夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

8㍉フィルムの実際に写っている範囲は

2020-09-10 10:47:39 | Weblog
ELMO ST800 で映写した場合、アパーチャーで周囲が隠れてしまいます。これはどんな映写機でもそうですが可能な限りフィルムに写っている範囲をテレシネしたくて昨日はアパーチャーを削って広げました。
そこで実際にフィルムに写っているのはどんな大きさなのか調べてみました。
これは8㍉フィルムをスキャナーでスキャンした画像です。

こんなに広く写っているんです。パーフォレーション側も磁気録音帯もいっぱいまで写っています。
ファインダーとの関係もあって、ファインダーで見える範囲と映写で見える範囲は近いんだろうと思いますが。
カメラ側のアパーチャー寸法は見ていませんが上下方向も前後のコマに掛からないギリギリの角穴になっているようです。テレシネに使う映写機はアパーチャーをカメラと同じ寸法に広げれば理想的、ST800 はもっと広げちゃいますか。

スキャンした画像からひとコマを範囲指定して


切り取ってみました。


切り取った画像の解像度を調べると


算数は苦手なので手っ取り早くこの画像解像度の幅を400pixel に変更すると 400pixelx286pixel になります。VGAの 4:3 よりちょっと横長でこれは前から気がついていたこと。
テレシネにはスクリーンに映写した映像をビデオカメラで撮る方法と空中像を撮影するエリアルイメージ式の他にひとコマづつデジカメで撮る方法(フレームバイフレーム)がありますが、長尺フィルムだと途方もない時間が掛かるのと音処理を考えなければ理想はそれでしょう。
もうひとつありました。私の手元にもありますがGOKOのプリズム式テレシネ機です。テストしたこともありますが、フィルムが連続送りで傷める心配が無用で安全ですが光軸調整がシビアな上レンズが小さいカメラでないと周辺がケラレます。プリズムの精度がイマイチという説も。 HVR-Z5J では試してないのでなんとも言えませんがそのうち挑戦してみます。

今日は動かなくなった Jr の柱時計の整備も進めたいのでそっちに掛かります。作業の過程はデジカメで撮っていますが成功したら公開、失敗したら後悔。
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ELMO ST800 アパーチャー拡大に成功

2020-09-09 12:07:00 | Weblog
テレシネで今まで捨てていた画面隅も余すところなく取り込もうと映写機のアパーチャー部を削って広げることに成功しましたのでその過程を公開します。
本来ならアパーチャー部を分解して取り出して加工した方が精密に仕上げられるのですがそのままヤスリで削ることにしました。
削りカスが映写機内部に落ちないよう紙と紙テープで養生。


裏側は特に念入りに。


正確に削るのは至難の業ですが仕上がり寸法を書いておきました。


材質は硬いのでダイヤモンドヤスリじゃないと歯が立ちません。慎重かつ大胆に削っちゃいます。


片側づつ削って予定の寸法になりました。これは幅方向です。


高さ方向も決まりました。


理屈ではこれがフィルムに接触しませんが念のため耐水ペーパーで面取り。


削ったところはマッキーで黒く塗りました。


あんまりきれいな仕上がりとは言えませんね。この後もうちょっと削りました。


組み立てに掛かります。ここに平ワッシャーが2枚ありますが組むとき落ちないようにボンドで貼りました。乾かないうちに取り付けようとしたら落ちてしまいましたが無事回収。


一服。


シャッターとアパーチャーの間にこれを取り付け。

こんなドライバーがあるので助かります。

もう一本締め付け。


レンズホルダーも取り付けて完了。


レンズなしで回して確認。


レンズを取り付けてテレシネテストです。フィルムなしでアパーチャーを見ると、荒っぽい仕上がりでガックリ。


フィルムを掛けてみました。
フレーミングツマミを回すと画面が二階建て。これでいいんです。予定通り。


反対に回すと


高さ方向はほぼフィルム全面が映写されるようになりました。

前のテレシネと比べてみました。画面が暗いのは単純なミス。
これは今回の画像です。


前回の画像は、


左右上下共広い範囲が現れました。

アパーチャーの縁はこんな仕上がりで不満なので更に削りますが実際のテレシネではマスクを掛けるので問題はありません。
きれいに仕上げるなら細いオイルストーンがいいかも。
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ELMO ST800 のアパーチャーの件と久しぶりのベーカム収録

2020-09-08 16:11:04 | Weblog
エリアルイメージテレシネに使うELMO ST800 ですが、フィルムに写っている画像を余すところなく使いたいのでアパーチャーがなんとかならないか調べてみました。
シャッターとアパーチャーのベースの間に板が入っています。


シャッターを手で回したらこの板はビス2本で固定されていました。
こいつを外しても一大事にはならないので外します。


簡単に取れました。なお、下側のビスはベースとの間に平ワッシャが入っていたので無くさないようにテープで固定。置側にグリスまみれのスポンジが貼ってありました。


裏から見たアパーチャー部です。


このグリスまみれのスポンジはシャッター機構の潤滑用でしょう。


表側から見たアパーチャーです。

紙テープで両面の周囲を養生すればこのままヤスリで削って広げるのはそう困難ではなさそうです。

ここまでは夕べの作業です。
今日は久しぶりにベーカム収録に行ってきました。場所は戸隠、先日30年ぶりに訪れたあの場所です。EDC-50 で撮影したのは1990年9月、ちょうど30年。
空模様が怪しいけど撮影開始。

ところが長期休養していた Ikegami HL-57 と合体した Sony BVV-5 が駄々をこねちゃいました。COLOR BAR をテープの頭に入れようとしたらいきなりアラーム! "SLACK" です。
せっかく張り切って来たのになんで今。
収録を中止するのも癪なのでテープを早送りしたり巻き戻したり再生したり。しばらく再生したのが効いたのかなんとか正常に動くようになりました。
導入部を数カット撮って主題のポイントへ。ところがそのタイミングで農作業の軽トラが来ちゃいました。邪魔だからどけてとは言えません。
怪しい雲が徐々に消えてきたので光の状態を待つことにして&水分補給のため自販機探し。

ついでに前から気になっている広大な蕎麦畑の下見です。

一斉に白い花が先始めていしました。素晴らしい風景です。

ここも気に入っているポイント。


更に足を伸ばして


他にも何箇所か見て次に秋晴れになったら HD カメラでじっくり撮ろうとカット割りを考えながら本題のポイントに戻りました。が、まだあの軽トラはそのままでした。
あきらめる訳にはいかないのでもう一度30年前に撮った正確な位置を割り出したら軽トラの位置より20メートル位南だと判明。

そこからまとめのカットとインサート用を数カット撮影。
最後のカット撮影中ここでも思わぬ事態。 HL-57 のVF内に煙が出てきたじゃないですか!!!「なんじゃこりゃ」。慌ててスイッチを切りましたが焦げ臭い訳でもないし 1.5インチCRTは正常です。
帰ってからテープの内容を BVW-70 で確認、 HL-57 を ON にして様子をみましたが何事もなかったように動きました。VF はスペアがあるので安心ですが気になります。

午後になってハードオフへ。ST800 をもう一台確保するためです。
ところが目を付けていたのは ST800 じゃなくて ST600 でした。老眼鏡を掛けて見なかったので 8 と 6 が・・・。ラップで巻いてあって開いて調べることはできませんでしたが ST800 よりコストダウンしたらしいのとアパーチャー周りの構造が違うかも知れないので買うのはやめました。
現状の ST800 を加工します。
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8㍉フィルムのテレシネで疑問がひとつ

2020-09-07 15:08:42 | Weblog
テレシネ用に光源を改造した ELMO ST800 は快調ですが、8㍉映写機でひとつ疑問が出ました。映写中にフレーミングツマミを回して画面の位置を調整したのですが、調整範囲がやたら広いことに気がつきました。(このツマミは前または次のコマが現れて映写画面が二階建てになった場合に調整するものです)


実際にフィルムに写っている映像に対して映写機のアパーチャーの範囲がずいぶん狭いんです。もちろん8㍉の規格には入っていますがこれは面白くありません。そこで ST800 のアパーチャー寸法をノギスで実測してみました。
寸法を計るのにレンズホルダー部が邪魔なので外して


まずプレッシャープレートの角穴寸法から。

W6.5mmxH5.5mm。これは単にフィルムをアパーチャー側に押し付けているだけですから大きくて構いません。

ではアパーチャー寸法は

W5.3mmxH3.9mm

これは「テレビジョンフィルム系の諸規格」(NHK 総合技術研究所)で調べると ST800 のアパーチャー寸法が「映写画像」より微妙に小さいし、


「カメラ画像」を見るとW5.69mmxH4.22mmです。
ST800 のアパーチャー寸法を比べると面積比で 86% しか映写されないことになります。これはもったいないです。

もうひとつの資料も確認しました。「映画撮影技術ハンドブック」(写真工業出版社)
微妙に数値が違います。


ではどうするか。
16㍉スタンダードカメラをスーパー16 に改造する場合はアパーチャーを削って左右に広げるようですが、それを実行するにはアパーチャー部を分解する必要があります。
分解して削るのは可能としても元通り組み立てる自信は、(しばらく考えて)、、、ありません。
もしやるなら ST800 をもう一台手に入れてどちらかで挑戦ってのはどうでしょう。ハードオフにもう一台¥1,100 の ST800 が有るのは知ってます。
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ELMO ST800 によるテレシネテスト開始

2020-09-06 11:44:06 | Weblog
映写機を FUJICA SH9 から ELMO ST800 に変更して初めてのエリアルイメージテレシネをやってみました。
映写ランプは H3 12V 55W 、車のフォグランプで定番のハロゲンランプです。このランプの光を均一にするためランプカバーの穴にプラバンを二枚重ねて貼り付けました。写真の世界で使うアンドンの考えです。

ランプの熱で溶けるのではと心配しましたが今のところ大丈夫。
二枚ではまだ光が強いので目論んでいる F8 にするにはもう一枚追加してみます。

では、問題のフリッカー対策です。HVR-Z5J のアイリスをゼブラパターンが出ない位置まで絞りました。ん?、逆ですね。開いちゃってる。少々頭が混乱してます。


現状で映写速度調整 VR に白いマジックで印を付けておきます。いじるのは18コマ側です。


最初はフィルム無しで映写してフリッカーが消える位置にセット。次に実際にフィルムを掛けて微調整。


この位置でほとんどフリッカーが消えました。20コマのはずです。


SH9 でテレシネしたそのままの設定では明る過ぎるのでシャッター速度を 1/60 に変更。
SH9 の場合 は1/60 ではフリッカーが収まりませんでした。


一回目のテストです。カメラの FHOTO 機能でメモリースティックに記録、トリミングして左右反転しました。










結果は予想以上でした。画質はどうやってもこれが限界ですが、SH9 で悩まされたフリッカーは気になりません。
ST800 のモーターはジェネレーターで制御していますが定速性は抜群です。かつてスクリーンプロセスでやったテレシネは借り物の ELMO GS1200 で、ST800 同様定速性は全く問題ありませんでした。
次の研究はフィルム面と中間レンズの位置関係ですがネットで調べても役に立つ情報はありません。自力でやるしかないようです。

昼寝の後でこんなこともやってみました。
ST800 の映写レンズはズームレンズですが、広角端と望遠端で映写画面に違いが出るのではないかと考えたんです。
これは広角一杯の状態。


球面の歪みが出ました。前から気づいていたのですがこんなに歪みます。

カメラをズームで寄れば見ている人にはわかりませんが気に入りません。

ではズームのツマミを右一杯に回して望遠端にすると、


歪が格段に少なくなりました。


カメラのズームを画面上下ギリギリにセットすれば許容範囲でしょう。


映写機と中間レンズの距離はかなりファジーで多少変えても大勢に影響はないようです。
このテストは違うフィルムを使いましたがつなぎ目のスプライシングテープが劣化していて何度も画面が流れました。テレシネ前に点検して出来ればスプライシングテープを貼り直す必要があります。
貴重なフィルムですがつなぎ目の状態によっては2コマカットせざるを得ませんね。

ランプカバーに貼ったプラバンは一枚追加したら F8 程度でヒストグラムが良好になりました。
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テレシネ装置 映写機変更で映写台作り直し

2020-09-05 16:58:08 | Weblog
テレシネ装置については乗りかかった船ですから徹底的に仕上げましょう。
昨日買ってきた板で ST800 を載せる台の製作ですが、その前にこんなのを作りました。


では、板の加工を。実は昨日のうちにここまで進めました。


裏側です。組み立ては木工ボンドだけです。


猛暑の中でセリアの水性塗料で塗装。塗らなくてもいいんですが塗料が余っていたので。


これは台を本体に載せたときの位置決め部です。鬼目ナットを打ち込んであります。ネジはM4。


本体側の位置決め部です。映写台の取り付けが楽なように穴を切りカキに加工。


写真ではわかりにくいですがこうして映写台を固定します。


本体に映写台を載せるとこうなります。


先程作った金具は映写機のフロントのゴム足が付いた高さ調整ネジにはまります。


木ネジで固定するのは映写機、中間レンズ、カメラの光軸を合わせてからです。


映写機後部の位置決めは足のゴム部分です。これも固定は最後にします。


次は光軸調整です。 ST800 を載せて慎重かつ大胆に決めましょう。


映写機のフィルム面と中間レンズ、中間レンズとカメラの軸方向の位置は経験上かなりファジーで最終的にカメラで正確にフォーカスを合わせればOKですが位置関係を変えれば映像がどう変化するか、又は変化しないかはこれから試してみます。
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ELMO ST800 ベルト修理成功

2020-09-04 16:11:23 | Weblog
せっかく作ったのに長過ぎたウレタンベルトを作り直して一晩放置。はみ出た部分は定番の爪切りで適当にカット。

敢えて引っ張ってみませんが大丈夫でしょう。

さっそく取り付けて回してみました。

問題ありません。張力もいい按配です。

2本作ったので予備は裏カバーの中に。スピーカーに引っ掛けたらちょうど納まりました。


8㍉16㍉兼用のテレシネ装置ですが8㍉を SH9 から ST800 に変更するので映写機の台も作り直しです。
さっそく材料を買ってきました。加工は明日です。


このブログの写真は主に Canon PoewrShot A530 で撮っていますが、ニッケル水素電池が寿命です。評判の富士通ブランドですが力尽きました。

出掛けたついでに同じブランド品を買ってきました。

遠くで雷が鳴ってきたのであわててワークステーションの電源を抜きましたがその直後かなり近い所で「バチッ」。強烈でした。
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ELMO ST800 テレシネ兼用機への改造は続く

2020-09-03 15:54:21 | Weblog
昨日つないだウレタンベルトですが、取り付けようとしたら

長過ぎました。現物あわせしたのに。

やり直しです。予備も考えて2本作りましたがまた一晩そのままにしておかないと。


その間にランプハウスの改造です。例によって余り物のアルミ板で作りました。一枚目は穴のピッチを間違えてもう一枚。


仮に取り付け。2mmの板なのでしっかりしています。本体への取り付け穴は微調整できるよう長穴に追加工しました。


ランプが冷えすぎると不具合が出るので心配しましたがいまのところ大丈夫。


白い紙をレンズ前に置いて微調整。


結果が良さそうなのでランプの後ろに反射板を追加。


もう一度投影状態を確認。良好です。


ランプの光を拡散させるスクリーンをどこに取り付けるか、まだ考えていませんでしたがランプカバーが良さそう。


この穴を利用すればスマートです。

でもこの穴は本来防熱フィルターが入っているんじゃない?。昔使っていた姉妹機のST1200は半割りの耐熱ガラスが入っていました。
無いものはないのでこの穴にスクリーンを付けることにします。

ST800 と先日までいじっていた FUJUCA SH9 を比べるとSH9 が高級玩具的な作りなのに対して ST800 は16㍉に近い質実剛健な作りで対照的です。
ST800 はクローが二本ツメですしレンズはヒンジになっていて手前に開くとアパーチャーとプレッシャープレートが簡単に清掃できるようになっています。いいですねえ。

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今度はELMO ST800で遊ぶ

2020-09-02 13:52:24 | Weblog
昨日手に入れた8㍉映写機 ELMO ST800 は整備して使えるようにして SH7 に替わってテレシネ専用機にする予定ですが、ネットで調べまくったらなんと回路図が見つかりました。


半導体はダイオードとトランジスタ、他は抵抗とコンデンサー程度。電子回路は苦手ですがこのレベルならなんとか理解できます。
モーターはどこかのサイトでインダクションモーターとなっていましたがジェネレーター付きDCモーターでした。軸に取り付けまたは内臓のジェネレーターにより定速回転を得ているようです。

では整備開始。
巻き取りリール系の切れたベルトですがもう一度心当たりの箱を見たら使える3mmウレタンベルトが残っていました。ラッキー!。


現物合わせで長さを決めました。


残った分で貼り付けの練習です。

手持ちではズレちゃいますね。

ありあわせの木材で冶具を準備。工場で機械修理をしていた頃は専用の工具があったのを思い出しました。


端面をライターであぶって溶かしてくっつけました。紙テープで固定。

これで一日放置します。すぐに取り付けて応力をかけると切れます。(前に失敗経験あり)

プーリーを外さないとベルトが掛けられないので今のうちに取り外しておきます。
これは一次側。Eリングを外したら抜けました。


二次側はこの歯車の無頭ネジを緩めました。


歯車は簡単に抜けました。これを抜かないと二次側プーリーが外せません。


プーリーはEリングで止まっているだけでした。ベルトが掛かるV溝は付着したグリスをティッシュで掃除。


次はエキサイターランプが点かない件です。
M-O 切り替えスイッチの接触不良を疑ってスイッチパネルを分解しようと考えました。接点復活剤を使うためには表からでは無理。でもどうやって分解するのかな。


こんなところに板バネがあります。分解は慎重に進めないと。


ここで「おっと」。これって、スイッチだぞ。手前のツマミはスイッチ付き VR です。


回したらクリックの感触。


エキサイターランプが点いたぞ!

サウンドフィルムの場合はこのスイッチを ON にするんです。こんなことに気がつきませんでした。分解しなくて良かった!

残る問題はベルトだけです。取り付けは明日にしてランプハウスの観察。
テレシネ専用機にするには映写ランプを SH9 と同じ H3 12V55W ハロゲン球にしたいのですが、電圧は同じ 12V で問題ないとしてスペースは、、、十分あります。


ステーを作ってここに H3 バルブを収めるのは難しくありません。


おっと、もうひとつ問題がありました。映写レンズのカビです。
前玉の外側ならレンズクリーニング液でなんとかなりそう。本体はガッチリした作りなのにレンズは鏡筒が樹脂でガッカリです。


幸いカビは初期段階でクリーニングしたらきれいになりました。


これで明日は全機能が復活するはずです。
改造はそれからということ。
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エリアルイメージテレシネ第一作をYouTubeにアップ

2020-09-01 16:45:42 | Weblog
夏中かかってしまいましたが、ついにエリアルイメージテレシネの8㍉映像第一作を夕べYouTubeにアップ。
この作品は1975年2月、東京の弟のところへ遊びに行った際友人の8㍉カメラELMO C300 でほんの試し撮りのつもりで新宿の様子を撮ったスナップです。
10年前に YouTube にアップしたのは、スクリーン撮影の今となってはお粗末な画質の動画ですが、それが以前 NHK の目に留まり「特ダネ!投稿DO画」のディレクターが来訪、放送されました。
思い付きでアップしただけなのに10年で再生回数は40万回を超えて今でも毎日数十回再生されています。今は YouTube の収益化は条件が厳しくなってお金にはなりませんが、過去にはこれも含めて約$400を稼ぎました。

今回はタイトルを「新宿1975,冬 / Ver2」に変更。当然サイレントです。

画像をクリックすると動画がご覧いただけます。(HDモードをお勧め)

ここまで長かったこと、結構頭を使いました。でも最後は Shotcut ですべて解決。VEGAS を買う必要はなさそうです。
次にかかる前にちょっと一休みです。

と思ったけど先日ハードオフで見つけた8㍉映写機 ELMO ST800 を買ってきました。¥550。動くけどランプが点かないというジャンクです。


これを買ったのはフィルムを送る機構のクローが2本だから。SH9 も含めてFUJICA は1本爪で不安があります。
現に先日のテレシネ作業で一箇所パーフォレーションからフィルムを切る事故がありました。


ひと通りチェック。光学サウンドフィルムで使うエキサイターランプが点きません。
光学録音フィルムを使う予定は無いのでどうでもいいんですが調べました。ランプは断線していませんが電圧が来ていません。
別途原因を調べます。


ランプは予想通りピンとソケットの接触不良。SH9 でも同じ症状でした。ピンを磨いてOK。12V100W なのであまり大きいスクリーンには映写できません。昔使っていた ST1200 は15V150W、友人の GS1200 は24V200W で16㍉並です。


巻き取りリール駆動系のベルトが切れていたのは想定内。


断面が四角いゴム系のベルトが細かく切れて散らばっていました。ベトベトで始末が悪く指が真っ黒。


ベルトはバンロープだったか商品名は忘れましたがそれで代用品を作るのは簡単です。SH7 で使った残りでなんとかしようと考えましたが短くて使えません。これを置いている店はわかっているのでついでがあったら買ってきます。


レンズはカビが生えていました。分解して清掃、できるかな?。


モーターは SH7 より大型です。ST800 はその名前の通り 800feet リールが掛けられるのでそれなりに強力なんでしょう。調べたらインダクションモーターらしいのですが確かにブラシらしき物は見当たりません。


これが速度調整用VRかな?。右が18コマ、左が24コマだそうです。でもインダクションモーターだとしたらどうやって速度を変えるんでしょう。インバーター制御かな。


驚きもしませんが ST800 は裏カバーが金属製でしっかりしています。SH7 はプラ。ELMO は16㍉映写機も出していましたから設計思想が違うんでしょう。


エリアルイメージテレシネは SH9 から変更してこれを改造して使おうと考えています。(また余計なことを!)
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