Il film del sogno

現実逃避の夢日記

あゝ、荒野 後篇/恋と嘘

2017-10-22 23:30:39 | 映画

10/22(日)雨
台風接近とかでドンチャカ雨が降り続く。明け方就寝、10時過ぎに起床。久し振りに5時間以上眠った。朝食も摂らずに近所のジムで朝刊精読。エクセサイズもせずに池袋へ向かい地下街で関西うどんの昼食後、カフェで一服。西口シネマロサにて昨日から公開の邦画を鑑賞。前篇3週間前に試写会で鑑賞。昭和の雰囲気満載の劇場には単身のお若い女性(主演男優目当てだろう)を中心に3割程度とは不入りの部類だろうが、総選挙と大荒れの天候を考慮すれば健闘か。同時代性を持たせるためのサブストーリーが冗長だった前篇に比して、本作は新次と健二のファイト・シーンをクライマックスにして悲劇的な結末。汗と血飛沫を捉えるカメラアングルと殴打の音響による臨場感が凄まじい。夾雑物を徐々に排除して純度を増してゆく孤高と狂気。闘うことでしか関係を築けないリング上の死闘に心身が熱くなった。土砂降りの雨にひるんで続いて上映の邦画も梯子鑑賞。場内は4組8名の友人・カップルのみ。コミックス原作、TVアニメ先行であるそうだが未読未見。近未来SF的設定が新味であるが、骨格は典型的な学園(三角関係)恋愛もの。アイドルタレントの大根芝居や歯の浮くようなセリフに相当な耐性がないと辛い作品ではあるが、徹底した俗世を排除したプロダクションデザインには感心した。絵空事もここまで徹底すれば、いっそ潔し。十代に思い描いていた理想の色恋が、ままならぬことはオトナになれば判ってくる。エンドロール後まで使った完全無欠なメルヘンも、夢見るだけなら自由だろう。

 

 


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