夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

テレシネ専用にしたELMO ST-800トラブル対策

2020-10-10 12:06:40 | Weblog
前にテレシネに使おうとしたFUJICA SH9はフィルムを掻き落とすクローが1本で心元ないのでELMO ST-800を改造しましたが、映写中に何度か貴重なフィルムが切れる事故が発生しました。
そのための対策を考えています。
ガラクタの箱にこんな物がありました。元は何だったかは置いとくとしてこれでなんとかならないかなあ。


真鍮の芯にM3のネジが切ってあるので3mmのドリルでさらいました。


この釘がちょうど入ります。


ST-800の上側ループです。正常にフィルムが送られているときはこんなループになっています。


フィルムの接合部がクローで掻き落とされる際空振りするとこのループが大きくなって、以後フィルムの送り動作が異常になるんじゃないかと考えました。
じゃあ赤〇のところにローラーを入れてやったらどうかな。


先程加工したローラーを当ててみましたが径が大きくてうまく収まりません。
じゃあフィルム送りの状況を確認してみようとフィルムを送ってみました。正常な場合の下側ループはこうです。


映写中に都合よくフィルムが切れました。あとで考えたら動画で撮れば切れる瞬間がわかったんですね。
フィルムが切れて巻き取り側のスプロケットが空回りして下側のループが大きくなっていきます。


すぐに映写を止めて上側ループを見るとこちらは正常です。


フィルムが見事に切れています。


切れたのは30年前にスプライシングテープで接合した箇所、というか正確にはテープの端でした。


2コマカットしてつなぐしかありません。


つなぎましたが2コマカットすると映写してもわかりますし磁気録音も飛んじゃいます。やむを得ませんが。


カットしたコマです。


今日の結果を見ると接合部を全部やり直したとしてもスプライシングテープの端で切れるんじゃ根本的な解決にはなりません。
困ったことです。
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