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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

ある教員の思い

2017-03-09 19:38:00 | 大阪の教育
元大阪府立高校教員の方が、昨日の「卒業式練習で三年が高らかに君が代歌った」を読んでくださりコメントを寄せてくださいました。ご本人の了承のもと、掲載させていただきます。大阪の府立高校教員は多かれ少なかれ、このような経験をしています。だから「君が代」に立つわけには、歌うわけにはいかないのです。


以下転載〜

私が生徒だった頃、学校に「日の丸」「君が代」なんて考えられもしませんでした。目の前には戦場から帰ってきた教師がいたのですから。政経の教師は、海岸に穴を掘って上陸してくる米軍の戦車の下に爆弾を抱えて飛び込む練習ばかりをしていたと授業で言ってました。(以前にも書きましたが)

 私の勤務校の100周年の記念行事でも「君が代」の斉唱がありました。座っていて歌いませんでした。行事が終わって、本名で通っている男子生徒が真剣な顔で「歌わんでいいん?」と聞いてきました。

しかしその彼も卒業式のあとで「歌った」と短く伝えてきました。私の学年の卒業式でした。学年主任を含めて8人の担任のうち座っていたのは2人。彼からは見えていたのかもしれません。

 日本人生徒が「みんな」歌っていることの強い圧力を、おそらくは恐怖にも近い圧力を感じたのだと思います。その苦渋の選択の「歌った」という言葉にもっときちんと応えるべきでした。

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