前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

22.夫から電話(19日朝食時)

2013-02-21 01:02:23 | 健康・病気・認知症

ブログ21の補足

H25.2.19 朝食時 夫から電話

夫 『 T病院に 行ったか? 』        私 『 言って来たよ 』
   『 早く 紹介状持って来い 』         『 (?紹介状?)・・・・・ 』
   『 今朝も血糖値500もあった 』
   『 だから 早く 紹介状 持って来い 』   『 もらえなかったよ 』

紹介状は 17日のS病院の主治医が T病院で 受け入れてくれるなら 紹介状を
書きますよ と 言って いたもので 夫は 逆に 覚えている

   『 何でよ 』               『 お父さんは 認知症だから
                           T病院には入院できないんだって 』
   『 いいから 早く持って来い 』   『 だから もらえなかったんだよ 』

 
   『 役立たず ほんと おまえは役に立たないな 』   『 ごめんね 』
   『 おれ あと ここから 出られない 』          『 ごめんね 』
   『 あと いい (ガチャン)』


泣いてしまいました

泣けてきて泣けてきて


夫の 帰りたい気持ちが 痛いほど わかるから

その希望を 叶えて あげられないから

昨日(18日)の話で 入院していてもらうことに 家族で決めたから

外出と 外泊で むすめ達にも協力してもらって 対応することに 決めたから

おとうさん もう 自宅で 生活することは 無理かもしれないよ

ごめんね


でも 帰って来たいよね
               

帰ってきて 好きなレコード 聞きたいよね

ソファに ポン太と座って なでながら 

クラッシクビデオ見たり CD聞いたり

大リーグみたり したいよね


わたしも おとうさんにそうさせてあげたいよ

でも もうできないよ

外出 外泊の時だけで がまんしてね


わたしが 面会に 行くのを 楽しみになるように なってね

病院でも CD イヤフォンで 聞けるように なろうね

小説も また 読めるように なろうね

読めないんだったら わたしが 読んであげるよ



どのくらい 生きられるか わからないけど 

生きてる間に できる限り 楽しくしよう

病院にいるのは 厭だろうけど

それも きっと わからなくなる? おとうさんも 例外ではない?

いやだと 感じていても 感覚が麻痺して 表せなくなる時が来る?

そのほうが 病院にいるつらさが わからなくなって 幸せかなあ?


おとうさん!!!


いつも おとうさんのこと 考えてるよ 思っているよ!!!

おばあちゃんも!!!!!    こどもたちも!!! 

みんな 思っているよ !

いつか きっと 家に 帰って来ようね !!!  


21.夫がベットから落ちた

2013-02-20 04:23:39 | 健康・病気・認知症

H25.2.18 勤務中 午後3時半頃

S病院から 電話

『 ご主人が 朝 低血糖を起こされ、 ベットから落ちて おでこを擦り剥き 

たんこぶもできました。 水を多飲されますので、 夜間 コップを使用できないよう

に こちらで 寄せておきますので ご了承ください 』 との 連絡あり

ドキッとした
夫が死んだか?? 倒れて意識が無くなったか??  と 電話に出たので
よかった と ホッと した

これからは 電話が来たら こんなふうに 

 悪い事態を想像して 電話に出ることになるんだな と   

たまたま 出勤してすぐに、時間休をお願いしていたので、

( 姑に冷静に話すため、と、姑が早くふとんに入って寝て?しまうため  ) 

4時には自宅に帰って、

電話の内容を娘と姑に伝えた


夕飯の支度 少し前 5時頃 夫の 妹に電話

夫の状況と15日・17日・18日(午前中のSi医師)の面談の内容を伝えた

どうしたらよいか相談した

わたしは

夫を ディサービスとかショートステイなど 使って お父さんを

自宅で介護したい

夫は帰りたい希望だし、このまま病院で 帰りたいと言っているのを

そのまま 死ぬまで 病院に入れておくのは かわいそう

出来たら、低血糖で倒れたり、低ナトリウム血症で救急車を 呼ぶことが繰り

かえされて それで 死ぬことが あったとしても 

夫の事を考えたら それでもいいのじゃないか?

と 考えている事を 話した


義妹の考え・意見

おばあちゃんが兄さんを怖がっていたし、いくら他のお年寄りより元気に

見えても やっぱり 86歳だし、かなりの年だよ

おばあちゃんも いつどうなるか わからないよ

年だから どう考えても 無理だよ

結果

私も、そのことは十分にわかっていることなので、その選択肢しかないと

義妹の意見に従うことにした


その後 夕食を食べる前に  姑に

午前中にS医師からT病院に入院して、血糖値のコントロール治療を

受けることはできないと言われた と 伝えた


姑は  そうすれば 〇にはかわいそうだけど S病院にいてもらわないと

娘は  それでいいの? おばあちゃんはそれで後悔しない?

 17日のT病院の主治医の先生の話だと、お父さんの寿命は

      長くないって言ってたよ

 (娘は、寿命の事を言われるとは思ってもいなかった、ショックを受けたと、T病院の面談の帰りの車の中で言っていた) 

 お父さんは、 家に帰って来たくて、死ぬとか、帰るとか言っているんだよ

   それで いいの?

 姑  仕方ないじゃないの  それじゃ 家に連れてきて みるの? 

    わたしは 年だし ふらふらするし  

    去年の事    考えると 恐いし とても 無理!!!

   それでも 連れてきて やれって 言うのか? ( 姑 少し 怒りモード )      

        
        去年の事とは   

   ( 首を絞められたをこと、 夫の体を支えて洗髪に付き合ったり、

   何度も階段の上り下りを繰り返し、洗濯を干しに行ったり、シーツがよれた

   のを直せと言われ直しに行ったり、体操する夫の体を支えていたり、

   いっときも離さず用を言いつけられていた事、等 )


娘  でも、T病院には長くいられないかもしれないんだよ

    だから いつかは 家に連れてきて 面倒を みないと いけないよ

私  その時は ディサービスとかショートステイとか 使って お父さんを介護

 していくしかないんだよ

姑  でも それは わたしは できない 無理だ!

娘  

   わたしとお姉ちゃんと相談して

   2泊3日とか3泊4日とか休みもらって

   入院中でも 外泊する時 それに合わせて 

   わたしか お姉ちゃんが 帰って来るようにするから 

    協力するから どう? 

 
≪ このことは わたしが 仕事から 帰って来た時 むすめから 提案

   された うれしい ことだった。 ただし その時は 上のむすめは知

   らない事で 下のむすめが 思いついただけで 言ったことだった。

   夜に、上のむすめに電話し二人で相談して、それで決まった。

   ただ、上のむすめは遠方での友人の結婚披露宴が2つあり、経済

   的に厳しいので、交通費の援助をしてほしいとの事。上のむすめの

   会社は帰省手当がないが、下のむすめには確か年4回?ほど有っ

   た筈。上の子には、金銭的にも会社に勤める人間としても負担を、

    下のむすめには、会社の責任ある仕事を任されているようなので、

   時間のやりくりの負担と疲労の心配、上の子の健康ももちろん心配 ≫

姑   うれしい そうしてもらえると 助かる


私も とてもうれしかった 


     まだまだ 先が どうなるか わからないけど

 いつ何時 

       夫が

低血糖で倒れたり、低ナトリウム血症で 痙攣起こして意識を無くし

          死ぬことが あったとしても 

  夫の事を考えたら それが 今できるベストな方法 かも

わたしが 仕事を 辞めて 夫を 介護するのが 本当のベストだか 

それが 経済的に 無理な以上 むすめ達の協力に頼るしかない

 

      むすめたちへ  ありがとう よろしくね

                 母さんも助かるよ

                   おとうさんも よろこぶよ

                   もちろん おばあちゃんも
 

19日午前

地吹雪の酷い中飛行場に娘を送ってきました

むすめは 晴れ女だね 

吹雪が止んでの晴れ間を くぐって 飛行機で 帰って行きました

またね  ありがとう

 

 

 


20.T病院のS医師と面談

2013-02-20 01:20:04 | 健康・病気・認知症

H25.2.18

T病院のS医師と面談 娘が付き添ってくれた

優先して言った事 : 夫が血糖値コントロールを良くしたいので、S先生の病院に

              入して治療を受けたいと、夫本人が希望している事

結論  :  認知症の患者さんは受け入れられない

  外来での診察なら問題ない )

     S病院の主治医もそれは解っている筈 ( 私もそうだとおもったがS医師に

     確認したら、結果を夫が納得してくれると思った )

血糖値のコントロールと水の多飲について :  

   水を多量に飲むことにより、血糖値は低くなりやすい

インスリン注射の回数が4回から3回に減っていることについて : 

    大学病院から申し送りが有る筈だが、Ⅰ型の場合速効型のインスリンばかり

   でなく、一日中効いているランタスは必要なんだが、主治医の先生は内科の

   免は持っていないのかなあ、そこには内科は無いのかな?

        私    : S病院にも内科は有るが今は精神科で診てもらっている。

               主治医の先生が内科の免許が有るかはわからない

        S先生 : 内科の先生にも診てもらえるように話してみてはどうか

               でもその主治医の先生に失礼にあたるなあ

            僕の所で診てもらいたいとご主人がおっしゃっている事で、

            その主治医の先生の気分を害されていると思いますよ。( そ

            れはそうだと私も思う。看護師さんや主治医の先生に悪態や

            暴言を吐いていると思う ) ご主人の場合は、他の病院でも受

            け入れられないと思いますよ。T病院との関係が悪くならない

            ようになされた方がいいですよ。

会話の中でS先生が糖尿のインスリン注射の指導だけに他の病院に出向いている

を知ったが、簡単に他の病院に移ることはできないとの事。ケースワーカーに

談したらどうかとの事。

私は次の事を訴えて、先生に何かいい方法はないものかとお聞きした

 ・多飲と食事を残したり捨てたりしている事

 ・姑が86歳で有る事、姑を夫が頼りにしきって兎に角用事を頼むこと (幼児の

  様に)

 ・突然暴力を振るわれている事、暴言を吐くこと

 ・低血糖を起こしている事、それにより倒れる事があり、その場合夫がブドウ糖を

  飲みたがらず拒否する態度の酷い事

 ・多飲によってまた低ナトリウム血症を起こす可能性大な事、

先生は、『 専門外の事でよくわからないが、奥さんのお話を聞くと自宅で介護され

のは無理だと思いますよ(奥さんは働いていますよね)。』


初めからこのことは予想していたけれど、

改めてそのことが現実として確定されてしまったようで、

道が塞がれて行く、閉ざされていく。

夫が感じて、いつも言っているように

 『 俺はあと、ここから出られないんだな、ここで死ぬんだな 』  が、

どんどん現実となって進んで行っている。

泣けてきて泣けてきて、涙があふれて止まらない。先生の前でも泣いてしまった。


待合室で、むすめに 『 家に帰って相談しよう、おかあさん、車運転する時は泣かな

でよ、危ないから、いろいろ考えないでよ 』 と 先を読まれて、注意された。

( はい その通り いつも 母は 考えて 泣いて 曲がるところ曲がらずに 

  ボーっと運転しています トホホの情けない母です 良くご存じで

 さすがわが娘)

『 ありがとう  そうだね

 

 


19.面談でこれからの方向を

2013-02-18 02:15:51 | 前頭側頭型認知症

H25.2.17  主治医とわたしと次女と前頭側頭型認知症の夫と面談

今日も 夫が面談の席に同席 本当は先生と娘と私の三人で話したかった

でも、結果 これからの方向性を、 わたしが つけられた。良かった!!!

前回15日の面談では、わたしも要領よく自分の考えをよく説明出来なかったし、先生の方も疲れていたのか、わたしも夫もかなり言われた言葉に傷ついた。

今回はむすめのお蔭で、主治医と冷静に話ができた。(ありがとね

『例え、それが意図的に言われたとしても、お母さんがこれからお父さんの事をどういう風に看ていくか決められたんだから、結果良かったんじゃないの』 と 娘の冷静な言葉に 『そうだね』 と 納得できた。

具体的な 主治医のことば

・奥さんにご主人をどうしたいか、迷いがあるように見受けられる。

・ご主人の一番気にしている血糖値コントロールを良くしたい、ご主人がT病院のS医師の所で診てもらいたいと言う意思を尊重したらどうか?

・寿命を考えた場合、このまま、この病院にいて、奥さんが、後悔しないか?

・ご主人のしたいやりたいことを、やらせてあげるのもいいのじゃないか?
例え、それが低血糖や低ナトリウム血症を引き起こす事になったとしても、何もしないよりいいのじゃないか?


わたしが意識しているようで、意識できていなかった迷いが 霧が晴れたようにスーッと消えた。

決心が固まった!!  夫を介護する!!!

主治医のアドバイスの通り

先ずは、T病院のS医師に面会を申し込み、夫の症状と、夫の希望で有る事を話し、入院治療をさせてもらえないか聞いてみる。前頭側頭型認知症の人は受け入れられないと断られた場合は、S病院にもう少しお願いし、デイサービス・ショートスティの利用を考える。ただ、姑の了解と協力が得られるか、姑の健康も心配なところがあるが、兎に角前に進もうと思う。

自宅に連れてくると、また、カロリー計算しての食事づくり、血糖測定、インスリン注射と、私に負担がかかることを心配していたが、今日夫は自分で血糖測定し、インスリン注射を自分で打っていた。これも発見だった。

安定剤などは服用しているようだが、抗精神薬?などは服用していないようで、以前よりは、いろいろと理解や判断行動ができていて、回復・改善している?とも思えるようなところも見受けられた。

『T病院に奥さんが聞きに行って、OKをもらえたら、紹介状を書きますよ』 と 主治医の言葉を聞くと、 夫は 『部屋行ってるから、後で来いよ』と言って、席を立った。

無表情だけど、喜んで安心したんだとわかった。
(よかったね。でも、OKもらえたらと条件がついていることを忘れないでね)


面談終了後、娘が耳掃除をしたり、スマホで愛犬の今朝の散歩の様子を見せたりして、無表情だが、楽しそうな感じ

態度の極めつきは、帰りの私と娘への態度の差。
娘とは何度も握手するのに、わたしが手を出すと手を布団の中に隠す
反対の手に握手しようとすると、ぎゅーっと握り拳を固くして絶対しないぞと意思表示
(オイ、これから私ががんばろうとしてるんだよ!!!!!)悔しいです。
ま、去年離婚を考えていた私とは、仲よくできない気持ちなんでしょうね(情けないというか、がっかりと言うか・・・)

でも、また来るよ


18.主治医との面談

2013-02-16 22:52:37 | 健康・病気・認知症

H25.2/15 

夫の面会を兼ねて、主治医と面談してきました

≪ちょっと信じられない≫ と いうのが わたしの感想です

医師の中にも、前頭側頭型認知症に対する認識が、浸透していないのかそれとも私の話の受け取り方が、曲がっていたのか・・・・・

主人の症状が、前頭側頭型認知症だという事を疑っているのか?

多飲、血糖値コントロールができないような食事の仕方、

もちろん、そういうこだわりをもっていることは、重々承知。こだわりから離れられない。例えそれが命に関わる事だと夫が理解していたとしても、理解と、(多飲しない、食事をきちんと摂るという)行動とは、別個の事と、前頭側頭型認知症だと、理解している。

YOU TUBE の 動画に 前頭側頭型認知症 を 解説している 斎藤正彦先生と言う方の映像があります。 そこに、 GOING MY WAY  症状  と 表現しておられました。


なるほどと思いました。まったくその通り。夫は周囲に対する配慮は全くありません。自分のやりたいことは、自分でやるし、周りの人間にさせたりする。やりたくない事はどこまでも、やらない。駄々っ子のように、聞き分けない。


自分のやりたくないいこと・したくないことを じぶんでしない・やらない と 考えたら、 どんなに周囲の人間が、宥めすかしても、動かないし、周囲の人間がしつこくやるように迫ると、プイと立ち去ったり、平気で、鼻にもかけない、聞いていなかったかのような心ここに有らざる、といった様子を示す時もあります。また、急に興奮して激情的になり、暴言を吐いたり、暴行に出ることがあります。それも突然に起こるので、身構えてからの対応ができない時がある。

脱抑制 と 言う症状。

理解している事と、理性を働かせ自制し行動する事と 結び付かない。分離している。 だから、 やめられない。


法律の定める保護入院ができる

入院させたままで、夫を介護していない事に罪悪感を感じている私です。いつか必ず家に連れて帰りたいと思っています。でも、今の状態では、86歳の姑と、家の中で放し飼い状態の愛犬、除雪、なにかにつけこだわりが強く、じぶんの思い通りに周囲の人間をつかおうとする夫、いう事をすぐにきかないと暴言暴行を働く夫を、わたし一人で、働きながら、介護することはとても無理です。

デイサービスやショートスティの利用も考えましたが、姑の意思があり、夫の食事へのこだわり、インスリン注射、私の勤務終了から、7時頃の食事、それまでに低血糖をおこしたら、姑一人で対応は大変なことになります。

兎に角、この大寒波をやり過ごし、冬が過ぎたら、わたしも少しは動きやすくなる。

17日、娘と一緒にまた主治医と面談し、そのことを伝えて、あと1ヶ月ほど主人をお願いしてこようと思う。ごめんね!!おとうさん!!