絵描き男の料理徒然草

香本博が厨房で考案した
短時間で出来るツマミや
お勧めの料理店・飲み屋など紹介。
纏わる話 開設200610

【花巻納豆】宮澤賢治の教え子が作った、豆本来の豊かな味

2019年09月18日 06時41分33秒 | その土地産だからの逸品


賢治が湯治した宿【大沢温泉】には、何度も泊まっているが、
自炊部の売店にも売っている【花巻納豆】を
しみじみと味わった。製造・大内商店を調べたら、
なんと賢治の教え子の大内金助さんが確立した会社。



この四角いパッケージには、たれや和からしは付いていない。
初めに、何も入れずに納豆だけを食べてみた。
・・豆本来の甘み・・それだけではなく深い味、自然の恵みの豊かさを感じる。
やや、やわらかめというのも、旨味を引き出しているのだろう。
中粒と表示だが、大きく見える。



現代は、極小粒が人気・・でもこれは柔らかめで、食べやすい。
国産シェア最大手の お〇ふく が普通の納豆だと思っている人は多いだろうが、
ぜひ、味わっていただきたい。
今回は、イカ頭も入れて、朝食の定番として美味しくいただいた。
大内商店についての情報は、こちらを参考にさせていただきました。
http://www.ihatov.cc/blog/archives/2016/05/post_848.htm



声の栄養補給!津山から西条柿が届く

2006年10月27日 11時50分07秒 | その土地産だからの逸品
元気とは
人間の元来の気 ということだろうか。

このところ
大切な存在や人々が亡くなった。
また愛する人の入退院があって
3日前は、疲労が出始める
ひとつのピークだったかもしれない。

帰宅後、食事をとり
椅子から転がるように眠った。

電話のベルが私を起こした。

 ひろし~ 元気かあ

声の主は 津山(岡山県)のおばちゃんだった。

 柿を送るからな
 小さい頃食べたの、覚えてないか
 時間指定は何時にするんか
 着いてもすぐに開けちゃあいけんで

今日封を開けてその柿を味わった。
美しいオレンジ色・・
いや、柿だから パーシモンだから・・
イエローとオレンジとアイボリーとピンクを
ミックスしたような・・えーっと
うんにゃ、柿色!
美しい柿色だった。

実の中心がプルンと新鮮で
果蜜に富み
後味がさわやかだ。
美味しい。
元気になりそう!

今年は柿が出来ないと言う
周囲の声をよそに
こんなにも美しく美味しい柿が・・。
あらためて岡山の温暖な風土を想った。

でも私を元気にしてくれたのは
風土や味だけではない。

おばちゃんの声の便り
肝臓の病の痛みと必死で闘う 気
おばちゃんの
私を気遣ってくれる 気
それが私を起こしてくれたのだと思う。

電話の向こうで
おじちゃんの声もした。
大切な大切な二人の存在・・
いつまでもいつまでも
元気でいてほしい。

そしてまた近いうちに
あの笑顔と出逢いたい。

ご馳走とは 馳せ参じること。
この柿はまさに
私の心に息咳きって
走ってきてくれたのだ。