おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

アナログ天国

2024-05-12 11:12:25 | 日記
 なんだかちっとも人気のないマイナンバーカードが、再び問題になっている。携帯ショップではマイナンバーカードを読み取る機能のある機器を置いていないため、マイナンバーカードを提出すればそれが例え偽造カードであったとしても、本人として契約できるというものである。で、早速他人の携帯電話を機種変更し、そのスマホでせっせとお金を使うという詐欺である。

 マイナンバーカードは病院では保険証として使えるように読み取り機が置いてあるが、それが以外のところで身分証明書として使うときには、ただ単に目視によるチェックだけである。要するに、昔の紙の健康保険証みたいなもので、それでもその頃は写真なんて貼ってなくてもちゃんと身分証明書として通用していたのである。

 時代錯誤も甚だしいと思っていたら、デジタル大臣である河野さんが偽物のマイナンバーカードの見破り方を説明していた。それはカードに印刷されているウサギのイラストが、角度を変えると虹色に変化するというものだ。偽物は色が変わらないと、自慢げに発言するのを聞いていたら、思わず「偽物を見破るのも目視かよ」と突っ込みたくなった。確かに昔はそんなことで偽札を見破っていたなあ。

 日本は歴史的な円安だ。最大の原因は国力の低下だという。ITやデジタル化の波に乗ろうとしなかったため、世界に置いて行かれた格好である。いやいや、お役所だってIT化だと騒いでいたではないかと言う人もいるだろうが、還付金のリストをフロッピーディスクに保存して他の部署に届けに行くというやり方で処理していたというのが、リアルな現在の日本のお役所なのである。

 僕は今、三春町の美術協会に属しているが、年に一回の展覧会のための絵のタイトルを知らせるのに、手紙を書いて切手を貼り、担当者に送っている。所属当初「ファックスはありますか」と聞かれたので、「ファックスがないのでメールで送信するのはダメですか」と尋ねると、それは無理なので手紙で、ということになったのだ。おそらく、今の日本はいろんなところがこういう状態である。時代は変わって行く、という当たり前のことをなかなか受け入れようとしない国の国力が落ちて行くのも、仕方がないのかなあと思う。
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