(葬式アーティスト)フュネラルアーティスト

森本由美:欧米で葬儀装飾習得のフュネラル(葬式)アーティスト第一人者。アート葬式はサンケイ大阪賞受賞・商標登録済。

ロシア・ソルジェニーツイン氏のお葬式

2008-08-09 | アート
2008年8月3日に他界した、ノーベル賞受賞作家である、アレクサンドル・ソルジェニーツイン氏の葬儀がモスクワで行なわれた。

CNNのニュースで流れていた葬儀の模様では、ご遺体は公開され、棺に横たわるソルジェニーツイン氏の胸元に、真っ赤な薔薇の花が飾られていた。

棺のバックには真っ赤な薔薇のスタンド花が並べられており、ロシアでも葬儀には真紅の花を飾るようである。

私はイギリスの葬儀装飾をロンドンの葬儀社で学び、真紅やピンクの花達をまるでウェディングのように飾るアート葬儀装飾を多く見てきたが、同じ白人であるロシアでも真っ赤な花が葬儀に飾られるようだ。

写真は私所有の大阪・難波のアート・ギャラリーで、展示された「真紅の薔薇のお葬式」の作品である。

これは情熱的な人生を送られた女性向けに私が考案し、創作したアート葬儀装飾であるが、ソルジェニーツイン氏は男性であるが、真紅の薔薇たちが彼の旅立ちを見送る装飾をされていた。

ノーベル賞受賞者とのことで、テレビカメラも入り葬儀の様子はCNNを通じて全世界的に放送された。

旧ソ連の抑圧体制を批判し続け、ロシアからの追放を受け、米国での移住生活を余儀なくされたアレクサンドル・ソルジェニーツイン氏のその波乱万丈な人生は、まさに「情熱的な人生」を歩んでこられたに違いない。
1994年に20年ぶりに祖国に帰国し、その後もソ連崩壊後の急激な民主化、資本主義化に疑問を投げかけていた氏は、死の直前まで、2006年に始まった全30巻の全集刊行のために精力的に作家活動をこなしていたという。

ソルジェニーツイン氏のご冥福を祈る。

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