紫紺のやかた

紫紺のやかた

わの会

2022-09-08 22:14:50 | 音楽
久々の投稿です。2021年10月16日にリヒャルトシュトラウスのレクチャーコンサートの投稿をしました際に、日本には著名な作曲家の協会があることについて触れました。その内の一つの協会である日本ワーグナー協会が後援するコンサートが来る12月15日に新宿角筈区民ホールで「わの会」が開かれますのでお知らせいたします。ワーグナーの頭文字”わ”から取ったものかと思われます。ご興味ありましたらアクセスしてください。https://teket.jp/4480/15447
あとそれから「角筈」(つのはず)と言う地名が、以前ありましたが、今は無かったような気がします。新宿区1丁目五番3号など昔の地名がわからなくなっていますが、少し寂しい気がしております。地元の方々の強い要望によって、区民会館に「角筈」の名前を付けたのかと勝手に思っております。
 この協会のホームぺージによりますと、19世紀を代表する作曲家リヒャルト・ワーグナーの芸術を探求し広く紹介すること、それによって日本の芸術文化に貢献することを目的として1980年4月に設立されたそうです。東京で開催される月例会、関西・名古屋などの定例会の活動を中心に、テーマ別に専門家を講師に招き講演会、レクチャーコンサート、ヴィデオ鑑賞会、パネルディスカッションなどを開催し、ワーグナーの作品をあらゆる角度から研究、分析し多岐にわたるワーグナーの芸術を正しく紹介するように努めておられるようです。また、来日中の著名な演奏家、演出家等のトーク、彼らを囲むパーティなど多彩なプログラムが企画されているようです。
 各協会とも、作曲家のファンや演奏者、研究者等で構成されて、同様な活動されているようです。
 12月は、コロナの感染状況がまだまだ不明ですが、感染対策を講じての開催になるかと思いますが、無事にコンサートができますように願っております。    tko

コロナ禍の音楽界(非常事態宣言終了後その2)ライブ演奏配信

2022-04-16 12:36:26 | 音楽
 コロナ感染者数が高値どまりの状況で、油断できませんが、皆様におかれましては、感染症対策が習慣化しているかと思われます。
 日常生活は、少しずつ取り戻しつつあり、朝夕の通勤通学の電車も従来の感じに戻り、飲食店の賑わいも出てきました。
   又、大型連休がすぐそこに来ており、相当の人出が予想されます。
 安全を見て、なるべく人ごみを避けて行くのが良いのかと思っています。
 音楽界は、会場の人数制限を設けて、座席の空間を持たせ、定期的に換気を行い、退場も時間さを設ける等安全確保に努めております。
 又、政府の方針により外国人の来日を昨年末より、抑え込んできまして、オペラやコンサートが中止に追い込まれたケースが見られました。
  指揮者、舞台監督、衣装、大道具他スタッフ全員が来られず、『影のない女』が中止になり、代わりに出演者、スタッフを全て日本にいる人だけで、『フィガロの結婚』が上演されましたのは記憶に新しいところです。
 来る㋄1日、東京新橋のオペラレストランで、従来の食事をしながら、コンサートを楽しむだけでなく、ライブ演奏の配信がなされることになりました。詳細は、下記にアクセスしてください。
ライブ配信 アーカイブ - アルテリーベ東京 (alteliebetokyo.com)

  ライブ配信のメリットをいくつか考えて見ました。
  • 自宅など多くの人と接触しなくて良い。
  • 気楽な格好で、視聴できる。
  • コンサート会場まで、行かなくて楽で、交通費の節約になる。
  • チケットが会場より、格安である。
       それではまたの機会にお耳にかかりましょう。
                       tko
 

ココロナ禍の音楽界(学生の音楽団体)続編その2

2021-12-29 22:20:16 | 音楽

 2021年も余すところあと2日となり、あわただしい中、12月26日、寒さ厳しい中、本学グリークラブ(通称;明グリ)第70回定期演奏会が杉並公会堂にて有観客で行われた。
  検温、手指消毒など基本的なコロナ対策を施しての開催で、座席の両端は空席にしてくれた。入場券は来客に付与されたQRコードを受付の人がスマホで読み取り入場した。デジタル世界がここまできたかと驚いた。



出演者は、演奏中含め、マスク着用をしていた。そのマスクも歌手専用かと思われるが、胸元まであるマスクでした。マスクをしていたが会場に響いていて、声量は十分であった。もし、ノーマスクだったらさぞかし迫力のあるものと思った。観客は、大ホール定員1,190名のところをコロナ感染症予防の為に両サイドを開けていたので、観客数はその半分弱に絞られていた。
プロ級の男声合唱団で、全席指定で1,500円の有料であった。
 パンフレットも31頁にものぼる立派なものだった。メンバー全員のパート名、出身高校が出ていた。
 実際の演奏は、ワセグリ(早稲田大学グリークラブ)と同様で3部構成になっていて、30分演奏して、15分休憩で、長時間の演奏会に比べ、体が楽で良かった。
 従来からある日本歌曲が一曲もなく、少し物足りなかったが、明グリの為に作られた曲もあり良かった。
 もちろん校歌、応援歌の演奏はあり、会場と舞台が一体化して 盛り上がった。トップテナー、セカンドテナー、バリトン、バスの奏者によるハーモニーは神宮球場、秩父宮で聴く、ある意味単調な合唱を聴いてきたものとは異なり、大変興味深かった。特に冒頭の校歌合唱の際に、全員学生服でハーモニーの美しさもさることながら、輪唱もあり大変良かった。
1st stageからは白のジャケットと黒のスラックス姿がスマートさがあり、良かった。
 さて、今回のコンサートのテーマと思われるが、『君も僕も美しい』と言うパンフレット(39ページ)の表紙のキャッチコピーが心に残った。
 相手のことを思い、相手の良さ/美しさを認めると言うすばらしい言葉で、心地良さを感じた。


曲目は、1st stageは次の通り、
男声合唱組曲「君も僕も美しい~武者小路実篤の5つの歌~」(明治大学グリークラブOB塩野静一記念男声合唱振興基金による委嘱初演)1.僕の詩は 2.長い廊下 3.心のよろこび 4.君も僕も美しい 5.笛を吹く男
作詩:武者小路実篤 作曲:千原英喜
 指揮:佐藤賢太郎(Ken-P)
2nd stage, 3rd stageの曲目は 次のURLでご覧ください。
 第70回定期演奏会 | (meiji-glee.net)
来場者の多くはOBと思われる方々のようで、終演後同期生同士の交流をしたり、当日宿泊して、翌日恩師の教授に会いに行くなどしていた。特に、地方にいるメンバーにとっては、良い機会だと思う。
前回も投稿したが、何故この演奏会に行く気になったのは、本学のグリークラブのOBの演奏会に5年前に行ったことがあり、OBだが1,500円のチケット代を出すだけあって、しっかりとしたハーモニーを楽しませてくれた。
 その演奏会に二人の後輩(一人はSゼミの一年後輩、もう一人はグループ会社の社員で一緒に仕事をしていた後輩)から、お誘いを受けたからである。
 その後、現役の明グリの演奏を聴きたいと思っていた。
 後輩の一人から、コロナで新入部員の入部が遅れたり、コロナで練習が満足にできなくて心配だと聞いていたが、実際のステージは大変立派で元気と感動をもらった。
 音楽界全般見ても、まだまだ定員の半分の観客に絞る等、満足な活動ができておらず、中には最悪、中止にせざるを得ないものもあるようです。本邦初演であるが、2022年2月東京文化会館で東京二期会オペラ『影の無い女』が、中止になった。
 ドイツからの演出家他スタッフの来日が、水際対策で入国できなかったことによるものです。 
 オミクロン株含め、新型コロナのまん延防止策が効果的に講じられ、新年において、多くの音楽会が開催されることを祈念して、本稿を終わりにします。
 それでは、皆様、良いお年をお迎えください。
         以上  tko

コロナ禍の音楽界/(学生の音楽団体)

2021-12-07 22:21:09 | 音楽
 2021年12月4~5日、鎌倉芸術館にて演奏会が有観客で行われた。
4日は、青山学院大学グリーンハーモニさん、立教大学のマンドリンクラブさんが、5日は、早稲田大学のグリークラブ(通称;ワセグリ)さんで、
5日だけ視聴してきた。

 検温、手指消毒など基本的なコロナ対策に観客の健康状態もしっかり書類に書かせていた。


又、座席の両端は空席にしてくれた。出演者は、演奏中含め、マスク着用をしていた。そのマスクも歌手専用かと思われるが、胸元まであるマスクでした。マスクをしていたが会場に響いていて、声量は十分であった。もし、ノーマスクだったらさぞかし迫力のあるものと思った。観客は、大ホールの定員1,500名の半分の約750名と盛大なコンサートであった。やはりプロ級の男声合唱団で、S席2,500円、A席2,000円、B席1,500円と有料であった。パンフレットも31頁にものぼる立派なものだった。メンバー全員のパート名、出身高校が出ていた。その中で、我らが地元の逗子開成高校の出身者が一人いた。
 実際の演奏は、三部構成になっていて、30分演奏して、15分休憩で、長時間の演奏会に比べ、体が楽で良かった。
 従来からある日本歌曲が一曲もなく、少しがっかりしたが、ワセグリの為に作られた曲が半分以上あった。もちろん校歌、応援歌の演奏はあった。トップテナー、セカンドテナー、バリトン、バスの奏者によるハーモニーは神宮球場、秩父宮で聴く、ある意味単調な合唱を聴いてきたものとは異なり、大変興味深かった。『唇に歌を!心に太陽を』と言うご挨拶の一つフレーズが心に残った。
 曲目は、1st age 『雨』雨の来る前に 詳細は次のURLでご覧ください。
早稲田大学グリークラブ (wasedaglee.com)
 アンコール曲は10曲あまりあり、終演時間が30分もオーバーするなど熱演で、男性コーラスに大変満足して、帰宅した。
 何故、出身校でないワセグリの演奏会に行ったのかと言うと、以前投稿したが、私の勤務先での入社同期のワセグリのOB(神田生まれ)の声がバリトンの声を、日頃から聞いていて、いい声だと思っていたことと、一度、聴きに行ってくれと言われていたからです。又、本学のグリークラブ(明グリのOBの合唱団の演奏会に5年前に行った。OBだが2,000円のチケット代を出すだけあって、しっかりとしたハーモニーを楽しませてくれた。そこで、学生のグリークラブトップと言われているワセグリはどんなものか興味があった。
 本学グリークラブOBの演奏会ですが、二人の後輩(一人はSゼミの一年後輩、もう一人はグループ会社の社員で一緒に仕事をしていた後輩)から、お誘いを受けたからである。
 各大学のグリークラブはそれぞれ演奏会を行っているが、更に6大学のグリークラブの演奏会や早慶戦のグリークラブの演奏会他が行われている。
   さて、本学のグリークラブ(明グリ)は、来る12月26日杉並公会堂で、開催予定となっていて、先ほどNETでチケットを購入した。
   その様子も次回投稿したいと思います。
 オミクロン株含め、新型コロナのまん延防止策が講じられ、多くの音楽会が開催されることを祈念して、本稿を終わりにします。
         以上  tko

コロナ禍の中の音楽界(非常事態宣言終了後その1)/レクチャーコンサート

2021-10-16 18:56:18 | 音楽
 非常事態宣言中でも、コンサートやオペラが開催する団体・個人もあれば、
感染を用心して、中止やネット配信をする団体、個人もあった。
 開催してもマスク着用で大声を出すこともないので、クラスターの発生はほとんど無かったので良かった。
 今回のレクチャーコンサートは10月15日。非常事態宣言終了により有観客で東京牛込柳町の加賀町ホールで行われた。宣言が終了されても、来場客はマスクを着用して、消毒もきちんとやっていた。やはり、油断大敵の考えを持つ日本人が多いのに安心した。
 昨年2020年11月のブログで、ベートーベン生誕250周年記念のレクチャーコンサートについて投稿した。歌芝居 《良き報せ》をネット配信で、お聴きになった方もいらっしゃるかと思いますが、この時の講師は実際の演奏家でない横浜国大の小宮正安さま(ヨーロッパ文化史研究家。横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授)の熱のこもったレクチャーでした。
 今回は、日本リヒャルト・シュトラウス協会主催で、第190回例会として、行われた。講師兼ピアニストは井出徳彦氏、ソプラノは渡邊仁美でした。
 二人とも同協会の会員です。会員の中には、専門家がかなりいるので、講師はどうも自前で確保できるようだ。
 レクチャーコンサートの曲目は『4つの最後の歌』(よっつのさいごのうた、ドイツ語: Vier letzte Lieder)は、リヒャルト・シュトラウスが最晩年(84歳の1948年)に作曲した管弦楽伴奏歌曲集でソプラノのための作品。 初演は死後、1950年5月22日にロンドンとのこと。四つの曲の題名は次の通り。
1.「春」 Frühling (1948年7月20日)
2. 「九月」 September (1948年9月20日)
3. 「眠りにつくとき」 Beim Schlafengehen (1948年8月4日)
 4. 「夕映えの中で」 Im Abendrot (1948年5月6日)
 当日の配布物の中に、ドイツ語歌詞の和訳の資料やドイツ語の楽譜があり、専門的なもので、お恥ずかしながら、譜面の読めない小職も楽譜を見ない訳にはいかないので、じっと譜面とにらめっこをしていました。(笑い)
 講師は譜面の解説と実際ピアノを演奏してみせてくれたり、四分の三拍子を八分の六拍子で演奏したり、和訳した歌詞を朗読してくれたり、ご自身の感情をお話しされたりして、興味深かった。 
 朗読は、ちょうどオペラに日本語の字幕がつきますが、字幕の音声版みたいな感じがした。ドイツ語で歌いながら、和訳の朗読をした場合、どうなるのか興味があるところだ。和訳の歌詞は、ネットにアップされているので、ご覧ください。
 レクチャーと実際の歌唱とを交互にやり、あっという間の1時間半でした。
最後に、司会から出演者二人に、リヒャルト・シュトラウスへの思いなどを
インタビューした。
 来場者の中には、聞きたいことがあったようで、終了後の交流を事務局に求めていたが断われていた。可愛そうにと思ったが、事務局は感染防止の為に断ったものだと推察した。  
 一日も早く、コロナの収束が実現して出演者と音楽愛好家との交流が可能になることを切望する。
 主催者について、ここで触れたい。この協会は読んで字のごとくでリヒャルト・シュトラウス(1864―1949)をこよなく愛する人たちの集まりです。活発な会運営をされていて、今回は190回目の例会で、継続的に活動している協会だ。
 同協会では2022年2月に開催されるオペラ『影のない女』(リヒャルト・シュトラウス作曲)オペラ公演ラインアップ「影のない女」 - 東京二期会 (nikikai.net)についても、来年1月にこれを題材にして、シンポジウムを開催する熱のいれようだ。
 ここで思ったのは、著名な作曲家の協会があると思ってNETで調べたらかなりあるが、メジャーにも関わらず、意外にもまだ「協会」のない作曲家もたくさんいる。バッハ、スカルラッティ、クレメンティ、チェルニー、サン=サーンス、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ドビュッシー、ラヴェル、プーランク、メシアン、ガーシュウィン、プロコフィエフ。協会の立ち上げには、愛好家だけでなく、音楽の専門家が必要で、いかに多くの人が集まれるか、集められるかがポイントかと思う。

                   以上  tko