(葬式アーティスト)フュネラルアーティスト

森本由美:欧米で葬儀装飾習得のフュネラル(葬式)アーティスト第一人者。アート葬式はサンケイ大阪賞受賞・商標登録済。

イギリス製、黒と赤の骨壷

2006-11-20 | アート
不鮮明な画像で申し訳ないが、この壷の写真はイギリスの骨壷である。

以前から言及しているが、イギリスは日本と同じく、約70%が火葬である。(島国で土地に限りが在る為、土葬は高くつく)

なので、このようにきれいな骨壷達が沢山存在し、その種類や色もとてもカラフルで豊富である。材質も石製、木製、ブロンズ製や、イギリス人の大好きな薔薇のモチーフがあったり、、、と。

形もこの写真の様な、壷形からオルゴールや宝石箱のようなボックスなど、とてもチョイスが多い。

しかも美しく、色もカラフルで故人の雰囲気に合わせて、遺族や友人達が選ぶ事ができ、日本の何処か暗く、地味な感じの骨壷ではないのだ。

写真は少し不鮮明で暗く写っているが、実物は赤と黒が鮮明で、マーブルのように波打った柄で、とてもきれいな骨壷である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロンドンのハート型の墓石

2006-11-01 | アート
白いハート型の石碑は、ロンドンで実際に販売されている人用の墓石である。

イギリスではハートはウェディングにもフュネラル(葬儀・葬式)にも分け隔てなく使用され、特にハートはとてもポピュラーである。

故人にハート(心)を手向けるのだ。この墓石の真ん中に故人の名前や生まれた年、そして亡くなった年を刻む。

毎回このブログで言及しているが、イギリスは島国で土地が少なく、人の約70%が火葬される。土に返された遺灰はこの様な、可愛い墓石と共に埋葬され、ピンクや赤などの可愛い花が飾られ、ロンドンの墓地などはお花畑のように明るく、美しい石碑に見守られている。

イギリスの大手葬儀社に入らせて頂き、学んだ私が感じる事は、「葬儀とアート」という両極端な世界が、海の向こうの地ではこれほど結びついており、例えばこの彫刻の様なハートの墓石や、それに刻む墓石の文字、絵に至るまでとても芸術的である事だ。

墓石にもカラフルな色でお花や鳥、エンジェルや蝶々などを芸術的に刻むのがイギリス流である。

フュネラルアート(アート葬儀・アート葬式の装飾)という概念は、イギリスのソーシャル・インクルージョン(社会的包括:アートは人を癒す)という概念から来るものであり、アートの力を借りた美しい葬関連の品々は人の心を癒すとされている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする