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新聞を無料でネット読みする方へ! 無料のLITERAも読んでみよう

2021-06-29 10:08:14 | 日記

   先日来、「令和を生きる」(半藤一利と池上彰の対談本)のことを書いているが、その中で特に気になったのが、(ネットで産経新聞が全文無料公開されていて、それを読むことで新聞を読んだつもりになっている人が、知らず知らずに右傾化していく危惧)を伝えた記述でした。

   私も、同じことを懸念してきました。だから、大きな政治の変化があった時には、新聞を大人買いしてきて、その報道の差異を比較してブログに掲載してきました。それを読んで、「事実のように新聞で書いていても、伝え方により全然違うんだ!」とか、そもそも、「他の新聞に書いてある記事が、自分の新聞にはなぜまったく書いてないのだ?」と驚くこともあったと思う。

   例えば、「総裁選の報道比較」(2020-9-17)、「6紙で比較・黒川検事辞職記事」(2020-5-23)などがそんな記事だった。毎日は大変でも、自分が見ている情報が総合的に比較してどんな情報であるかを 時に他紙を買ってきて比べてみる習慣をつけてみてほしい。

   ただ、そもそも新聞を購読せず、産経新聞のように無料公開されている情報だけしか読んでいない人には、どうしたらいいのだろう。何か、自分の情報が他の情報とどれだけ違っているか、比較できる無料でネットで見られる情報はないだろうか? 

    探してみました。  

   「ありましたっ!」

   産経新聞と取り上げ方が全く違うリベラル系の新聞で無料・・・「LITERA」はどうでしょうか。違いが鮮明だと思うので試しに読んでみてください。普通に販売されている新聞ではないのですが、全文が読め、身近な政治話題からスポーツ、エンタメまでカバーしているネット情報紙です。

   事例をいくつかみると、その特徴がよく分かります。例えば・・・

   一般紙では書いていない記事もあって、面白いです。右を読むなら、左も読んでみようということで、自分の情報を自分でコントロールしていくこと。どれが正しい情報を発信しているか、時々チェックしてみましょう。

   ここでは、一般紙では出なかった面白い記事「自民党がAKB国会招致を断念した本当の理由 」を取り上げてみました。

   

    画像クリックでも記事にリンクしているので、実際の記事が読んでみてください。自民党がAKBの内山さんを憲法改正のための専門家の一人として国会招致を考えたそうです。でも、取りやめたようだという記事です。内山さんが書いた「憲法主義」という本を読めばすぐ分かることのようですが、内山さんは自民党の憲法改正のは全く反対の立場の主張を持っていたので、この話は終わってしまったということのようでした。

    それにしても、この記事を読むまでAKBの内山奈月さんが専門家と一緒に憲法の話を出していたなんて知りませんでした。amazonの評価をみると、星4.5。しかも、面白そうです。さっそくamazonでポチリとしてしまいました。

    さて、LITERAの記事によると、

    集団的自衛権の容認をめぐる憲法第9条1項・2項の解釈問題。安倍首相は強引に解釈改憲を行ったが、こうした解釈改憲について内山は〈解釈改憲が手軽に行えるとしても、それを繰り返すことは非常に危険〉と言及。

    さらに、「いちばん衝撃を受けたのは、日本国憲法は国民が守らなければいけないものではなくて、国家権力が守らなければいけないものだった、ということですね」「日本国民は日本国憲法に逆に守ってもらっている。国民の権利を守るために日本国憲法があるということを知って、ステキだなって思いました」 憲法とは、権力者が守るべきものであり、国民が権力者に権力を濫用させないために「憲法を守れ」と命ずるもの。──安倍首相がまったく理解しない、そして憲法改正によって否定しようとしているこの「立憲主義」の精神に、内山は「ステキ」と最大の賛辞を贈っている。

    安保法制を解釈でねじ曲げた時に、憲法学者の多くが彼女がここで言っているように憲法の条文に国民の権利を守るために、権力者が守るべきことをかいているのが憲法と説明。その成立の歴史から説明していたことを思い出しました。

    産経新聞は、AKBの内山さんの話はもちろん出てきません。ただ、比較してみるために憲法について産経新聞がどう書いているかを見てみましょう。一貫して憲法9条改正に賛成して、自民党に歩調を合わせた記事になっています。

    たとえば、最近も憲法改正に向けて「新憲法制定議員同盟」の会場への菅首相のメッセージをそのままココに掲載していました。

   「現行憲法も制定から70年余りが経過している。時代にそぐわない部分、不足している部分について改正していくことは当然のことではないか」と強調。「首相は緊急時に限って政府の権限強化などを可能とする緊急事態条項を憲法に設けることについて「世論調査において賛成が7割近い」と指摘。その上で、「国家や国民がどのような役割を果たし国難を乗り越えていくべきか、憲法にどのように位置づけるかは極めて重く大切な課題だ」と指摘した。

*ちなみに、世論調査で緊急事態条項を憲法に設けることについて世論調査で賛成が7割近いというのが嘘くさいので、時事通信社の記事ココから確認してみました。「時事通信の6月の世論調査で、憲法を改正して「緊急事態条項」を設けることについて聞いたところ、「賛成」が53.7%だった。「反対」は20.7%、「どちらとも言えない・分からない」は25.7%だった。 53.7%でも賛成がいたのはショックですが、それを菅首相は平気7割と言ってる。時事通信のをよく読むと・・・自民党支持層では「賛成」は67.8%という数字がありました。勘違いのタダの間違い???嘘は泥棒のはじまり。首相の嘘をそのまま書いて補足もしていない新聞であることだけは、分かりました。こんな新聞をそのまま信じて読んで大丈夫でしょうか? たぶん、AKBの内山さんの話を読んでみた方が、明るく平和な社会になれそうだなぁ~と私には思えます。

  いかがですか?「令和を生きる」を読むと、ネットである傾向の検索を繰り返すと利用者の嗜好をAIが学習して利用者に合わせた関連記事をどんどん画面に流してくる。だから、狭い回路に気づかない内に引込まれ、視野が狭くなる危険性があるという危惧が書かれていました。確かに、youtubeで私がピアノや特定の自然の映像をよく見ると、うまく私の興味のありそうな関連動画が右脇にどんどん自動的に出てきます。面白い動画を見つけられて便利に感じる時もあります。でも、何だか変な気持ちがすることも確かです。

  だから、自分の見ている情報をネットだけでこのバランスを欠いた情報にどっぷりつかる危険性を自覚していないと怖いのです。産経新聞を読んだら、LITERAも読みましょう。私も、このブログを読んでいる方はご存じのように、LITERAだけ読むようなことはしません。私は新聞も雑誌も読むし、産経新聞でも公正な記事がちゃんとある時はこのブログに引用して使うこともあります。チェックしています。

  違う意見に耳を傾ける。違う意見があることを嫌なことではなく、「どこが違うの?」「どうして、そう考えるのかな?」という気持ちで耳を傾ける。そういう好奇心を失うと、あなたの世界はどんどん縮こまってしまいます。

  違う意見の人と言葉を交わして話すのも私は好きです。「そうか、そういう風に考えているのか」と理解できることもあるし、ではどっちがどこで誤解しているのか、間違っているのか。そういうすり合せができてこそ、社会は正しい道へ進めるのです。 

  だって、意見が違う人がいるのは当たり前じゃないですか。そんないろいろな考えや立場の人にあふれた社会で、「他の人の意見を聞かない」「聞いた顔をしてみせて、無視する」「説明する時に嘘をついたり、ごまかしたりする」あげくに「証拠を隠す。書き直させる。黒塗りして消す。捨てる!」 さあ、そんなことをする人たちが、いい社会を作れるでしょうか? 

  あなたも、心を開いて異論に耳を傾けて、広い視野でものを考え一緒に素敵な社会を作っていきませんか。今夜は雨でお月様はみられませんが、雲の上で今日もお月様が、異論に耳を傾けることができる「正直で、誠実で、謙虚な日本人」を応援してくれてるはずです。  

コメント
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