前回のレッスンから、年末年始と1月12日の先生のソロ・ライブの準備とでレッスンがずっとできず、約1か月ぶりのレッスンとなってしまいました。1か月あったとはいえ、主婦の忙しい時期とも重なり、準備と言ってもちょっと不安が。
最初は、まず練習用の、「オスカー・ピーターソンのジャズハノン」から。ETUDE No.10。
ちょっと変化に富む面白い曲でした。音が階段を上るように音のスケールがだんだんと上がっていったり、下がっていったり。
その上下の仕方も一様ではなく、特に9小節目あたりから下がって行くところが何とも不思議な楽しい音に変化をみせる曲です。
「これは、自然なさがりというより、コード的にどうなっているのか分からないけれど楽しい!」
と私が言うと、先生は「その後の方の下がって行くのは自然に3度ずつ下がっていていいけど、ここはちょっと変」との感想。
「そうですか。私はココが面白かったです」
ひとつ音の間違いを指摘された以外は、いつもの通りOKに。
そして、次に弾いたのは、先生が曲をつけているDVD[エンドレス・ブルー」から「モントレ」という、前回頂いた新曲です。
世界の魚たちの映像に渡辺先生が音楽をつけているのですが、これがまた印象的ないい音楽なんですぅ。
孫たちが遊びに来た時に、いろいろカリブとか海別に変わった珍しい魚たちも登場して面白く、何回も一緒に見て楽しんでいるDVDの曲です。
2つ出てきた楽譜の1つ「モントレ」をまず弾いてみることになり、帰宅後すぐにコードに合わせて弾いてみると、結構それなりにDVDの音が再現できて、自分でもちょっとびっくりでした。ということで、予想よりすんなりと譜起こしは年末に完了しました。
これまでの先生の曲の中では、低音部の印象的な曲です。
「チェロにテーマを弾いてもらったので、全体が低い音になっている」と先生。
自然で、落ち着いた静かな曲です。アドリブもつけましたが、アドリブは譜面を同じコードの上に薄くヒント音を書き入れてしまい、別に分けて各手間を省いてしまったために、最初に弾いた時は結構間違えちゃいました。
「これ、初めてだったっけ。全体に曲の雰囲気も捉えられているし。いいんじゃないかな」
「そうですか? アドリブを本当はこう弾きたかったんですけど、だいぶ間違えちゃってました」
と、慌ててアドリブをていねいに弾き直すこと2度。
「いいんじゃないかな」
「本当ですか」(俄かには信じがたい「1発OK」。なぜ?先生の心ここにあらずだったりして・・・理由は?)
でも、こちらも1か月は練習してきたので、素直に受け取って、次なる曲へ。
「実は、自主的に前に弾いた”Somewhere in the Night"を、前には弾きたかったけど諦めたアドリブも加えて練習してきました~」
とお披露目。
先生の感想は「やっぱり1部、うっかりすると音が待てずに食べてでていたりとかはありますね」
ということで、食べて音が足りなくなりやすい部分のおさらい。
「こういうところの1音早くでるところは、左手もやっぱり一緒に出しましょう」と先生。
「一緒に出ると、待てずに食べやすくなるんですけど~」といいつつ、一緒に左も1音早く右に揃えて出すと、「今ので、合ってましたよ」
音間違いもなく、「前にやった時は、出だしのところのフレーズで凄くカウントに苦労したんでしたよね。やってきて、うまくそこは弾けるようになったということですね」と先生。
「このアドリブは、Aの部分のコードを使っていると思うのですが、Aでは使っていない♭9のE♭の音を多用していて、それが特別な味わいを出してますよね。このE♭はコードとしてはどう捉えるといいのですか?」とお尋ねすると、
「アドリブはどこかと同じコードでなくちゃいけない。って訳じゃないから、このアドリブはA♭M7 のあと、3小節目と4小節目のはDm7というより両方G7として考えた方が弾きやすいと思って弾いたんですよね。そうやって、弾きやすいように変えてしまっていいんです」
「この曲は、短調で入って、CmがE♭に基調が変わって、さらにCに行くとCの明るい感じに変わって、アドリブもE♭が入って~と変化して凄いですね。かっこいい系の曲ですね」というと。
「そう、その変化を楽しむというかね・・・」と先生。
これも、アドリブがイマイチだったので、アドリブと、昔不安だった導入部分などを繰り返して弾かせてもらって確認したあと・・・
まさかの、「これも、いいんじゃないんですか」のお言葉を頂いちゃいました。
今日は、(どれも卒業にはならないだろう)と思っていたので、想定外。
でも、カメラの準備は実は怠りなく(笑)「新曲を下さい」とお願い。
先生がソロ・ライブの時に、「即興演奏の譜起こしに2日を費やしてしまって・・・」と話していらしたのを思い出して、
「即興演奏の譜起こししたのは、コード譜ですか?それとも左もついているんですか?」と質問。
2日も費やしたというからには、ことによって左も書きこんだ即興演奏の凄い精密な楽譜がでてくることに期待に胸をふくらましていたら・・・
先生が出してきた楽譜。なんと・・・・・・各1枚。しかも1枚の半分しか書いてないのもあって、絶句。
10分とかの即興演奏を、この1枚とかの右手とコードだけの楽譜で演奏した???
譜起こしに時間がかかったって・・・なぞは深まるばかり。
「これを作るのが大変だったんですよ」
そうか~。どんなコードでメロディーを描き出すか、そこが大変だったという事なのかしら?かしら?かしら?
素人さんには、さっぱりわからない世界でした(笑)
精密な左手もある楽譜を思い描いていた私の予想は見事に裏切られ・・・「これ弾いてみますか?」という先生のジョークに、真正直に「これじゃ無理です」とお返事して、「確か、『エンドレスブルー』の魚の音楽の譜がもうひとつあるんでしたよね」と前のレッスンのことを思い出してお願い。
でてきたのは、「メキシコ」という曲でした。
「これも、チェロと弾くのを想定していたから、低い音使いますよ」
弾いて頂くと、海の底にいる魚たちの映像とともに、DVDのゆったりした音楽がよみがえりました。
心に響いてくる気持ちのよい和音や音の変化もあり、とても静かでいい曲です。
また、練習するのが楽しみで~~~~す。
*ライブでの「風のみち」の最後の低音を先生が弾くのを聞いて「なぜ、ここで低音を最後に?」と思っていたので、せっかくなので質問させて頂くと、「あれは、ピアノの一番下の音を弾いてるんだけど、うまく入るといい効果がでると思って弾くんだけれど、ピアノによって調律が悪くて合わない時も」と先生。「以前、東日本大震災の時に追悼のためのレクイエム的に最後に低いキーの音を弾かれていたのが動画にあってみたことがあったので、今もその思いをもって先生が弾いているのだと思っていました!」とお伝えしましたが、どうやら誤解だったようです。
やはり真実は、聞いてみないと分からない(笑)
今日も楽しい1日が過ごせました。
明日もいい1日になりますように!