デイジー模様のイギリスの棺

サイドが切れてしまった映像で申し訳ないが、イギリス製のアート棺である。

黄色に白いデイジーのお花模様が、棺のボトムに1列に描かれている「可愛い棺」である。

3月に入り、少し春めいてきた事もあり、黄色やピンクや赤などのたくさんの春色のお花達が、街角の花屋さんに並んでいるのに、目を奪われる。

3月14日は「ホワイトディー」で「ヴァレンタイン」にチョコを貰った男性から女性に「お返し」をするのが、日本の風習である。

欧米では、「ヴァレンタイン」は男女共に贈り物をするので、「ホワイトディー」は無い。

私が在住していた、ロンドンの大手デパートでも、「ヴァレンタイン」が終わると、もう「マザーズディ（母の日）」のイベントに人々の関心は移行している。

「ホワイトディー」に女性は何をプレゼントしてほしいのだろうか？

ジュエリーやら、衣服やらいくつか候補があるが、その中でやはり「花束」を、男性から貰って喜ばない女性はいない、、と私は思う。

この写真の棺は、そんな春先に不幸にも亡くなってしまった、女性への最後のプレゼントになるのかも知れない。

個性のない、暗い「棺」よりも、可愛い人生を送った、可愛い女性には、こんな黄色のデイジー模様の棺が似合う筈！

イギリスでは、葬儀装飾も本当に色鮮やかで、棺もこのようなアート棺があり、生前に故人になるであろう人が自分の棺を選んだり、

遺族達が故人の生前の趣味や好みに合わせて、可愛い棺を選ぶことが普通になってきている。

春の訪れは、またお別れの訪れでもあるのだ。

卒業、退職、移動、、、、、など。

春と共に人生がリセットされる事が多い。
「死」もまた、この世の一区切り。

また神様にリセットされて、地上に降り立つまでのしばしのお別れかも知れない。