Zapf 2004-2011

2000年代の暮らし。自転車・ゴルフ・Yセツ・城・リコーダー....
今に続くいろんなことが芽吹いた季節

デモ隊が

2005年05月19日 | Diary

残業をしていたら外でデモ隊の声が騒がしく聞こえた。

今頃なんだろうと思ったら、デモ隊は私のいる会社に対して
言いたいことがあってデモ行進をしているのだった。

シュプレヒコールが聞こえる。

中小企業いじめをやめろー。
組合差別をやめろー。
賃金格差を是正しろー。

4階から見下ろすと、数台のパトカーと
デモ隊の長い隊列が見える。

社会っていろいろあるんだなあ。
こんな感想じゃいけないんだろうけど、
タマゴとか投げないでね、と思う。


コーラス

2005年05月19日 | movie

intro_003先月、映画館に「いぬのえいが」を観にいった際、本編が始まる前の1-2分の予告編を見ただけで、不覚にも涙をこぼしてしまった、というのがこの映画。絶対に映画館で見ようと思っていたのだがようやく昨夜見ることができた。(@シネリーブル池袋)今年は映画館に行くことが多い。

戦後の貧しい暮らしで親との別居を余儀なくされた子供たちの暮らす寄宿舎。体罰を与える校長の厳格な教育方針のも と、子供たちの固く閉ざされた心は悲鳴をあげていた。その声なき声に耳を傾けたのは、新しく赴任してきた中年のさえない音楽教師だった。彼は「歌」を通じ て生きることの素晴らしさ、愛すること尊さを教え、無償の愛を子供たちに注ぐ。子供たちの冷たくかじかんだ心を、歌がゆっくり溶かしていく。青白かった子 供たちの頬が、喜びでばら色に染まり始める。言葉にできなかった切ない想いが、歌にのせて解き放たれていく…。

というような、わかりやすい説明はこちらにあります。本国フランスではハリーポッターやロード・オブ・ザ・リングの2倍以上の観客動員で社会現象のようだったそうです。

映画は、なかなか感動的なものでしたが、予告編の方が泣けましたね。(笑)
ストーリー的には、やはり欧米人と我々の感動のツボが微妙に違うような印象で、いい題材のわりに、微妙にはずしているというか違和感があります。例えば、反社会的で攻撃性の強い一番のワルガキがいるんですが、日本の映画だったら彼も最後には先生に共感して美しいコーラスが…という結論になりそうなものなのですが、ここでは彼は心を開かないまま、実際にはやっていない窃盗の罪で警察に連行されていなくなります。最後まで救われない奴。さすがフランス。レアリテー。

ちなみに、隣の妻をはじめ、周囲の女性客は(というかほぼ100%女性客ばっかでした)は、気持ちよく泣かれていたようですので、普通の人には泣ける映画なんでしょう。そういう私も楽しく見たのですが、今回は最初っから「泣くぞー」という気負いが多すぎていけなかったのでしょう。

intro_004この映画、とにかく主役の男の子(「サン・マルク少年少女合唱団」のソリストだそうです)の歌声が凄い。ストーリーはともかく、彼の声だけで目がうるんでしまいます。これはマジすごい。是非見ておくべきではないかという気もいたします。

余談ですが、つい先日、NHKのプロジェクトXで、不良しかいない大阪の工業高校に赴任してきた先生が合唱部を作って、情熱的な指導の下に全国大会で優勝する、という実話が紹介されていましたが、大変よく似ている。

コーラスの予告編はこちら(WindowsMedia File)
劇場で見たのとは違うバージョンみたいだけど。