紫紺のやかた

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新しい紙幣に思う(10000円札・渋沢栄一)

2024-07-06 10:06:16 | 回想
 新しい紙幣が7月3日に発行されて昨日5日(金)みずほ銀行に両替に行ってきました。両替機は全て新券の表示がされていて7人程並んでいました。今まで両替機で並ぶのは多くても3人程だったのでやはり新券を手にしたい思いの表れかなと思いました。
 5000円札と1000円札の新券を入手して家でじっくり見ました。紙幣の見る角度を変えると肖像が正面から横向きに変わる印刷技術には驚きです。10000円札はまだ入手していませんが40年間採用された福沢諭吉から渋沢栄一に変わりました。12年前の平成24年4月に地元校友会のバス旅行で飛鳥山公園に寄り渋沢資料館、旧渋沢庭園、紙の博物館を見たことを思い出しますが、今年4月妻の父母の墓参りに埼玉県行田市に行った際、駅に深谷市出身の渋沢栄一が新しい10000円札の肖像になった見本写真を添え、旧渋沢邸「中の家(なかんち)」の案内チラシが置いて有りました。

 逗葉の地に渋沢栄一を記念する跡は無いようですが、明治35年の1月8日の日記に下記の記述があるそうです。

渋沢栄一 日記  明治三五年 (渋沢子爵家所蔵)
一月八日 晴
午前七時半寝ヲ離ル、昨夜ノ雨沢樹上ニ在ルモノ凍テ雪トナリ、群樹悉ク銀ノ如ク頗ル奇観ナリシ、蓋シ朝来寒気ノ厳ナル識ルヘキナリ、八時朝飧ヲ畢リ少時読書ス、十時八分発ノ汽車ニテ葉山ニ赴ク、大船ニテ汽車ヲ転シ、逗子ニ到テ汽車ヲ下リ、腕車ヲ僦テ行ク、此日強風車中帽ヲ吹飛サレン事ヲ恐レ、常ニ手ヲ以テ之ヲ護ス、逗子ヨリ壱里余ニシテ葉山ニ達ス、桂総理大臣別荘ニ抵ル、主人家ニ在リ、暫クシテ小村外務大臣・林駐韓公使来会シ、韓国借款ニ関スル将来ノ処置ヲ協議ス、林公使ハ頻ニ第一銀行ハ此際速ニ海関抵当ヲ以テ、三百万円ヲ貸付スルノ約ヲ締結セラレン事ヲ勧告ス、桂・小村二氏モ之ヲ賛成ス、依テ予ハ彼ノ李容翊ノ企望ニ依ル借款ニシテ、政府又ハ其他ニ於テ資金ヲ調成スルノ目的確実ナルニ於テハ、第一銀行モ亦決意スヘキ旨ヲ答フ、種々談論ノ末、来ル十一日迄ニ決答スヘキヲ約シテ去ル此日本店佐々木氏ヨリ仁川尾高ノ来状ヲ送致ス、蓋シ今日ノ談判ニ関係大ナルコトアルヲ以テナリ、午後四時前桂氏別荘ヲ辞シ、逗子停車場ニ抵リ、途中一書ヲ裁シテ佐々木氏ニ送ル、明後十日第一銀行重役会ヲ開クヘキ事ヲ通知スル為ナリ、四時三十分逗子発ノ汽車ニテ林公使ト同乗シ、大船ニテ分袂シ六時大磯着、長生館ニ投宿ス、諸井恒平ヨリ書状来ル

*5000円札と1000円札は後日投稿予定です。(yoo)

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