安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

エリック・アレキサンダー STRAIGHT UP

2016-08-07 09:29:38 | テナー・サックス

来年(平成29年)、JR各社などによる信州デスティネーションキャンペーン(「信州DC」)が行われますが、それに先立ち今年の7月1日から9月30日までプレDCが行われています。長野駅にいったら、キャンペーンの実行委員会が作成した信州観光のパンフレットが置いてあって、なかなかいい出来なので感心しました。出かける際の参考に使えます。ライブに行くのでその参考に聴いたアルバム。

ERIC ALEXANDER (エリック・アレキサンダー)
STRAIGHT UP (Delmark 1992年録音)

   

本日8月7日に小林陽一さんがリーダーの「グッド・フェローズ」の公演が、東京TUCで行われるので聴きに行きます。それに先立って、そのメンバーのエリック・アレキサンダー(ts)のリーダー作を聴きました。デビュー当時のものですが、フレッシュさがうかがえ、若々しいポートレイトを使ったジャケットとともに当時の勢いを感じさせます。

メンバーは、エリック・アレキサンダー(ts)、ジム・ロトンディ(tp)、ハロルド・メイバーン(p)、ジョン・ウェバー(b)、ジョージ・フルダス(ds)。ハロルド・メイバーンは、カレッジにおけるアレキサンダーの先生でもありました。メイバーンは強力なプレイをやっているのはいいのですが、若干弾き過ぎのところがあるように思います。

曲は、スタンダード中心です。アレキサンダーの「Straight Up」、レイ・チャールズ作「Blues Waltz」、チャーリー・パーカー作「An Oscar For Tredwell」、あとはスタンダードで「What are You Doing The Rest of Your Life」(これからの人生」、「Be My Love」、「Laura」、「End of a Love Affair」(情事の終わり)、「Love is a Many Splendored Thing」(慕情)の8曲。「慕情」を取り上げ、しかも演奏もよいのが嬉しいところです。

エリック・アレキサンダー(ts)は、ハードなトーンと、コルトレーンからの影響もみられる歯切れのいいフレーズで、勢いよく吹いています。力強い吹奏が最初から聴ける「Straigt Up」や「An Oscar for Treadwell」はそういう感じのプレイで、メイバーン(p)もガンガンと弾いています。一転、「What are You Doing The Rest of Your Life」や「Be My Love」ではアレキサンダーは、力を抜いてメロディを大事にしています。「Love is a Many Splendored Thing」が、ボッサへの編曲とアンサンブにまとまりがあって最も印象に残りました。

【信州デスティネーションキャンペーン・パンフレット(2016夏)】