紫紺のやかた

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涅槃会の頃の観梅に思う

2024-02-17 18:05:23 | 樹木観察散歩
 昨日2月16日のタウンニュースに延命寺の「絹本著色仏涅槃図」が逗子市の重要文化財に指定された記事が載っていた。八正道が自分の教えの要であるといった釈迦、この釈迦の亡くなった2月15日の涅槃会のみに掲げられ見ることができると記載にもあった。檀家寺ですが見た記憶がありません。過ぎてしまったので来年は拝見したい。
 以前は毎年この頃、北鎌倉に寒さを求めて梅の花を見に行っていた。寒梅の花に仏の眼睛を見るといった高僧の言葉が頭にあったからだ。ただコロナ禍と高齢になり暖かくないと足が向かないようになった。14日、風もなく暖かい日だったので、妻と北鎌倉の東慶寺に観梅杖散歩に行ってきました。
    入場料はありませんでした。本当に数年振りの東慶寺でした。今年は暖かいせいか白梅・紅梅も見頃を過ぎた感じをうけましたが幹や枝の観察です。




 庭の改造ということで地に落ちた枯葉はそのままで、荒れた風情でわずかに残った蝋梅(和蝋梅と素心蝋梅)の花も艶を失い、赤い寒椿の花も見ています。福寿草と金縷梅(まんさく)の花が黄色を濃くしていたのは救いでした。山野草の芽吹きはこれからです。



 






 東慶寺といえば文化人の墓が多いことで知られていて、行くと必ず妻は日曜稽古の縁で太極拳の楊名時の墓を詣で、私は左にある父と同郷だった画家の前田青邨夫妻の墓で手を合わせます。境内奥の小高い所にある作家の高見順や逗子披露山中腹に住んだ作家の堀田善衛の墓にも寄りますが、読売新聞の13日夕刊記事に掲載されて知った「校長室より輪島高等学校のホームページ(平野校長のブログ)」を遡って1月20日迄見た直後だったので石川県出身の哲学者西田幾太郎の墓にも寄りました。平野校長の1月9日のブログには送っていただいた西田幾太郎の言葉として「非常時なればなるほど 我々は一面において落ち着いて 深く遠く考えねばならぬと思う」とありました。

 山門出口手前にあった雲南素馨(一般に黄梅)の花も見て帰ってきました。


 なお平野敏(さとし)校長のブログは1月3日から毎日に変更されて地震後からの学校と生徒の状況・全国からの支援状況を発信しています。昨日迄に2月分も全部見ました。日本が災害に対する復興力(被災者と支援者の力)が強いことを感じさせます。当面毎日見ていこうと思います。(yoo)



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