「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「靖国神社」が「戦争神社」では誤解を呼ぶ

2014-01-06 06:37:47 | Weblog
先日小ブログで安倍晋三総理の靖国神社参拝について、総理が理をつくして説明しても聴く耳をもたない国々にとっては”馬の耳に念仏だ”と書いた。ところが、これに関連して、コメンテーターの一人「Wacin」さんから、欧米諸国の新聞雑誌は靖国神社を”The War Shrine"(戦争神社)と紹介している。これでは誤解を呼ぶのではないか、と指摘を頂いた。まったくそうだ。調べてみると、さらに念がいって”WWⅡ(World
war Second)=第二次世界大戦=神社というのもあった。日本で発行されている毎日新聞の英字紙(電子版)まで「戦争神社」を使っている。

靖国神社が戦争神社でないことは今さら言うまでもないが、戦後市ヶ谷の極東国際裁判をニュルンベルグのナチス裁判と同一視している欧米諸国では、A級戦争犯罪人として処刑された東條英機元首相らが合祀されている「戦争神社」に現職の総理が参拝するのは、なかなか理解できないかもしれない。これでは誤解を呼ぶのも無理はない。

どうもわが国は自国の情報を海外へ正しく発信するのが不得意である。もう一人のコメンテーターの一人「lordyupa」さんは”史実を世界に発信する会”を主宰しているが、小ブログへのコメントの中で、戦後長年にわたって戦争や政治の問題についてダンマリをきめこんできた結果、朝日新聞的自虐史観が世界にはびこってしまったと指摘している。

「戦争神社」といったって、はたして異教徒は理解できるだろうか。神道そのものが理解しにくい。世界の国々には国家のために殉じた人たちを祀った英雄墓地がある。靖国神社は墓地ではないが、英霊を祀った聖地である。安倍総理は靖国神社は、戦争で亡くなった英霊に対して尊崇の念で参拝するといっている。その通りなのだが「戦争神社」では、日本の総理は今なお”ヒットラー”にこだわっているともとらえがちだ。正確な情報を海外に発信すべきである。