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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

集団的自衛権行使に向け教育が再び利用されようとしている~教科書~

2014-07-03 21:45:11 | 教科書排斥問題

7月1日、政府は集団的自衛権行使容認を閣議決定しました。安倍首相が、「決して」「断じて」「あり得ない」と、日本が戦争することをいくら否定しようとも、限定がいかようにも解釈できるあいまいな表現である以上、時の政権が戦争に突入する危険は極めて高くなったと言わざるを得ません。

そして、閣議決定と同時に、全国の高校3年生に自衛隊の勧誘通信物が送られているとの情報が寄せられています。今後「愛国心」の強制がますます進むことを危惧します。

いや、すでに集団的自衛権行使のために、教育は着々と利用(悪用)されつつあります。教科書への介入もその一つです。

大阪は昨年、「君が代」強制の事実を記載した実教出版の日本史教科書採択に関して、補完教材が強制されました。今年も、教科書への介入は続きます。

教科書大阪の会が粘り強く教育委員会と交渉を続けています。そのプロセスで明らかになったことは、府教委が最初に結論ありきで教科書調査を行なっている実態でした。つまり、「君が代」強制の事実を記載している実教日本史を最初から「課題あり」とすることを前提とした調査ではなかったか、ということです。また、補完教材についても、府教委の一方的な見解の押し付けではないか、という質問にいまだ府教委は明確な回答をしていません。

上意下達、あるいは政治の介入によって、教育がますます歪められていくとき、歪んだ「愛国心」によって、戦争への駆り立てられる危険があります。

日本を戦争国家にしないためにも、教科書への介入問題を多くの方々と共有していきたいと思います。

教科書大阪の会が大阪府教育委員会へ再質問書を提出しました。お読みいただき、教科書とはどうあるべきなのか、考えていこうではありませんか。

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卒業生が人権救済申し立て「理解してくれる先生が奪われる…」

2014-07-03 00:57:37 | 2014.5.17集会
「君が代」強制条例により職務命令が発出され教員が処分される、それが生徒にとってどのような問題であるか、なかなか伝わってきません。それに対してはっきりと異議を申し立てた卒業生がいます。ぜひ、彼女の声を聞いてください。

7月3日のMBS放送Voiceで卒業生の人権救済が取り上げられました。下記サイトで動画を観ることができます。
 
 

 大阪府立高校の卒業式で君が代を起立斉唱しなかった卒業生が、起立せずに処分を受けた教諭ら4人とともに、大阪弁護士会に人権救済を申し立てました。

 今年3月に卒業し、現在は大学生の木村日々希さん(18)は卒業式の朝、「国歌斉唱を強制する条例はおかしい」とビラで訴えた後、生徒の中でたった1人、君が代を歌わずに着席しました。

 「国を愛することを強制するのは、なんか違うなと思って… 私のことわかってくれる先生が罰を受けたりするのが悔しくてイヤ(涙)」(木村日々希さん)

 木村さんは卒業式の前日、校長から起立したまま国歌斉唱するように言われ、「一方的な観念を植えつける教育だった」としています。

 「私は『君が代』について不起立を貫き通したいと思っている、少数側の立場なので。その小数を理解してくれる先生が奪われるのはとてもつらい」(木村日々希さん)

 大阪弁護士会は今後、人権侵害があったかどうか調査します。
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