ。嫌いな政党に有権者は、だれが投票するだろうか。一方で、岡田克也民主党代表は、解党して新党造りも選択肢の一つだと変なこともいっている。

国会では甘利氏の後任の石原経済再生相が所信説明を行い、予算案の審議に入るが、民主党は甘利辞任を受けて安倍総理の任命責任を追及しようと”てぐすね”引いているようである。しかし、毎度のことながら、民主党が追及すれば追及するほどブーメランとして帰ってくる。これでは、世論調査で自民党支持率が下がらないのも当然だ。自虐的なポスター造りに甘んじている場合ではないと思うのだが。