(葬式アーティスト)フュネラルアーティスト

森本由美:欧米で葬儀装飾習得のフュネラル(葬式)アーティスト第一人者。アート葬式はサンケイ大阪賞受賞・商標登録済。

ゴールドと黒の西洋の美しい骨壷

2007-08-22 | アート
見えにくい画像で申し訳ないが、黒地にゴールドの模様が施された西洋の装飾骨壷である。
日本のそれと感覚が異なるのは、パウダー状になるまで遺骨を焼却し、「遺骨」壷というより、「遺灰」壷と言うことだろう。

こんな美しくエレガントなゴールドX黒の壷に、パウダーのような「遺灰」を入れ、故人の思い出と共に遺族達が、居間などに骨壷を飾るのが欧米流である。

こんな素敵な壷なら、私たちの家のリビングなどに飾っても違和感がないのではなかろうか?

亡くなったからといって、地味な壷に入れなくても欧米ではこんなに美しい骨壷が存在する。

日本人はほとんどの人が「無宗教」であるにも関わらず、葬送品は仏教の考えの品が多い。最近では自分の葬儀を「無宗教」や「自由葬」で行なうことを希望される故人も増えてきた。

では、骨壷も「無宗教」「自由教」で良いのではないだろうか?

故人には、故人が営まれてきた生前の行き方に相応しい骨壷があってもおかしくないはずだ。

モダンな人生を生きた人にはモダンな骨壷があっても不思議ではないはずである。
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イギリスの可愛いアート棺

2007-08-10 | アート
イギリスのアート棺。今回は、鼓笛隊の模様の棺である。

おもちゃの鼓笛隊模様の棺は、イギリスで実際に販売され、オーダーできる実用的な棺であり、けっして展示品ではない。

イギリスの鼓笛隊と言えば、バッキンガム宮殿の衛兵達が有名だが、この棺はそれを可愛いタッチで表したものであろうか?

もちろん、大人の女性もこういった可愛いアート棺が希望であれば、購入は出来るが、特に子供さんが亡くなった時、この様な可愛い棺で、故人が寂しくないように送り出してあげるのが、イギリス流である。

西洋、特に私がロンドンで色鮮やかな葬儀デコレーションを学んだ、イギリスでは、この写真のように棺とアートが融合した葬送品が数多く存在する。

それは、毎度このブログ内でご説明しているが、ヨーロッパに(特にイギリスが発祥である)ソーシャル・インクルージョン(社会的包括:アートは人を癒すという概念)が広く社会に浸透しているからである。

「棺」と言う、人生最後のオーダー家具である究極の持ち物。

人生のフィナーレは故人らしく、可愛い人には可愛く、美しい人には美しく、ダンディーな人にはダンディーに、好きな色で、好きな花で、好きな模様で送り出すのがイギリス流である。

イギリスはもちろん大多数がクリスチャンであるが、長いアフリカや香港、インドなどを植民地として統治していた歴史上の事実もあって、私が暮らしていたロンドンでは、様々な人種がまるで、人種のるつぼと言われるニューヨークのように暮らしていた。(私はニューヨークにも長年暮らしていたが、、、)

なので、宗教もヒンズー、仏教、イスラム教、、など様々であるが、故人が信心する宗教のお印を取り入れながら、この写真の棺のように、可愛い装飾を故人のためにするのが日常的である。



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