夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

今日は79Eを休んで初夏の山里へ

2019-05-11 17:04:05 | Weblog
昨日Google Earthでこのところ訪れて気に入った長野市西部一帯を見ていたら更に面白い場所を見つけました。今日は天候も良さそうなので出掛けました。複雑な地形の山村ですから地図があっても予定の場所にたどり着けないこともあります。なお、私の車はカーナビはありません。使ったことはありますがナビに指図されるのが不快で、壊れたのを機会に撤去しました。
まだ田起こしの最中の田んぼから水を張った所もある中で、一部田植えが始まっていました。全部田植えが終わった段階でHL-95、調整が間に合えば79Eを持っていって収録する計画ですが、下見としては最高のタイミングでした。
























ここが今日目指した場所です。山道を勘違いして迷った末にたどり着きました。


標高1000m近い高原の集落と畑です。なんと、ここから右に振ると遥か遠く富士山が望めるんです。東屋の横の看板を見て驚きました。あいにく今日は霞んでいて見えませんでしたが。


畑の準備が終わっていました。何を作るのかな。


若い頃は山や田んぼの風景、野生の草花なんてなんとも思わなかったのに、歳を重ねて感性は徐々に変化しました。街の風景にしても誰も見向きもしない一角に惹かれます。でも私が捉えたいのは一部のアマチュアカメラマンがレンズを向けるような、写真的にきれいにまとまった風景ではありません。一枚の画面として完結しない、そこに悠久の時の流れ(人生という表現はしません)が見える捉え方がしたいんです。誰だったか忘れましたが「明治時代に家の前で撮った家族写真にはかなわない」っていうのが理想。山奥の田んぼを見て、それが早春の耕す前であっても、水を張った風景、田植え直後の山を移した姿、真夏の緑の草原と化した田の風の足跡、稲刈り直前のあの見事な色彩、晩秋の郷愁、雪に埋もれた風景、そこまで見えてくる捉え方をいつも考えています。
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