Il film del sogno

現実逃避の夢日記

オッペンハイマー

2024-03-30 20:21:07 | 映画
3/30(土)晴れ
いよいよ春到来を告げる快晴と暖気。7:00起床。兄貴分と散歩を済ませて近所のファミレスで朝食。隣接するシネコンで昨日から公開の洋画を鑑賞。8:50上映開始回の場内は中高年層中心に5割程度と興業としては善戦か。クリストファー・ノーラン監督の新作はオスカー7部門を受賞した3時間の大作である。予備知識としては大昔にオッペンハイマーの伝記を1冊読み、最近ではNHKのバタフライエフェクトがマンハッタン計画を扱っていた。映画はひとりの天才物理学者が原爆開発にかかわる経緯や葛藤を緻密に描いていた。多彩な登場人物の説明がなく時間軸を行き来するので少々難解に感じる。主人公は複雑な性格なうえに、戦時に巨大国家プロジェクトを任されたわけであるから、その苦悩はいかばかりか。文明の利器とは用途や目的にかかわらず、なかった昔には戻れない。持っていれば使い(誇示し)たくなるのは為政者の常である。一般庶民(非戦闘員)ひとりの爆死は悲劇だが、数万数十万の犠牲は統計になってしまう。時折挿入されるフラッシュバックのインパクトは強烈である。そしてラストシーンは現在につながっている。年度必見の1本である。帰宅して散歩を2回。夜はひたすら読書。

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