庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

グミが大好きなナナフシ枝隠れの術 

2018年06月04日 | 庭の花たち

「この画像の中にナナフシがいます」と聞いて探せば簡単ではありますが、存在を知らないでは見過ごしてしまいそうです。ナナフシは枝に擬態しています。

足を挙げました。細い枝に見せかけているのでしょうか。

あしを閉じました。
このナナフシはバラの対生している小葉をたべて、魚の骨のようになったバラの葉につかまっているのですが、見過ごしてしまいます。
これぞナナフシの枝隠れの術です。


これもバラの葉の上にいます。


ナナフシはグミの葉が大好物です。特にこのナツグミに似た葉が大好物です。
孵化したばかりのナナフシは、グミの中でもこのグミの葉を食べに集まってきまして、少し大きくなると他のグミやバラ、ムクゲの葉などに移ってゆきます。

なぜ、最初はこのグミなのか。葉の表面を接写してみましたら、グミ特有の星状毛が他の種類のグミに比べて非常に少ないことがわかりました。


このグミも比較的ナナフシが大きくなってからよく来るビックリグミです。小さいときは来ません。接写で見ると、やや星状毛が多いですが、グミとしては少ないほうです。

 


マルバグミは表の星状毛は少なめですが、葉が厚くて、裏側には星状毛がびっしりです。ナナフシが食べているのを見たことがありません。




ナワシログミの葉も葉が厚くて固いし、裏側は星状毛がいっぱいです。これもナナフシが食べたのを見たことがありません。


グミの星状毛を顕微鏡で見てみると針のようにとがったものもあります。ナナフシはこれを嫌っているのでしょうか。
ナナフシは葉が柔らかくて、星状毛が少ない種類のグミの葉によく見かけます。


紅く熟したグミの両側にナナフシがいます。

ナナフシが熟したグミの実にほおずりしているみたいです。


大好きなグミにいるときは枝隠れの術を忘れているようです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アカバナルリハコベ

2018年06月04日 | 庭の花たち

アカバナルリハコベAnagallis arvensisは花の直径が8mmほどの小さい花です。ハコベと名がついているが、これは草の外観が一見ハコベににているためで、サクラソウ科(APGⅢではヤブコウジ科)です。
世界各地に帰化していて、日本では北海道から九州、沖縄まで主に海岸近くに分布しています。

庭では5月14日に開花し、以後数日新規に咲きまして、現在は実がなっています。6月に入りまた花のシーズンとなりました。

最初に咲いた花は翌日には落ちていたので1日花と思われました。

現在は実を熟成中です。

6月に入り、2度目の花のシーズンとなりました。

6月2日開花日の朝、まさに開かんとしている蕾です。


10時ころ確認したら、開花していました。



陽がよく当たると完全に開花しました。ごく小さい花です。美しくかわいらしい。




午後2時にはすでに花を閉じていました。


マユハケオモトの鉢にも実生苗が出てきて蕾の先がわずかに赤く見えます。きっと明日には咲く思います。

6月3日朝 

マユハケオモトの鉢の実生苗がまさに咲こうとしています。




9時過ぎには開花しました。

一方、昨日咲いた花は落ちてはいませんでした。一日花ではなかったようです。

昨日開花した花です。

昨日咲いた花が今日も開きました。
5月の時は一日花と思ったのですが、6月の花は一日花ではない。これはどうしたことでしょうか。もう少し継続観察が必要です。

6月4日追記
『6月2日に開花した花は、3日もまた開いて、4日の朝に花冠が閉じたまま落ちていました。
6月3日に開花したマユハケオモトの鉢に咲いた花は4日も開きました。 ということで6月に開花した2つの花は2日間咲いたことになりました。
これって二日花って言ったらよいのでしょうか。』

ネットによるとアカバナルリハコベは毒性があり、家畜が食べると胃腸炎をおこし、大量だと死ぬこともあるとか。味は酸っぱく苦いので家畜はよほど他に食べるものがない限り避けるようです。またヨーロッパなどでは民間薬としてもちいられているそうです。
一部の人は触れただけでかぶれることもあるそうですが、雑草はかぶれません。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする