紫紺のやかた

紫紺のやかた

青い実を訪ねて散歩を開始しました

2022-09-08 18:38:23 | 樹木観察散歩
 猛暑の中、8月までは殆ど家の中にいて椅子やソファの御厄介になっていたため、腰を伸ばすのは夜寝ているときだけとなり腰の曲がりが目に見えて顕著になりました。万歩計の記録も1日1,000歩~2,000歩以下と早く涼しくなって散歩をしなければと思いつつ、9月に入っても蒸し暑さが残りなかなか外歩き出来ません。

 9月3日(土)早朝比較的涼しさを感じたので、夏の海水浴場の人が去った名残を求めて逗子海岸までゆっくり散歩に出かけました。なんと海岸の海の家はまだ営業していて4日(日)が最終日とのことで、海の家の解体が昔から秋の訪れと体感している私にとっては1週間早かったようです。

 それでも家から亀ヶ岡八幡宮、八幡通り、海岸通り、海岸中央から渚橋の下をくぐって富士見橋に出て橋を渡って直進、蘆花公園(脇村邸跡)、前の細い道を通って、バス通りに一旦出て再度横道に入って六代御前の中の横道から桜山トンネル前に出る細い道を暫くぶりに選びました。田越橋前で右に曲がって川沿いに仲町橋に出て逗子葉山駅南口からバス通りを横切って亀井児童公園に出て市役所方面へと帰ってきました約2時間散歩もゆっくり歩いたせいか万歩計も7,000歩に届いていませんでした。

 散歩は決まって樹木観察で今の時期は青い実の観察です。ただ青といっても青空の青ではなく、青葉の青で緑色の実の観察です。余談ですが江戸時代中頃迄、緑色の表現は無く緑も青と言っていたそうです。
 我が家では玄関を出ると木通(あけび)と鼠もちの実が大小極端な比較で目に入ってきます。隠蓑、万両、千両、南天などまとめて付ける実、よく見ないと分からない桧榊、水蝋木(いぼた)の実、垣根に這わした郁子(むべ)は暑さで1つも実が残っていません。






 八幡宮では当然銀杏の実が高いところに付いていますが首が痛くなるので観察はパスです。榊、柾が青い実を付け海桐花(とべら)、車輪梅がやや大きい実を付けていました。社務所脇の柘榴の実は既に赤みを帯びていました。八幡通りでは最近よく見かけるランタナが花と青い実と黒い実を同時に付けていました。合掌造りの向い側の家にある喜樹はバナナのような実を沢山付けて見頃でした。花梨(かりん)が大きな実を付け,蜜柑類の木も今はこれから大きくなる実を付け、まだ軽いので上を向いて付けている実(檸檬、金柑)もありました。海岸通りでは休憩の長椅子の脇に黒鉄もちが沢山実を付け、花蘇芳はさやが裂けて青い種子を見せていました。槙の大木には多くの団子状の実を付けています。夏蜜柑、柿の実なども見ました。柘榴も見ましたがやはり赤みを帯びていました。田添川添いで栴檀のような木が多くの実を付け、犬枇杷の実も見かけました。路地の家では枇杷、柘植、そして紫式部の青い実も見ました。白式部や白万両も白い実になる前は青色です。
 脇村邸は日本学士院院長を務めた脇村義太郎さんの旧宅で、弟の礼次郎さんの妻が美智子皇太后の叔母さんにあたるため皇太子妃の時代から来られていたという歴史をもっています。一時期関東財務局が競売に出す前に市に買い取ってもらい保存しようと動いたグループに参加していた思い出もあります。車道の突き当りは山頂に続く階段になっていて中腹の海の良く見える見晴台は昔日慶応大学の清岡教授が別荘を構え、その跡他を当支部会員のK.Ⅿ.さんが所有していたことなど思い出も深い場所です。階段は草に覆われ今は知る人もなく脇村邸の庭には梔子(くちなし)が青い実を付けていました。

 青(実際は緑)い実はこれから或るものは黒へ、白へ、赤へ、黄へと色を変えるため月日が経つまでの一時の仮の色です。なおこの時期、珊瑚樹や山帽子が赤い実を付けているのは違和感がありました。また野草竜の髭が緑ではない真っ青の実を付けていました。
 6日、清水橋脇の歯科医院でオリーブの丸い実を見て、逗子小学校裏の教会側で桜の木に挟まれて海桐花や車輪梅と共に姫譲葉を見上げると実が僅かに確認できました。また学校裏出口側塀際にある槙が青い実を付け、延命寺入口向い側の丸い椅子で休憩して見上げるとホルトの実が青空に浮かんで見えました。セブンイレブン斜め前にあるレモンハウスではレモン、金柑、温州蜜柑の実も見ています。8日の今日は台風11号の影響で八幡宮の銀杏もやや黄色の実を落としていましたので付記しておきます。(yoo)


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