安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ミルト・ジャクソン AIN'T BUT A FEW OF US LEFT

2016-06-05 09:30:42 | ヴァイブ、オルガン他

ネマガリダケ(チシマザサ)をもらったといって、奥さんが「ネマガリダケの味噌汁」を作ってくれたので、朝食に食べました。細いネマガリダケとサバの缶詰を煮て味噌で味付けをした素朴なもので、いわば長野県の北信地域のソウルフードです。朝食はパンにしているので、パンと一緒に食べましたが、なかなかいい味わいでした。ソウルフルな演奏を。

MILT JACKSON (ミルト・ジャクソン)
AIN'T BUT A FEW OF US LEFT (PABLO 1981年録音)

   

ソウルフルとくると、ミルト・ジャクソン(vib)の名前が反射的に出てきます。選曲やミルト・ジャクソンの演奏に外れはないし、共演者もいいので、自然と彼のアルバムに手がのびることになって、拙ブログにも何枚も登場しています。これは、過去のジャズジャイアントに思いをはせたタイトルと選曲ですが、内容は活気のあるアルバムです。

メンバーは、ミルト・ジャクソン(vib)、オスカー・ピーターソン(p)、レイ・ブラウン(b)、グラディ・テイト(ds)。メンバーをみただけで、音が聴こえてきそうです。ジャクソンとピーターソンの組み合わせは、他にも作品がありますが、いずれも名人芸ぶりが発揮された楽しいものになっています。この作品は録音もよく、レイ・ブラウン(b)の演奏が鮮明に録音されています。

曲は、ミルト・ジャクソン自作の「Ain't But a Few of Us Left」、コールマン・ホーキンス作「Stuffy」、スタンダードの「A Time For Love」、「Body and Soul」(身も心も)、「If I Sould Lose You」、そして、エリントン作「What Am I Here For」の6曲。ジャクソンの自作以外は、有名曲で、それぞれ名演や名唱が残されています。「A Time For Love」は、ヴァイブとピアノのデュオで演じられます。

ブルージーでスイングした演奏で、思わず体が揺れてきます。猛烈にスイングする「Stuffy」では、先発のミルト(vib)のソロがかっこよく、レイ・ブラウン(b)も長いソロをとっていて目を見張りました。バラードの「A Time for Love」では、ミルト・ジャクソンの引きずるようなフレーズが美しい。僕の大好きな曲「If I Should Lose You」は、ミルトとピーターソン(p)のデュオで静かに出て、インテンポになりベースとドラムスが入ってきて次第に盛り上がり、ヴァイブとピアノの掛け合いも素晴らしい。隠れ名盤に挙げたくなるようなアルバム。

【朝 食】

   

美味しくいただきました。パン、ネマガリダケの味噌汁、キューリと蒸し鶏、メロン、お茶。

   

ネマガリダケの味噌汁です。ネマガリダケを山から採ってきて食べるのは、長野県内でも北部の方です。