明石家さんまさんの師匠である
笑福亭松之助さんが
インタビューで自身の離婚調停について
語っていたのを覚えています。
松之助さんは、とても知的に理路整然とお話をされる
ダンディな方です。
調停では両者の言い分を聞いて
子どもたちをよく見て
委員のひとが
松之助さんに
「なんでまた、こんなことになったのですか」
と聞いたそうです。
委員のひとはお互いを思う家族の話を聞いたのか。
たしか、だいぶ中年になってからの離婚だったはず。
すると松之助さんは「それが人間でしょう」と答えたのです。
記憶が違っている可能性がありますけど。
それでも思うのは、
どんな立派な人間で、
愛する家族があって
仕事があっても
情欲に溺れて
にっちもさっちもいかなくなる状況は
すぐに隣にある。
ってことです。
欲に弱くて
利己的で
愚かなのは
誰でも同じです。
それを理屈や正論で
上からものを言うのは簡単だけど、
そこをどうして愛せないのかな
と不思議です。
なんのためにこの世には音楽や映画や小説があるのだ。
理屈だけで消化できない
行き場のない鬱屈した想いがあるからじゃないのか。
人のエロさや、嫉妬や、器は、年齢で関係ない。
80歳でもしょーもないやつもいれば
小学生で拝みたくなるような人徳があるひともいいる。
○歳にもなって~
なんて言う人は
まったく分かってないよな!
正論で押してくるやつ なんなんだ。
って、最近思ったもので。