丸さを日々まして、もう満月を迎えるお月様。実は、今年で1番大きい「スーパームーン」になります。しかも、同じ月の中で2度も満月になることはなかなか起こらないのですが、今月2度目の満月!
これを、ブルームーン”Blue Moon”といい、青くはないのですが、"Once in a blue moon"というように使い、とっても珍しいことを英語では表現する時に使われたようです。 I see her once in a blue moon now. 最近彼女にはめったに会えないの。
さて、そんな珍しいこの「スーパーブルームーン」について、そろそろYahooにも記事が出始めました。ところが、yahooはどうやら、記事を精査して掲載しているのではないようで、間違いを含んだ記事をそのまま掲載しているのを見つけました。
この下に2つ記事を転載してみました。どちらかの記事に間違いがあります。上は、ココから、下はココから読めます。
31日は「スーパーブルームーン」 2023年最大の満月に
間もなく「ブルームーン」が到来する。8月31日木曜日に昇る月は、北半球でこの夏最後の満月であり、今年最も大きく、最も明るい、最高の「スーパームーン」でもある。 とはいっても、月が青くなるわけではない。8月には満月が2度あり、同じ月で2度目の満月を「ブルームーン」と呼ぶのだ。 つい先日には「スーパースタージョンムーン」があったばかりだが、今度は「スーパーブルームーン」(フルーツムーンとも呼ばれる)がやってくる。
2023年最大の満月「スーパーブルームーン」8/30深夜から
2023年最大の満月「スーパームーン」が、8月30日深夜から31日明け方にかけて見られる。今回は、「ブルームーン」と呼ばれる8月2回目の満月でもあり、珍しい「スーパーブルームーン」が観測できそうだ。 【画像】満月の距離の違い 「スーパームーン」は科学的な定義があいまいで、国立天文台では「今年もっとも地球に近い満月」と表現している。一般的には、その年に見える満月でもっとも大きなものを「スーパームーン」と呼んでいる。 国立天文台によると、8月31日の満月は2023年中で地球からもっとも近い満月。月は8月31日午前0時54分に近地点(1公転の間で月が地球にもっとも近づく点)を通過し、午前10時36分に満月となる。満月のときの地心距離(地球の中心と天体の中心の間の距離)は約35万7,300キロメートル。視直径(天体の見かけの大きさ)は約33分26秒角。
さあ、どちらが間違っているか分かりましたか? まず、見出しが、30日にブルームーンと書いてあるのと、31日と書いてあるので、当然どちらかが間違っていると分かります。
でも、そもそもタイトルで「8月30日の深夜」と書いてある辺りから、こちらの記事の方が正確に書こうという意図が感じられます。その通り、間違いは最初の記事です。私のブログを読んで下さっている方は、月の動きが分かっているので、「ダブルお月見」と言っている時期に今ある月の様子が分かっていると思います。
復習のために、月がどういう風に昇って沈んでいるかの早わかりの図を登場させてみます。
図で分かるように、満月の時は、夕方に昇って、朝に沈みます。 そして、最初の間違った記事の方は、「8月31日木曜日に昇る月は、北半球でこの夏最後の満月であり・・・」と書いてあるので、満月を「31日の夕方昇ってくる月」の方と考えて書いています。
でも、後の記事が書いている通り、「月は8月31日午前0時54分に近地点(1公転の間で月が地球にもっとも近づく点)を通過し、午前10時36分に満月となる」ので、午前10:36の瞬間は日本では見られません。より満月に近い月を見るには、朝方の沈む前の月をBlue Moonと言うべきですね。
確かに、月の満ち欠けのあるカレンダーをみると、31日が満月と書いてあります。だから、無理からに誤解ではありますが、それなら、せめて、「31日の満月が、Blue Moon」というだけにしておけばよかったと思います。月の動きを知らないで、「昇る」と付け加えたのが間違いの原因だったのはないでしょうか。
これを機会に、昔の人ならほとんどの人が暗い夜を彩り、昼間にも青空にいる月をみる機会があり知っていたはずの月について、ちょっと知ってみませんか? 旧暦だったたら当たり前に1日には新月で、月がみえません。15日前後には、満月となります。つまり、旧暦で暮らした人には、1ヶ月を月に併せた生活リズムが成り立っていたのではないでしょうか。
そして、今も、女性なら、月に併せて身体に変化を知っています。ところが、男性にはそれがないのです。と言うわけで、これを機会に月を見ながら、1年の季節の巡りに加えてカレンダー以外の約28日のリズムを生活に取り入れるのはどうでしょうか。お薦めで~~~~す。
満月だけでなく、月を眺めて暮らすと、日々を愛おしむ気持ちが深まると思いますよ!!!