初盆ですね、といわれて困った。
お盆になにかするという習慣がなかったわたし。
先祖仏といえば祖父母と両親で、そこは家の後を継いだ者が故郷の習慣に従って、なにかしているかなとおもっていた。
が、今年はちがうなあ。妹の遺骨が手元にある
さあ、どうする。墓も寺も指定はない。何ができるだろう。
先祖や亡くなった人をしのぶ習慣をとやかく言う気はない。ぜひ忍んでやりたい。
そこで妹の写真に両親の写真をそえてみた。すると、こっちよりあっちの方がにぎやかになった。
そういうことなんだと、いまさらながら思う。お盆とはそういうしかけかもしれん。
そこへ、姪が花や果物を届けてくれる。とたんに家の空気が何ということもなくお盆らしくヘンシン。
あの世を信じない私としてはかなり複雑な気分であるが、人の気持ちは受け入れる方針にして、初盆。
暑いし、コロナだし、家にいておいしい物でも食べて過ごそうか。
この世に生きる者が、真夏の体を癒すために考えたことだったのかも。
アイデアとしてはなかなかいいとも思う。