(葬式アーティスト)フュネラルアーティスト

森本由美:欧米で葬儀装飾習得のフュネラル(葬式)アーティスト第一人者。アート葬式はサンケイ大阪賞受賞・商標登録済。

イギリスのアート墓石

2007-01-28 | アート
見えにくい画像で申し訳ないが、イギリスの墓石である。

白い半円形のヘッド・ストーンには、お花などの彫刻と円形のふちの部分に金色で模様が描かれてあり、そして、長いボディーの部分には、花や観葉植物などが植えられいて、「お墓」がどこか、ガーデニングのように暖かい感じがする。

「墓石」と言う、冷たく寂しい感じがしない。

私はロンドンの現地大手葬儀社に入り、イギリスの葬儀装飾を学んできたが、メモリアルガーデン(墓地)などに訪れるたびに、このような可愛く、美しい、まるでガーデニングのような墓石を目にし、日本の暗く怖い墓地がとても寂しく感じざるをえなかった。

なぜ「墓地」が怖くなくてはいけないのだろう?

最愛の家族や恋人や肉親が亡くなり、お墓に入る時、怖い場所に葬りたくない、、と思うのは私だけではない筈だ。

イギリスの墓地は(このブログ内でも何度かご紹介してきたが)まるでローズガーデンのように美しい。

”天国”とはこんな場所に違いない、、、と思えるほど、春のメモリアルガーデンは、薔薇などの花が当たり一面に咲き、エンジェルたちの彫刻が御霊を見守り、ちょっとした池には噴水があり、若木が茂り、まるで「楽園」のワンシーンである。

そんなガーデンには、写真のように植物や花の苗で飾られた、美しい彫刻の墓石の「故人」達が、ひっそりと、永遠の眠りについているのだ。

イギリスでは、墓石もアート的に装飾されているのだ。

葬儀(フュネラル)とアート。この2つの接点のない世界がイギリスでは、融合している。
ソーシャル・インクルージョン(社会的包括:アートは人を癒すとするイギリス発祥でヨーロッパに根付いている概念)からなるアート的な葬儀関連の装飾たち。

その概念を取り入れたのが、私が考案したフュネラルアート(アート葬儀装飾:商標登録申請中)である。


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欧米のモダンな骨壷

2007-01-21 | アート
写真のエレガントな壷は「欧米の骨壷」である。

モダンな飾り壷のインテリアのような佇まいは、お部屋のリビングの片隅に置いても違和感が無く、現代の西洋化が進む私達の暮らしと調和し、「骨壷」と言う、生々しさを消し去ってくれる。

遺族などが、故人をいつまでも忘れたくないと言う気持ちを、美しくモダンな骨壷で表しても、良いのではないだろうか?

亡き人の面影や「故人らしさ」を表現するのに、常に日本調の骨壷でないといけない事はないはずである。

洋風な骨壷が似合うモダンな生き方をした「故人」には、やはりモダンな骨壷が「最も故人らしい」のでは、ないだろうか?

私が葬儀装飾を学んだロンドンの葬儀社などでは、美しい骨壷がとても多く、(毎回言及しているが、イギリスは島国のため、土地に限りがあり、70%が火葬である)今までの日本の「骨壷」の概念をくつがえさせられるのだ。
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欧米のハートの墓石

2007-01-13 | アート
この可愛く、赤っぽい石と白い石のコンビネーションで作成された墓石は、欧米のハート型の墓標である。

イギリスなどの西洋社会ではハート型は葬儀装飾にとても多く見られ、その美しく、可愛いデザインに「子供用?」と思うことが多々あるが、れっきとした大人用の墓石である。

墓石であるからと言って、何も暗く悲しい墓標にすることはないのではなかろうか?

可憐な人生を送ってきた女性は、歳を重ねて、老人になったとしても、地味な墓標で送ることは無いのではなかろうか?

こんな可愛い墓標なら故人もきっと寂しくないし、故人を偲びに墓地まで、故人の好きだった真っ赤な薔薇の花束を持って、遺族が墓地に行く機会も多くなるのでは?と思うのだ。

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イギリスの妖精の棺

2007-01-07 | アート
妖精の模様が施されたイギリス製の棺である。

取っ手の金具はプラスティック製で、火葬でも対応できる様に作成された「アート」棺である。

私がロンドンの大手葬儀社で学んだ、イギリスの葬儀装飾は本当に美しく、可愛い柄の棺や可愛い形の棺が多く、これも、イギリスのソーシャル・インクルージョン(社会的包括:アートは人と癒す)とする概念から来ているのであろう、アートと葬儀関連の物が融合し、故人の雰囲気に会ったような、棺や骨壷が沢山存在するのである。

妖精(フェアリー)はイギリスではよく日常に登場する人気の絵柄であり、可愛い妖精のポストカードや、宝石箱、小物入れ、バックなど特に女性に年齢を問わず人気のアイテムである。

妖精のように可憐に生きた女性の「生のフィナーレ」に妖精の柄の棺が存在しても不思議ではないのが、イギリス流である。

イギリスでは、「故人が主役」の葬送品が多く、生前予約でオーダーしたり、遺族が故人のために選ぶチョイスが多いのである。


地味な葬儀関連品がほとんどで、葬儀社主導の日本と違い、「故人」の自由に今までの人生を反映するような葬飾を選ぶ事が出来るのが、イギリスの美しい葬儀装飾である。
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ジェームス・ブラウンの白い霊柩馬車

2007-01-06 | アート
少し前に、アメリカ音楽界の巨匠であるジェームス・ブラウンが亡くなり、彼の葬儀がニューヨークのハーレムにある、アポロシアターで行われた。

アポロシアターは彼が生前ライブを行った思い出のシアターである。
葬儀には、マイケル・ジャクソンなどの有名人も多く参列していたが、彼のひつぎが出棺される時に、使用されたのが、アメリカでは珍しい白いガラス張り霊柩馬車であった。

ここで紹介している写真は、イギリスで私が現地大手葬儀社にて学んでいた時に葬儀社が所有していた物である。

イギリスでは、このような白いガラス張り霊柩馬車は一般の人でも使用することが多く、何も特別な人だけが使うのではない。(費用は普通のガラス張り霊柩車よりも高くつくが、、。)

アメリカは、日本と同じ霊柩車の使用が多いが、今回のジェームス・ブラウンのような著名人の場合、多くのフアン達が彼の葬儀に参列する事もあり、このような白いガラス張りの霊柩馬車で演出されたのかも知れないし、またジェームス本人の生前からの希望であったのかも知れない。

ジェームスのひつぎは金色に輝くメタル製のもので、金色と白いガラス張りの霊柩馬車のコントラストが美しく、さすがアメリカ音楽界の巨匠の「人生のフィナーレ」を飾るにふさわしい葬儀となった。
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ロールスロイスの白い霊柩車

2007-01-01 | アート
不鮮明な画像で申し訳ないが、ロールスロイス製の白い霊柩車である。

これは、アメリカのもの。

前にショーファー(運転手)が写っているが、ちゃんと車の先頭の部分にはロールスロイスの特徴であるエンジェルが付いている。

アメリカの霊柩車は大抵が日本で使用されているのと同じで、寝台部分がふさがっているが、イギリスの霊柩車は寝台部分がガラス張りなのである。(何度かこのブログ内でご紹介してきたが、、、)

ガラス張りの霊柩車は中に真っ赤な薔薇などで、美しく芸術的に飾られた棺を外から見ることができるが、ガラス張りであるのは、「故人」に最後に住んでいたエリアを自宅からの道中に、見せてあげると言う概念があるからである。

参列者に棺を見せることもあるだろうが、それ以前に、「故人」に自分の家から火葬場に行くまでの最後のジャーニーである、見慣れた風景を最後に見せてあげる、つまり「故人が主役」と言う発想なのである。

私はイギリスの大手葬儀社に入り、イギリスの葬儀装飾を学んできたが、アメリカに比べるとイギリスの葬儀は本当に美しく、芸術的で、葬儀がアート的で「故人が主役」なのであるのが分かる。

それはイギリスなどのヨーロッパでソーシャル・インクルージョン(社会的包括:アートは人を癒す)とする概念があり、例えばこのガラス張りの霊柩車以外に、アート柩(アートの感性を取り入れた棺)やアート柩作家の存在などがあり、「故人」の生前などの、意向にそって棺を自由にデザインし、作成したりしている事から、どれほど、アートと葬儀が融合しているのかを物語っている。(アート棺は以前にもこのブログ内で写真をご紹介した。例えば、ピンクのバレエシューズ型棺や、ギター型棺、スケートボード型棺などがある。)

イギリスの葬儀装飾を取り入れ、私が考案したフュネラルアート(アート葬儀装飾)もこうしたアートが人を癒す:葬儀は「故人が主役」とするイギリスの概念から生まれたものである。
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