絵描き男の料理徒然草

香本博が厨房で考案した
短時間で出来るツマミや
お勧めの料理店・飲み屋など紹介。
纏わる話 開設200610

秩父【エデン】脂の甘い絶品トンカツは、疲れを溶かしてくれた。

2019年08月25日 14時45分26秒 | 今は無き老舗の味に感謝


日本全国トンカツの名店数あれど、
秩父の【エデン】ほど肉厚かつ味、価格の三拍子そろった名店は、
60年以上生きてきた自分にも思い当たらない。
疲れてきたなあと思う時、最良の豚の脂と肉のビタミンB1が、
大盛りの千切りキャベツのビタミンU.C.Kが
疲労物質を溶かして元気にしてくれた。



時々、カツ丼弁当を頼んで野外で食べたこともある。
もう、あの味に会えないかと思うと、本当に寂しい。
今まで本当にありがとうございました。












秩父を愛するカフェ.ギャラリー西瓜堂がオープン

2007年05月20日 08時53分23秒 | 今は無き老舗の味に感謝
2007年5月18日 秩父市東町に
カフェ.ギャラリー西瓜堂がオープンした。
西武秩父駅を降りて10分くらいで
昭和レトロ的な建物が角っこにある。

  
中に入ると、心地よい空間が出迎えてくれる。
目に優しい照明に浮き出る落ち着いた白壁
ゆっくりと経過した時間を感じさせるフローリング
器や椅子にいたるまで、
良き息吹のあった秩父を愛するマスター(逸見さん)の
思いがこもっている。
珈琲も丁寧に入れてくれて美味しい。


私もマスターも 近頃の
受け狙いの『昭和レトロ』的な建物、飲食店、居酒屋は大嫌いなのだ。
そこには情熱ではなく、単なるソロバンしか無いからだ。
でも、ここ、西瓜堂には
入ってくる人を『おつかれさま』と包んでくれる微風が感じられる。
ちょうど夏の日に、井戸か清流で冷やされた西瓜を出して
もてなしてくれるような 安心感がある。
(注.メニューに西瓜があるわけではありません)

昨日決まったのだが、ここで個展を開催することになった。
会期は7/19(木)~7/31(火)
自分の感動した秩父の風景画
秩父で産まれ、良き秩父を愛するマスターの空間
この両者のコラボレーションで
どのような展示となるか、楽しみでもある。

西瓜堂
カフェ.ギャラリー
秩父銘仙.生活骨董など
〒368-0042 埼玉県秩父市東町10-7
電話 0494-22-0084
定休日 水曜日
営業時間 午前11時~午後7時

秩父の老舗天ぷら屋 喜多八 勝之さんに捧ぐ

2006年10月13日 18時39分26秒 | 今は無き老舗の味に感謝
秩父の番場町にある老舗
天ぷら屋 喜多八

そこを知人の紹介でを知ったのは6年近く前だ。
大豆油や胡麻油を使わないから胃にもたれない
野菜などもからっと揚げる
近頃は多くの天ぷら屋さんが、ボリューム重視で
海老はブラックタイガー・烏賊(イカ)はモンゴイカを使うのに
ここは味を重視・色を重視しているから使わない
特にイカはするめイカの甘みを感じる。
ごはんも美味しい。

紹介されて来店した人は
千葉や東京からも
必ずリピーターとなる。



でも私がこの店を書くのは、単に味のことではない。

秩父は夜7時前になると
ガラガラとシャッターを下ろす音がする。
見知らぬ地での”異邦人”だった私は
当時住んだアパートで黙々と絵画制作して時折行き詰る。
喜多八さんが電話をくれたりする。
でももう10時近く・・喜多八も閉店の時刻だ。
遠慮する私に 『いいよ、来なよ、何かあるから。』と
快く"旅人"を迎え入れてくれたのだった。

香本さんの絵は印象が強いなあ
いい色を出しているよ
などと評してくださった。

病院でこの1年ほどずっと闘病生活をして
9/12に旅立ったが、以前から奥さんが店を守り
時々娘さんが手伝いに来る。
二人とも美人で店を明るくしていて
居心地がすこぶる良い。

旅人も異邦人も
この地に居を定めた人も
この地で生まれた人も
喜多八は
マスター亡き後も
引き続き『心の休み処』となっている。
私はそう信じている。

もっと私の絵を観て評してほしかった
勝之さん、本当にありがとうございました。

旅人は住人となりました。

喜多八(きたはち)
秩父市番場町13-10
西武秩父駅から秩父神社へ歩く途中にあり(約12分)
定休日 月曜日
電話 0494-22-0375
蕎麦は繊細なもの 要予約(当日不可)