技術仕様書は製品があれば必ず作成しなければならないものですが、技術者たちにとって文書作成は必ずしも得意な分野とも言えないので、どこの現場でも苦労しているのだと思います。
技術者の世界であれば誰もが知っている「符牒」とも言えるような単語や言い回しがあり、一般的な人々には何の事だか分からないものがたくさんありますので、仕様書を作成する際には必ず注意するポイントになります。
例えば金属に穴をあける場合、その穴にネジを切ってボルトのネジが合うようにするようなこともありますが、単純に穴をあけるだけのことを「バカ穴」と技術者たちは言います。
一般的な人にとっては馴染みのない表現ですから、何のことを言っているのか分からない。
また特定の会社の中だけで通用するような言葉もありますので、注意するポイントは一つやふたつではありません。
そこで、技術者たちは過去の技術仕様書を参考にして新しい仕様書を作成しようとするのですが、どこに何が書いてあるかがハッキリしないケースもあって、中には自分独自の表現で書いてしまい、後工程の人たちが苦労するということもあります。
それでは技術仕様書を効率的に書くような方法はあるのだろうか?
先ほども記載したように、過去の技術仕様書のどこに何が書かれているのかがハッキリ分かれば、書きたい事象は分かっているのですから過去の文章をなるべく流用すれば良いのですが、その為にはどうしてもシステム化をする必要があります。
そのシステム化の概要は次のようになります。
1、従来の技術仕様書を分節ごとにクラスター分析。
2、分類、整理された分節のデータベースを作成。
3、新たな技術仕様書はデータベースから呼び出した分節を使用して作成。
アラヤは、このシステムを構築して運用するところまでコンサルを行っています。