本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

情報源:私の仕事術「通勤時間も歩きながら仕事」日経ビジネス2010年8月2日

2010-07-31 13:28:45 | 本・雑誌、読書
昨日手に入れた日経ビジネス最新号をパラパラとめくり、特集は目星をつけるだけにして、ページ数少なめの記事をざらっと読みました。

ちょっと前に読んだ文春新書「ちょいデキ!」の著者青野慶久氏の「私の仕事術」記事がありましたので、ふんふんと読みました。

以前に新聞で上場企業の社長として初めて育児休業を取るみたいな記事がありましたが、社長職でありながら育児休業で現場を離れる決定をするからには相当に仕事術に自信があるはず・・

この記事読んで「やっぱり・・」です。
通勤は歩いて事務所まで20分、その間、朝は思いつきをスマートフォンに入力、帰りは届いたメールの処理。

自宅でもスマートフォン片手に仕事・・育児休業中も育児+スマートフォンでの仕事の予定らしいです。

動くスマートフォンの画面を読めることだけでもすごいのに、歩きながら思考して入力・・世代の違い(青野さん30代)を感じます、とほほ。

冗談はさておき、いまのスマートフォンがもっと使いやすくなっていけば、机の前でパソコンを睨みながら仕事をするというスタイルは、今後消えていくのかもしれませんね。

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「派遣のリアル」門倉貴史著

2010-07-29 22:21:01 | 本・雑誌、読書
自分の好きな時に働ける働き方を選択し、あえて正社員ではなく派遣やパート・アルバイトを選んだ人たち。

非正規や短時間労働に対してそんな認識だったものが、いつの間にか新卒の際に正社員として採用されなかった人が止むに止まれず選択した働き方あるいは正社員として会社に定着できなかった人が生活のために選択する働き方という認識に変わってきました。

感情的な論調や何事も世論を煽るマスコミには同調できませんし、自分の目でデータを確認したいといけないと思っていますが、もしここに書かれているように若い人が働いても働いても200万円から300万円の年収だとしたら・・

昔から従業員を大切にしてきた国がなぜ労働者を搾取するだけの国に変わったのか。

グローバル化の中の価格競争に伍して戦うため・・だとしたら・・・即戦力を求め、必要なくなったら人を使い捨てる風潮がこれからも変わるはずもなく、希望のない世界が待っているような気がします。

利益を上げなければ企業は存続できないと文句を言われながら、何のために会社を経営するのか、企業経営からどんな幸せを得たいのかを問い続け、日本を従業員を大切にする国に戻すべきと思っております。

しかし、どこから解決を図っていけばいいのか?

政治が混迷する中でけん引役が見つからず、途方にくれるばかりです。

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「ネットがあれば履歴書はいらない」佐々木俊尚著

2010-07-26 23:40:53 | 本・雑誌、読書
サブタイトルは「ウェブ時代のセルフブランディング術」です。ウェブが浸透して、個人がウェブを通じて知名度を上げられることを例も入れつつ紹介しています。
しかし、どちらかというとウェブその中でもソーシャルメディアでどのように自分をブランディングしていくかというハウツー本になっているように思います。

誰でも履歴書がいらなくなるということではなくて、仕事や趣味で高い専門性を持つ人が自分の持つ情報を他人が利用することを意識して情報発信できて初めて、それが履歴書の代わりになるという話であって、専門性を磨く努力をしていない人、何もかも忘れるくらい熱中するものを持たない人は、まあ従来通り紙の履歴書でっということではないでしょうか。

ハウツー本として読むと

第4章のツイッター(超)活用術はまさに旬の話ですから、フォロワーの増やし方や質の高いフォロワーをつかむ10のポイント辺りはやってみる価値あるように感じます。

第5章のウェブサービスの利用法も具体的に書いてありますので、そのまま使えます。→(試してないので)使えると思います。

読む時、勘違いをしていて2、3年前に書かれた本と思っていたのですが、今年の1月に発行された本でした。ウェブはまったくの素人なんですが、少し古さを感じるのは気のせいでしょうね・・

ところで、ちょっと前に読んだ小飼弾さんの「新書がベスト」に影響を受け、ここのところ新書ばかりを読んでいますが、どうも物足りない。

選び方が悪いのかもしれませんが。

どの本もすごく要領よくまとまっていて読みやすいんですが、どうもダイジェスト版を読んでいるようで・・情報がギュッと凝縮されていて手っ取り早く本のテーマについて、ある程度の知識は身につくんですが・・面白味に欠けるような・・

冗長だけど、何度も同じこと出てきているけど、考えさせるよね~という本を読んでみたい気分です。

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「菅CEO」の成長戦略を問う~日経ビジネス2010.7.12号

2010-07-25 05:24:44 | 本・雑誌、読書
先週は待機時間が結構ありまして、気になっていた雑誌の記事をアンダーラインを引きながら読みました。

「菅CEO」の成長戦略を問う:この記事は

ローソン社長兼CEO 新浪 剛史氏、
フューチャーアーキテクト会長兼CEO 金丸 恭文氏、
スクウェア・エニックス・ホールディングス社長兼CEO 和田 洋一氏

の鼎談です。

いまをときめく三社が菅政権について語るというのは迫力があって、あちこちにアンダーラインを引きました。

しかし、この三社とも自社だけで動けるような会社・・国がまずくなったら海外にさっさと出ていけるような会社なのに、なぜ日本国のことをこんなに考えているのか?
日経企画だから・・かもしれませんが、私のいつもながらの疑問、国とは何か、なぜ我々は自国にこだわるかを考え続けています。

アンダーラインを引いたところをちょっといくつか

(新経済成長戦略について)

「・・民間の経営者から見ると、現場感覚に乏しい作文みたいに見えて仕方がない。書かれているものの多くが2~3年前に我々経営者が既に感じたものばかり。今、日本にはイノベーターこそが必要なのに過去の残像で生き延びようとする矛盾が見え隠れしてしまう」(金丸氏)
「・・財政再建と社会保障の充実と同時に進めることができるという。・・・経営に優先順位があるように、政策にももちろんそれがあってしかるべきです。・・」(新浪氏)
「・・・国の成長戦略の中に「国益」という概念がないことが不思議です。」(新浪氏)
「そうそう。国益と言った瞬間に、官も民もなく、皆のミッションが共有化する。・・」(金丸氏)
「・・・もはや、企業が国籍の選択をする一歩手前に来ていると思います。元気な企業こそ日本を捨てて出ていってしまいかねない状況です。・・・日本をどんな国にしていきたいか、という方向性が見えない。・・・」(和田氏)

(若者の意識を高める)
「なぜ、少子高齢化対策が必要なのか、説明責任すら果たしていない。若者が生き生きと働き、チャレンジできる世の中をどう作るか。これを本気で考えないと、日本は本当にダメになりますよ。どう見たって、私の親の世代が今さら何か大きなことにチャレンジしようとは思わないじゃない。・・・」(新浪氏)
「国の成長のために一番確実な投資は次の世代を育てることです。・・・」(金丸氏)

あとは社会保障、国家戦略局、消費税、法人税、議員定数、両院の役割などが取り上げられてます。
雑誌の記事なので項目出しに終わっていますが、三人の議論をもっと聞いてみたいです。

最後に国政選挙などに挑戦しないかとの質問に対し、三人とも否定的でした。
「立候補する気がないのは、今のシステムではワークしないと思っているからです。1人でもがいても今の政治に対しては焼け石に水ですね。」(和田氏)

国が大変なことはみんなわかっていて、あらゆるところでいろんな意見が出ている。
でもそれを実際国政に活かしていくにはどうしたらいいか・・

それを誰がどのように考えていくのでしょうか?

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「インターネット的」糸井重里著

2010-07-24 10:28:36 | 本・雑誌、読書
2001年に出版された本です。
個人がインターネットで情報発信するにはちょっと気分的ハードルが高かった頃、インターネットそのものの機能について議論が多かった時に、インターネット的なものが入ってくることにより社会がどう変わるかを論じた本です。

いまiPad、iPhoneやTwitterが盛んに紹介されています。

でも持つことや始めることの方に関心が向いていて、じゃそれを使って何をしたいの?ホントにあなたに必要なの?って尋ねた時にこれこれをしたいから私は必要だって言える人が何人いるのかな・・

インターネットとiPad、Twitterの違いはあるものの、現在もこの本で批判されていることが繰り返されているようです。

インターネットもiPadも自分がやりたい「何か」を実現する道具に過ぎないですから、他人の使い方紹介本を読んでいるよりも自分がやりたいことがやれるか・・・どんどん試してみようかな・・

さて、この本は今後インターネット的なものが拡がる中でどんなことを考えていくべきか、何をするかについても書かれています。

いまとなってはだれでもわかっていることもあるし、ああこんなのもありかというものもあって楽しめます。

ハウツー本のように、そのまま取り入れられるものはありませんでしたが、あらためてインターネットの役割を見直せた気がしています。

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「貝と羊の中国人」加藤徹著

2010-07-23 06:29:24 | 本・雑誌、読書
ここ数年、猫も杓子も中国なのでやはり中国です。時々中国に関する本を読みますが、どうもいま一つピンときていません。

最近多い中国ビジネス事情や中国人論とは異なり、中国の歴史を見ながら、民俗学的に中国をゆっくりと語っていて自分の中に新しい視点ができた感覚です。

本の題名にある「貝」は農耕民族的な特徴の象徴、「羊」は遊牧民的な特徴の象徴として挙げられています。

中国と一口に行ってしまう国が多民族からなり、複雑であることがじんわり理解できます。

歴史上のヒーローや地政学、歴代の国家など多面的に中国が語られており、興味ある章に関することを拡げて調べていくのもおもしろそうです。

中国を一言で語るのは無理、やはり中国は大きな国だと実感できました。

本を少しぐらい読んでも、ピンとこないのは当たり前とちょっと安心??

もっといろんな視点の本を読んでみないといけないですね。

もっとも・・「百聞は一見に如かず」ですかね・・

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「インセプション」

2010-07-18 22:57:15 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
インセプションの先行上映を見てきました。

予備知識なく、これ見ましょうかで見まして、後で「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督の作品と知りました。
ダークナイトはDVDも購入したくらい印象深かったですが、この映画も光と影が印象的で、不思議な映像もたくさんでした。
映画館に足を運んで大画面で見たい映画です。

先行上映ということで控え目な感想でした!

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重宝するご当地調味料 ~NIKKEIプラス1から

2010-07-17 13:09:43 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
NIKKEIプラス1の何でもランキング、本日はご当地調味料です。

料理が下手な私にとって、それがあれば・・調味料はとっても助かるのです。

7位に福岡、久山町の椒房庵の生七味が入ってます。
これおいしいです。
冷ややっこや春雨と食べる方法が紹介されていますが、炊きたてのご飯にのせて食べるとおいしいんですよね~。

椒房庵はずっと以前に偶然本店近くを通って、明太子の蔵出しに遭遇。
思わず立ち寄ってからのファンです。
その頃の本店は工場の横でお店出してるって感じだったんですが、いまはきれいなお店になって、いつもお客さんがいっぱいです。

自分がいいと思ったお店が大きくなるのはうれしいですが、有名になればなるほど寂しくなりますね・・・

商品単価が私にとってはちょっと高いので、お店にはたまにしかいけませんが、醤油だけはずっと椒房庵のものを使ってます。

ちなみにご当地調味料ランキングは、

1位 倉敷鉱泉「塩ぽんず」
2位 白扇酒造「福来純三年熟成本みりん」
3位 小浜海産物「雲丹醤」
4位 ヤマト醤油味噌「いしるだし」
5位 下村婦人会市房漬加工組合「柚子胡椒」
6位 馬路村農業協同組合「ぽん酢しょうゆ・ゆずの村」
7位 椒房庵「生七味」
8位 井ゲタ醤油「しじみ醤油」
9位 ぶんぶんとまと「絹子のとまとケチャップ」
10位 美味と健康「わじまの海塩」

お薦めの使い方などが、NIKKEIの記事に載ってます。

加工組合や農業協同組合のものがランキングに入っていて、地域のおばちゃんたちが一生懸命、楽しそうにおいしいものを作っている姿が連想されます。

がんばれ!「ご当地」○○ ・・・ですね。

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「ちょいデキ!」青野慶久著

2010-07-15 23:36:46 | 本・雑誌、読書
小飼弾さんの「新書がベスト」から、さっそくお薦めの本を読んでみました。

東証一部上場サイボウズの社長である青野さんから、ワタミの渡邉さんみたいに「すごく」はなれないと言われても、いえいえすごさは自分で評価できませんから、青野さん十分にすごいと思いまっせとつっこみたくなるのですが・・

とはいいながら、この本を読むと、何のためにがむしゃらにやっているのだろう、あまり頑張らなくてもいいなと思います。

ちょいデキになりたい方のノウハウ本となるでしょうが、それよりも文章のうまさ、多彩な表現で楽しめる本でした。

それから・・著者は1971年生まれ、この本が2007年に出ていますから、書いたのは35,6歳の時だと思います。
若いのに達観しているところがいいです。

大人になる年齢って個人差があるなあと思うのです。人によっては若くして人生の道理をわかっている人もいれば、60,70歳になってもどうしようもない人がいますよね。
青野さんは前者。以前に30代前半で人生わかってらっしゃるような方にお会いしたことがありますが、普通の人が40、50歳になってわかることを既にわかってらっしゃる。
そうなるのは生まれつきの気質なのか、人が40、50歳で悟るものを悟ってしまうくらい凝縮した人生を送っているのか。

本はQ&A形式でこま切れになっていて読みやすいです。一つひとつ、どこからこの発想が出てきたのかなあなどと考えながら読むとさらに楽しめるかな。

この本で・・・ちょいデキなどと言わず、なかなかイケてるビジネスパーソンになれるかも。

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「<私>時代のデモクラシー」宇野重規著

2010-07-12 22:08:35 | 本・雑誌、読書
電車に乗っていたり、ちょっと街を歩いたりした時、日本人(ほぼ日本人しか知らないけど)って自分だけしか愛していないんじゃないかなと感じる場面に出会う頻度が高くなったような気がしています。

もはや「自分さえよければ」なんてレベルではなく、「自分しか」見えていない人たち。混んだ電車で自分の前のちょっとしたスペースを詰めるだけで、後に乗った人が楽になるとか思いつくこともなさそうだったり、人が歩いている横をフルスピードで走っていく自転車とか・・他人が見えていないとしか思えない。

昨日は参院選挙の投票日で、まさしくデモクラシーを考えた日。
ちょうど選挙期間中に読んだこの本は、マスコミの選挙報道といっしょくたになって、私なりのデモクラシーを考える機会を与えてくれました。

今回の与党の敗因は、消費税発言と言われています。敗因が何なのかはわかりませんが、消費税の話が出てきたときに

10%が許せなかった人、唐突にだったこと、収入の話と表裏一体の支出の話、財政再建の話が弱かったこと、根拠がよくわからない年収額による低所得者減税の話がでてきたことなど、

消費税が関心事だったかもしれないけれど、年齢、立場などによって反対ポイントが違ったように思います。

消費税に限らず、子育て施策を充実してもらいたい人、医療や介護の問題を一番に扱って欲しい人、産業を活性化してほしい人など、この本にあるとおり、あまりにも個人がバラバラで、もはや多数派が存在しない。

そんな時代にいかに政治を行っていくのか・・

個が強くなった「私」と「社会」をどうつないでいくか、折り合いをつけるか。

著者の様々な示唆に富む話を読みつつ、頭の中で一人ブレインストーミングをした感じがありました。

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「新書がベスト」小飼弾著

2010-07-11 05:30:18 | 本・雑誌、読書
著者の読書量は半端ではないようですから、本の内容が玉石混淆でもいいところが集まってくるだろうから、新書だけでいい。
でも読書量の少ない私は、新書だけを読んでいれば・・というところは、そうかな~?と思っておいた方がいいかな!

本全体から「本好き」が溢れて出ていて、著者のブログで感じる「優秀な人だからね~」とか「住む世界が違うから」(あくまで私の僻み根性から来る感覚だと思います!)を感じず、好感度が高い本です。

「新書の買い方、読み方」、「新書を10倍生かす方法」の章は、日頃からある程度本を読んでいる人、読む目的がはっきりしている人は、自分のスタイルにはしないだろうけど、こんな読み方も試してみてもいいかなと思わせる程度かなと思います。(・・・内容はずごく面白いです。)

ですが、本をぜんぜん読む習慣がない人が本を読みたいと思い立った時は、とても参考になると思います。

各社の新書の特徴を詳しく紹介した章があって、新書を買う際にとても使えると思います。
それにしても新書の種類がこんなにあるなんてとびっくりです。確かに大きな書店に行くとずらりと並んでますね。
・・小さな書店では売れ筋しか並べてないので、たまには大型書店に足を運んで、どんな本が出ているかをチェックしないといけないですね。

最近はもっぱらネットでお買い物ですから、ほとんど書店に行きませんが、たまには書店に出かけて行って書店の良さを味わわないといけないと反省です。
この本の中でも本は本屋に出かけて行って買いなさいとありました。・・・ブロガーでプログラマーの著者が言っているところが逆に説得力があります。

小飼さんの本はどの本も読者にたくさん情報を提供していて、参考になるところがたくさんあって、なによりも誠実さを感じます。

ブログではなぜか(なぜだろう??)いやな印象を感じてしまうのですが、本が出ると結構読んでます。

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「ハーバードケネディスクールからのメッセージ 世界を変えてみたくなる留学」池田洋一郎著

2010-07-10 11:07:20 | 本・雑誌、読書
ビジネススクールに通いながら、今後も自治体職員としてやっていくなら、使わないだろうなあと思う講義を取りつつ、九州に社会人も通える公共政策大学院が欲しいなあと思いました。

そんなときに「ハーバード・ケネディスクールでは、何をどう教えているか」を読みましたが、日本でも知られている○○教授がこういう講義をしていますという紹介本に終わっており、公共政策の講義を読めるのではという期待が見事に裏切られました。

ケネディスクールに関する翻訳本はあまりなく、ホームページは英語が障害になってお気に入りに登録しているもののほとんど見ていません。

ですから、タイトルに魅かれて買ってみました。

「世界を変えてみたくなる」に多少胡散臭さを感じながら、本を読み始めるとどんなにうるさいところも周りが気にならないくらい本に入り込みました。

池田氏は財務省官僚。国から派遣されて、この大学院に行かれたようですが、中身は、よくもまあ国がこの本を出させてくれたなあと思うくらい中立&たまに国の問題点指摘あり。

この本の魅力を正確に伝えたいと思って丁寧に書いているとかえって「つまらない本」に感じるような書きぶりになっていますが・・

国の官僚として仕事をしながら、官民のネットワーク組織を立ち上げ、広く社会に働きかけをしている方が書いたケネディスクール留学体験記です。

いまや、公共は官公庁が担うべきものと思う人は日本でも少数派だと思います。
社会の様々な問題解決に「自分が何ができるか」を考え、NPOなど、ソーシャルビジネスといわれるものに携わる人が増えています。
企業で働く人の中にも、企業が社会に影響を与えている存在であることを意識し、自社が社会にどのように貢献できるかを考える人が増えているように感じます。

とはいいながら自分と家族の生活さえうまくいっていれば他は関心ないという人もまだまだ多いでしょう。
でもそんな人でも社会を変えたい、自分はちっぽけだけどわずかでも社会を動かしたいと思う人の話に感動を覚えることも事実。

ケネディスクールでの体験を通じて、著者が語る世界各国の社会を変える人の話が、日本を、日本人である自分を再認識させてくれます。

この本に登場する各国の状況に、日本が恵まれた国であることを改めて感じます。そんな国の人間として世界に貢献しなければいけないとも思わせます。

いえ、少なくとも自分の始末ぐらいは自分ですべき=与えられた自分の人生をきちんと生きようと思いました。

自分のつまらない感想はともかくとして

公共に限らず、あらゆる領域でリーダー、リーダーを目指している方に読んでもらいたい本です。

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IRBC in Fukuoka 国際知識経済都市会議の公開プログラム参加

2010-07-07 19:31:31 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
※すごく長いですが、後半に想いをこめました(後半だけでも読んでください)。

本日午前中、仕事はお休みをいただいて、福岡市で開催されている「国際知識経済都市会議」の公開プログラムに参加しました。

詳しくは福岡市がホームページ( http://asiabiz.city.fukuoka.jp/IRBC2010/ )を開設しておりますが、
配布資料の説明によると
「・・知的集約産業に強みを持つ都市を核とした、都市圏のネットワーク・・」で「会員地域は次の10都市圏で、経済指標・社会指標。共通して関心がある課題について綿密な調査によって比較しあうことは、互いにとって有益であると考えている」という説明があります。
今回の会議は国際地域ベンチマーク協議会の第3回会議ということらしいです。

次の10都市 バルセロナ、大田、ダブリン、福岡、ヘルシンキ、メルボルン、ミュンヘン、シアトル、ストックホルム、バンクーバーの10、オブザーバー参加がシンガポール、グラスゴー、ケープタウン

錚々たる都市が並んでいます。
気になるのは、都市圏と言いつつも福岡は福岡市だけが取り組んでいるように理解したんですが、壮大な取り組みが日本の悪い癖で福岡都市圏と言われる周辺市町を巻き込んでいないのは残念です。

本日参加した会議の基調プレゼンが シアトル Luis & Associates 社長、Mr.Michael Luis(マイケル・ルイス氏)の「リサーチユニバーシティとナレッジリーション」、
基調講演が クオンタムリーブ(株)の井出 伸之氏の「九州からおこす日本大転換」ということで、

地域と大学との関係、地域の将来をデザインするリーダー、リーダーの育て方、地域成長の戦略など
とても示唆に富んだ議論が行われました。

当然ながら議論は英語。
楽天の社内公用語は英語が話題になっていますが、福岡においてももはや英語を使えなければ議論ができないということになるのがそう遠くはないのかもしれません。

残念だったのは結局福岡側の関係者は大学(九州大学)と福岡市が中心だっただろうこと。

地域を議論するときに必ず出てくる「産・官・学」

産の参加者がどの程度だったかはわかりませんが、地域をテーマにする際に官すなわち公共という場合はNPOあるいは市民を外せなくなっているんではないかということ。

公共を国や自治体だけでなく・・とするならば、

それを担うだけのNPOあるいは志ある市民が出てこなければいけないですが、福岡に限らず日本の状況を見ると小規模な団体が自分の関心があるところをちまちまと取り組み、それで満足している例が多いように感じます。

本当に地域を担うだけのNPOが出てくるためには、このような場にできるだけ参加してもらって刺激を受けてもらう、期待される役割の凄さを感じてもらうことがあってもいいのではないでしょうか。

どなたかの講演の中に、中東で環境問題に取り組んでいる事例がお金持ちの趣味のようだという話がありましたが、公開プログラムだけを見るとこの取り組みが若干同じように感じられました。

会議の中でも戦略も大事だが「実行」だという話が議論の中でありました。・・・(実行が大事では?というのは最近私がいつも言っていることなのでちょっと嬉しかったですが、それはさておき)

これに関わっている福岡市及び大学がこの取り組みを受けて次に進み、「成果を出して」くれなければ、
市にしろ、大学にしろ国税や地方税を使っていますので、趣味だと笑っていられないのではないかと思います。

ともすれば大きな会議を招へいしてそれが成果だ、すごいことをやっていると説明しますが、もうそれでは「お気楽」ですねって思います。

偉そうなことを言っていますが、本日はオフでしたから、一市民の戻り、ささやかながら国税、市税を治めるステークホルダーの一人としての発言として許してもらえればと思ってます。

10都市プラス3オブザーバー、これを活かせなかったら残念なんてもんではないです。福岡と言わず九州一丸となってで調査から一歩進んだ具体的に取り組みを進めて欲しいです。
そのリーダーは誰か? 官がまとまらないとすれば、学ならば九州大学、産ならば九州電力、あるいはJR九州。地域存続のため、本来の役割以上に動いてもらう。それがひいては組織自らの存続につながり、自身の利益になると考えられます。大英断を下してほしいです。

皆さんどう思われました?どう思います?

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国は、もう内向きであって欲しくない!~第7回地域政策デザイナー養成講座に参加しました!

2010-07-05 23:07:42 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
本日は、第7回 地域政策デザイナー養成講座、内閣官房地域活性化藤堂事務局長 和泉洋人氏の講演でした。

毎回、ワクワクと失望の繰り返しです。

前回は立命館アジア太平洋大学の前学長 モンテ・カセム氏のスケールの大きな講演に終始感動でしたが・・

今日は、「地域活性化政策の系譜と今後の動向」というタイトルでしたが、相変わらず国が地方をコントロールしようとしていることに変わりはないようで、地元で感じる地域の動きが伝わっていないなあと感じました。
国は財政調整の仕組みを残しつつ(東京が巨大化し富が集中していますから)、基本的には地方に自主課税権を与え、地方のことは地方にやらせたらいい。

霞が関の官僚みたいに優秀な人は地方にそんなにいないかもしれないけれど、それを補うだけの地元についての知識と一人ひとりの熱意、それをつなぐネットワークがあります。

国は国内外の安全保障、外交、全国民同水準で受けるべき制度例えば社会保障の制度設計・運用という大きな仕事があります。

外交一つとってもグローバル化の中で日本が直面する問題は多岐にわたり、外務省だけでなく全省あげて取り組むべき状況になっているのでは?

ですから内政はある程度の規模の地方政府に任せて、国のグランドデザインを作ったり、日本を守り発展させるために外国としのぎを削って欲しい。

講演中に道州制の質問もでましたが、地域主権はまず市町村が頑張ってという答えで、地方に権限を移すという発想はありませんでした。

こんなに地方のことが議論されながら国は一向に変わらない、気付かない。
気付かないふりかもしれませんが、国内の細々した権限を守ることより、世界に向かって勝負する日本を作ることに力を入れて欲しいですね。

欧米のリーダーが海外に向けてコメントを出す時のように、日本のリーダーの発言で世界が動いて欲しい。
官僚がどんなに批判をされても霞が関は日本のシンクタンクなんですから、日本人がもっとワクワクする仕事をしてもらいたいです。

ということで、国が変わらないとして、優秀で頑固な国から地方が権限を手に入れるためには・・・

??・・前途多難です。

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「政権交代の経済学」小峰隆夫編著

2010-07-04 13:25:14 | 本・雑誌、読書
経済理論が実体経済にどうも結びつかない、私みたいな者の必読書だと思います。

前半部分で政策が乗数効果やパレード最適理論などにより、どのように経済に影響を及ぼすかが解説されています。

後半部分は子ども手当や最低賃金の引き上げなど民主党の目玉経済政策が、経済に及ぼす影響について書かれております。
鳩山首相の頃の書かれたものですが、首相が替わっても引き継がれている政策が多く取り上げられております。
わかりやすく書かれているだけに読んだものは、今後の政策が経済へ及ぼす影響をあらためて懸念せざるを得ません。

もっとも政策は経済のために行うものではなく、国民の幸せのために経済成長を少し犠牲にするという選択も当然あるだろうと思います。

しかし、日本の場合、財政赤字が積み上がり過ぎており、国の収入を確保するために一定レベルの経済成長を目指さなければいけないとなると選択肢は限られているように思います。

どちらにしろ今の一票を得るためにとんでもない約束をしてもらうと我々が困るんですが、かつての与党の凋落が激し過ぎて、我々がノーと言える場がなくなっているようです。

話が本から離れてしまいましたが・・読みやすくてためになる本でした。

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