安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

キース・ジャレット BYE BYE BLACKBIRD

2016-06-19 09:22:27 | ピアノ・トリオ

先日、上田市を訪れた際に、喫茶店の「NABO」(ネイボ)に初めて寄りました。本の販売も行っているブックカフェですが、ネット中古書店の「VALUE BOOKS(バリューブックス)」(上田市内にある倉庫の在庫は80万冊だそうです。)の直営店なので、定期的に棚の本は入れ替わります。喫茶の方も、プレスマシンで淹れるコーヒーに、軽井沢のhaluta(ハルタ)のパンが販売されていて本格的です。駐車場もあり、折に触れて寄ってみたい喫茶店です。たまに聴きたくなるアルバム。

KEITH JARRETT (キース・ジャレット)
BYE BYE BLACKBIRD (ECM 1991年録音)

   

タワー・レコードのホームページを見ていたら、マイルス・デイヴィス(1926~1991年)の生誕90周年ということで、マイルス・デイヴィス(tp)の50年代のハード・バップ期から60年代初頭のモード・ジャズ期の演奏を33曲収録したコンピュレーションアルバム(3枚組CD)が発売されていました。亡くなってからも25年になるし、時の過ぎるのは早いなあという感慨を抱きました。そこでキース・ジャレットのマイルス追悼作を聴いてみました。

メンバーは、キース・ジャレット(p)、ゲイリー・ピーコック(b)、ジャック・デジョネット(ds)。録音日は1991年10月12日で、マイルス・デイヴィスの逝去したのが1991年9月28日なので、約2週間後の録音で、キースはじめメンバー3人のマイルスへの想いが録音日を見ても伝わってきます。このアルバムでは、キースの唸り声がいつにもまして大きく、好みが分かれるところです。想いを旋律に換えていくと、声も出てしまうのかと、僕は割合好意的にとっています。

曲は、マイルス・デイヴィスの演奏した曲とメンバー3人によるオリジナルです。「Bye Bye Blackbird」、「You Won't Forget Me」、「Butch and Butch」、「Summer Night」、「For Miles」(3人によるオリジナル)、「Straight No Chaser」、「I Thought About You」、「Blackbird , Bye Bye」(3人によるオリジナル)の8曲。「Bye Bye Blackbird」や「Stragith No Chaser」、「I Thought About You」を聴いていると、50~60年代のマイルスグループの演奏が思い浮かびます。

最高のピアノトリオによる記念碑的な演奏。キース・ジャレットには有名作品が多数あるので、今やあまり話題にならないかもしれませんが、ジャレット(p)の即興のラインやデジョネット(ds)の押さえ気味のドラミングを聴いていると、特別なアルバムという感じがします。多分即興で演奏したと思われる「For Miles」では、マイルスへの敬慕の念が溢れているようで、鎮魂の歌のように聴こえ感動しました。おなじみの「Bye Bye Blackbird」や「Straight No Chaser」ではリズムにも乗った軽快な演奏が楽しめます。 

【Books&Cafe NABO(ネイボ)】

住所:長野県上田市中央2-14-31
電話:0268-75-8935
営業:10:00 〜 22:00 (定休 火曜日)
ホームページ:nabo Books&Cafe     nabo facebook

   

通りに沿って設置してある看板。

   

入り口。

   

カウンター。

   

コーヒーのマシーンが並んでいます。

   

二階に上がる階段。

   

一階右手の様子

   

バリューブックスの在庫本の検索用パソコンが置いてあります。その横に、真空管のアンプでしょうか、インテリアの一つとしてオーディオ機器が置かれていました。

   

店内二階。

   

通りから見たお店の外観。「小島紙店」と看板にあって、古い建物を利用していて、趣があります。