「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

八大竜王雨やめ給え

2006-07-22 06:11:05 | Weblog
いつまでも梅雨が明けない。梅雨明け宣言は例年だと九州では7月13日関東でも
20日だそうだが、相変わらずお日様は隠れぱっなし、それどころか各地で
豪雨が猛威を振るっている。地すべり、堤防の決壊による洪水などで尊い人
命さえ失われている。もう雨は結構である。

# ときにより、すぐれば民の嘆きなり
  八大竜王、雨やめ給え  (源実朝)

60数年前、中学校の国語で習った和歌だが、なぜか今でも覚えている。
これからみると、実朝(1192-1219年)の時代にも今年と同じ異常
気象の年があったようだ。

八大竜王は、もともと法華経にでてくるインドの半身半蛇の神、Nagaだと
ものの本に書いてある。これが中国をへて日本に渡ってきて八大竜王に
変身、雨乞いの神に変わった。八大竜王の第一の神は「難陀」である。なん
だかNagaに発音が似ている。

実朝が鎌倉で殺害された2年後に法華経を主旨にした日蓮宗の開祖、日蓮が
誕生している。これもものの本によるが、日蓮が説いた末法救済は,天災,疾病、
戦乱の時代を反映したものだという。異常気象が社会の混乱をもたらさなければ
よいと切に願っている。













それどころか