三信ビルに行ってから有楽町駅へ向かう途中で、「東宝食堂ビル解体工事のお知らせ」を目にした。
東宝食堂ビル
所在地:千代田区有楽町1-6
構造・階数:RC・6+B1
解体年:2006(平成18)
Photo 2006.2.4
解体工事は2月からで既にテナントは全て退去しており、夕暮れの中、建物には灯りが点いていなかった。まだ本格的な解体には至っていないが、近々作業が始まるのだろう。残念なことだが、また解体寸前の現場に遭遇してしまった。
Photo 1998.1.5
8年前の写真と比べてみると、昔は屋上にアサヒビールの大きな看板が載っかっていたり、2Fから下のテナントも異なっていることに気づく。下層階では外にいろいろ付いていたが、5Fにはアーチ型の小さな窓が並んでいて、ちょっとお洒落な外観だった。周囲の建物が大きく背後に立ち上がっていてやや目立たなくなっていたが、それなりに利用されているなと思っていたのだが。
一方、2軒左隣の怪しい建物はまだ健在。木造建物が残り続ける一方で、RCのビルが建て替えられていく。建物の存続にはいろいろな要因が絡み合っていて、運、不運のようなものがある気がする。
2007.8.12 追記
「ぼくの近代建築コレクション」に「東宝食堂ビル、タクト/有楽町1丁目」が掲載された。1986年時点の東宝食堂ビルと、隣の木造建物の様子を見ることができる。
Tokyo Lost Architecture
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えええ、ここのことだったんですか。
目につく場所ですよね。。。
写真だけでも残してあげてくださって感謝感謝です。
あきばさま<
ちょい品が良すぎてこんな目立つ場所なのに地味なのがイトオシイデス。
初めまして。
JR高架下の一角は、昔から飲食店などが入居して、ガード下の怪しい雰囲気を醸し出していますね。
ただ、ガード下は高架の架け替えがない限り、いわゆる再開発はされないのではないでしょうか。
店とJRの賃貸契約が切れれば、立ち退きがあったりするでしょうが、アーチ型の部分を貸さないという方針にならない限り、あそこは残り続けるのではないかと思います。
もちろん、お店が小ぎれいになったりすることはあると思いますが。
アルファベットの文字看板が一部落ちてるので、古い感じがより強調されてますね。