安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ナット・アダレイ WORKIN' 

2016-09-11 10:06:37 | トランペット・トロンボーン

長野駅前にビジネスホテルの「ドーミーイン」が7月21日に開業しました。客室数は153室あり、大浴場も備えているビジネスマンと観光客向けのホテルです。また、すぐ近くでは、長野東急REIホテル(143室)が11月16日オープンを目指して準備中です。長野駅周辺にはホテルが多く、ホテル同士の競争はたいへんかもしれませんが、宿泊客が増えて、街が賑やかになるのは結構なことです。賑やかなライブ録音を聴いてみます。

NAT ADDERLEY (ナット・アダレイ)
WORKIN'  (TIMELESS 1992年録音)

   

最近、東京TUCでヴィンセント・ハーリング(as)の演奏を聴いて、すっかり彼のファンになったので、若いころ属していたナット・アダレイ・グループにおける彼のプレイを聴きたくて購入したアルバムです。オランダのTimelessレーベルのものですが、現在、国内盤CDが廉価で販売されているので、この機会に同レーベルのものを数枚買いました。

メンバーは、ナット・アダレイ(tp)、ヴィンセント・ハーリング(as)、ロブ・バーガド(p)、ウォルター・ブッカー(b)、ジミー・コブ(ds)。ナットの演奏しているのは、コルネットですが、トランペットのくくりに入れました。1992年3月に、ケルンのジャズクラブ「SUBWAY」で行われたライブを収録したアルバムです。

曲はお馴染みのもの中心ですが、「Work Song」という大ヒット曲を持っているので、それだけでライブは盛り上がります。「Work Song」、「The Chant」、「Plum Street」、「Almost Always」、「The Big J.」、「The Scene」の6曲。ナットの作曲したものが多いですが、バラードの「Almost Always」は、ハーリング作で彼のフューチャーナンバーです。

初めからノリノリの強力な演奏です。ハーリング(as)のうなりを伴った音圧の強いサウンドによって、ファンキーフレーズが繰り出されています。ナット・アダレイのプレイは、マイルス・デイヴィス風の抒情的なところもあって、むしろ大人しく感じます。「Work Song」では、ハーリング、アダレイが長いソロをとっていて、楽しいジャズを堪能させてくれますし、エキサイティングな「The Chant」や「Plum Street」、バラードの「Almost Always」など、多少荒っぽいところはありますが、メンバー全員が快調です。

【ドーミーイン 長野】