本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

労働者の祭典、メーデーに参加して(ネガティブ意見です!)

2012-04-29 10:36:03 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
この3年、メーデーに参加しています。
開催状況を把握するという仕事ですが、それはさておき。

毎回、疑問を感じます。必要性とか効果について。。

私の基本認識は、使用者と労働者(私的には経営者と社員さんと呼びたいですが)の交渉力は圧倒的に使用者が強い。
だから労働者が団結して(いわゆる労働組合)、労働条件について交渉を行う必要がある。

・・・労働組合の必要性は否定しないし、どちらかといえば積極肯定派。
しかし、それがいまの形でいいのかというととても疑問。

それでまずはメーデー。

5月1日に労働者が集まって集会を開く。
その際には家族と一緒に参加してください。参加してもいいですということになっています。
以前は5月1日にしっかり固定されていましたが、いまは皆さんが参加しやすいように5月1日前の土曜日、日曜日に開催するところもあります。
ここでそもそも。なぜこの方式がほとんど形を変えずに続いているのか?

かつて娯楽が少なかった時代、企業が運動会や祭を開催していました。
その運動会、あるいは祭に家族で参加して、家族ぐるみで会社の人間関係と結びつき、会社と一緒になって休みの日を過ごした。

でも時代が変わってそんなこと求められてないということになって、ずっと前になくなって行った。

それが労働組合ではメーデーという日に残っている。
ゴールデンウィークのこの時期、家族と一緒に自由に過ごしたいのに、メーデーがある。
人が集まらなかったらいけないので、動員(ある目的のために人や物を組織的に集めること。(スーパー大辞林))があって参加しなければならない。
それで中身はというと来賓のあいさつがメインではないかと思う内容。来賓は労働組合の指示を得て当選した首長、議員。
選挙運動の一環としか思えない。
メーデーの主旨をわかってないと反論されるかもしれないけれど、反論するだけの内容があると思えない。
主催者側も義務感だけで開催していない?

みんな忙しくなって、時間の価値がものすごく高くなっているのに、十年一日の如く、いえ五十年一日の如く進歩がないイベント。

企業が絶えず進歩を追求し、時間の価値を十分認識し、行動しているのに対し、労働組合は・・悪いけどそう思ってしまう。

企業と労働組合、始めから勝負が見えている。

若い人の組合離れが深刻。だから組合の意義をアピールして加入を勧める。
その口調の中には加入しない人が悪いみたいな感じがある。

そのまえになぜ入りたくないのか、真剣に考えないと・・








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「情報の呼吸法」津田大介著

2012-04-28 06:13:19 | 本・雑誌、読書
日本でFacebookがまだあまり使われておらず、Twitterが普通の人にわっと広がり出した時に、Twitterといえば、津田さんと思うくらい、名前が出ていたその津田さんが2012年1月に出版された本。

自分もアーリー・マジョリティ(くらいかな?)としてTwitterを使い始めて(最近あまり使っていませんが)、津田さんのタイムラインを見て、たまたまだったのでしょうが、この方が大したことがないみたいな中傷があって、それについて書き込んだ人と津田さんがやり取りをされていて、それがなんか両者がっかりする内容で、ベストセラーになっていた著書の「Twitter社会論」もなんかピンと来なくて、もうこの方の本を読むことはないかなと思っていました。

それでも「情報の呼吸法」というタイトルが気になり、また朝日出版社というところがアイデアインクという新しいシリーズの刊行を始め、その第1弾ということで読んでみました。

以前はTwitterでイベントを実況中継されるなどのTwitterの活用方法を伝えておられたように記憶するのですが、この本では情報を集め、発信することで何ができるか、社会にどう関わっていけるかが書かれておりました。

かつて自分が目にしたものでは、自分はこんなことやっているんだという自分アピールばかりが目立っていやな感じがしたんですが、この本のなかではそういうところはなく、情報ツールの一つを使うことでどういうことが起こるか、起こる可能性があるか、その説明を素直に受け入れて自分は自分なりに消化して考えることができました。

何よりも「Twitter社会論」では尖がっていると感じたものが、この「情報の呼吸法」では人への思いやりとか、とても優しく控え目な視点で感じて、著者自身がマスコミに取り上げられたり、新たな試みをされ、情報の中にどっぷり漬かる中で人として深みを増しておられるように感じ、「情報」との付き合いが変化を起こす実例のように見えました。

私たちの周りに溢れかえり、油断すると溺れてしまう情報について、自分にとってその意味が何なのか、自分がどのように使うのか。それを常に考えていないといけない時代になったように思います。その考えるヒントをいただく本の一つとして時々参照しようと思っています。

失礼&勘違い発言満載ですみません。


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「外国人介護士合格率37% 私たち本当に必要ですか」日経新聞2012.4.23夕刊

2012-04-24 00:44:10 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
インドネシアなどから来日し、介護福祉士の国家試験に挑戦した方々の合格率が37%(全体63.9%)。合格出来ずショックを受けている方やその方々を応援している施設の話が載っています。

仕事で労働相談を受けていますが、福祉、医療の現場は労働相談が最も多い分野。それだけ厳しくて現場の空気がピリピリしているんだろうな、働きにくい職場何だろうなって思います。介護について、「大変な仕事、他に働き口があったらそっちにする」っていう方もいます。

それを海外から働きに来て、言葉もわからない高齢者のお世話をやろうとする。並大抵の覚悟じゃできない。

言葉がわからないとコミュニケーションがとりにくいだろうけれど、熱意って伝わると思う。
合格率の低さは漢字が読めないことも原因の一つのようです。一部ふりがながあったそうですが、日本に来て日も浅い中で受ける試験、
どうにかならないですかね。。


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タイムマネジメント

2012-04-22 10:20:37 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
読書をすると語学の勉強の時間がなくなる。
同じくブログを書くと読書や語学の時間がなくなる。
英語の本を読もうと思うと日本語の本を読む時間がなくなる。

SNSをやっているとブログがおろそかになる。
ダイエットをしようと思うと読書や語学が吹っ飛んでしまう。

家のことをしていると仕事のことができない。

一つのことにそれなりに手間をかけようと決心すると他のことができない。

同じ時間を与えられながら、人様はバランスよくいろんなことをやっているように見えて、

はたまた自分が年を取ったので、何かにつけ緩慢になっているんではないか?
自分の行動を他人が見ていたら、スローモーに動いているように見えているんじゃないか?

と変な妄想もしてしまうくらい、時間が足りない。

自分はタイムマネジメントができていない・・と嘆いていますが、そんな気持ちを落ち着けてくれるブログを見つけて、そのまんま落ち着いています。

そのブログの内容は結婚してほとんどオタクとも呼べた趣味の時間が減ったとか、

関連グッツの置き場所が限定されたとかいう話だけれど、

その中で・・例えばブログを書いたり、話をしたり・・趣味を継続するため、一見関係なさそうな無駄と思える時間を過ごして、それは必要な時間だっていうような話があって、それは例えばネット内を目的もなく検索したりとか・・写真や資料をぼんやり眺めたりすること・・なのだけれども・・

ああそうかって凄く救われた感じ。

ブログを書くにもそのブログに関して取る時間の他に、ブログとはつながらない、でも自分の中にある様々な問題意識につながりそうな本や雑誌、サイトなどを思わず見てしまう時間がある。

それは一見無駄に見えるけれども、それも必要な時間。

それが自分には何もしていない時間に見えていたんだ~。
そんな時間を持つことを後ろめたく思ってはいけないんだ~。

あれ? おかしくない?

気分は晴れるけれど、やりたいことができないって問題は片付いてないじゃん!!

そう、問題はぜんぜん解決していなくて、「私は時間管理ができていない」って問題は残るけれど、

罪悪感を感じなくなっただけでも良しとすべし。

とにかく我が限られた時間、自分のしたいことをできるだけして、かつ、心豊かに過ごしたい!!です。






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「閉塞感を言い訳にするな・・」2012.4.23日経ビジネス有訓無訓

2012-04-21 11:11:17 | 本・雑誌、読書
ぼや~と土曜日を過ごしています。もちろんすることはいっぱいなのですが、ヤル気が起こっていません。

さて、

日経ビジネス4月23日号有訓無訓「閉塞感を言い訳にするな 常識外の力を発揮せよ」セコム取締役最高顧問飯田亮氏の記事です。
いいなと思う部分があったのでちょっと引用させてもらいます。

「私は終戦を経験しています。国は崩壊していて、頼りになるのは自らの力だけ。私が常識外の力を発揮できた背景には、こうした社会の状況もあったのでしょう。」

「翻って、近年の若者は「常識外の力」を養ったり、発揮したりするチャンスを奪われていると思います。教育制度を筆頭に、目上の愚かな人々が作ってきた仕組みの中で生きていかざるを得なかったからです。」

「国の将来を担う若者をどう育てるかという視点で、広く社会にもまれて生きる人々から意見を集めて制度をつくるべきだったのです。役人をはじめとした、いわゆる「専門家」と称する人たちに制度設計を任せきってしまったのが間違いのもとだと思います。」

「閉塞感なんていうのは、人の心に巣くうもの。実際に世の中にふたがされているわけじゃないでしょう。そんな理屈をこねる前に、一生懸命働くべきと思っていました。」

「東日本大震災を契機に「閉塞感」を誰も口にしなくなった。「もう愚痴っている場合じゃない、自分たちが立ち上がらなければならない」という気概がでてきたんでしょう。」

「一方で、マスコミはいまだに「閉塞感」という言葉を使いたがる。いい傾向になってきたのですから、こうした言葉はできるだけ控えて欲しいものですね。」

教育制度について、”目上の愚かな人々が作ってきた仕組み”

”社会にもまれて生きる人々から意見を集めて制度をつくる”

”閉塞感なんていうものは、人の心に巣くうもの”

記事の中には「当たり前のことを当たり前にやっていたら成長していた」ともありますが、その『当たり前』がなんなのか、見失っていますよね。

きちんと『当たり前』が見ながら、毎日、当たり前=普通に一生懸命生きていたいと思います。

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「コミュニケーションは、要らない」押井 守著

2012-04-20 20:23:09 | 本・雑誌、読書
まえがきにいたく感動しました。その場を収めるためだけに言葉を用いて、とりあえず収まったらそれでおしまい・・その場だけ収まればと考える日本の風潮に異議を唱えるところまでは、「そうだ、そうだ」と大賛成だった。

けれど・・・

あとは自分には理解不能の本でした。

「コミュニケーションのできない日本人」というなら、どこができていないか、できないならどうすべきかだけを書いて欲しかった。

しかし、日本の中の個々の問題に著者はどう思うかという話が出てきて、個人名が出てきてその批判があって・・

どう読んでいいのかわかりませんでした。

それで、思考回路が自分とは違うんだろうなっと理解を諦めてしまいました。

著名な映画監督さんが書いたものでもわからないものはわからない。

割り切りましょ。








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「まかしといて」と「モチベーションを引き出す」

2012-04-19 23:58:51 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
年を取ったせいか、昔のことを思い出して・・あるいは、目の前のことから昔のことがフラッシュバックが起こり・・

大げさですが、大したことではありません。

仕事をしていて、この仕事やってもらいたいなと思うことを相手の顔色を見つつ「やっておくね」と言ったり、これを任せたら負担に思うだろうなと「私がやりましょう」と言ったりした時に、

かつて自分が若かりしとき、直属の上司が、「これこっちでやっておく。」と言ってくれた時の気持ちがいまになってわかって、いまさらながら「ありがとうございました」って思います。

若かった自分は、ありがたいと思いつつ、上司ならこれ簡単にできるだろう・・なんてお気軽に考えていましたが、実はその上司も結構、負担に感じてた。
自分がやるのはきついけれど、部下に負担になることは自分が引き受けるべきって、上司無理してたんだなあって・・

だから若くて上司より有能な部下の皆さん、自分の方がうまくできるって思ったら、まあ上司が自分に任せよって言っているから任せて顔立てるかなんて思わないで、どんどん「自分がやります!」って言ってくださいね。

ついでに・・私がお願いしますというメンバーはほとんど私より年上。

再雇用の方もおられまして、なかなか気を使うところです。

かつては上司だった方が退職されて一般の職員として働く。

指揮命令系統が逆転するっていう話は置いといて、一度「上がり」を経験した方が働くに当たって何を目指すか?

上昇することだけを目指してきた方は、ちょっと気持ちが整理できないのかなと思います。
生活があるし、安くなった給料分働けばって意識が見える人も・・(幸い私の職場には居られませんが・・)

でも雇用情勢悪き時代、自分が一つのいすを占有しているとしたら、給料の多寡にかかわらず、その椅子に座るだけの働きをしてもらわなければいけない。

本人も難しいでしょうが、どういう働き方をしてもらうかを考える方も非常に難しい。
どうしたら仕事へのモチベーションを引き出せるか?

それこそ働くって何?って働くことの意味、意義から考えさせられます。

ところで近々自分もその状態に・・まだ、働き続けるかどうかも考えていませんが、もし働き続けるとして、自分をコントロールできるか・・不安ですね。


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日本でも電子書籍が本格化する?

2012-04-18 23:36:09 | 本・雑誌、読書
4月17日の朝日新聞を見ていたら、学研ホールディングス、主婦の友社、PHP研究社など中堅出版社がアマゾンと電子書籍サービス「キンドル」日本版の配信契約で合意したという記事を見つけました。合意は40社以上に上る模様ということで、日本でもいよいよ電子書籍の時代が来るんですかね。

いつも新書か文庫数冊+単行本1冊、場合によってこれに雑誌が加わりますが、それを持ち歩いていまして、それが端末だけになったら非常に楽です。

文字がクリアで大きくもできるし。。。

と結構歓迎しているふうですが、実際利用してみるといくつか不具合が・・

まずは手軽に印がつけられない。紙じゃないから線を引いたり、端を折ったりができない。
ソフトによってはマーカーが付けられる機能を持っているものもあるけれど、操作に手間取って、あれホントに印つけたいところだったっけということが数回あり。
慣れなんでしょうけどね~

それから一番の問題は、いまどの辺りを読んでいるかがわからないこと。
これは結構大きな問題だっていうことは電子書籍を読んで初めて気がつきました。

紙の本だと厚さがわかって、いまだいたいどの辺を読んでいるかがわかって、これからさらに内容が深まるのか、これで終わってしまうのかが一目でわかる。

それが平面の電子書籍だとわからない。

だから将来的には3D。

3Dというとお兄さん方は本の登場人物の美女があたかもそこにいるようなイメージになるなんて思うかもしれないけれど(思わないか。。)、昭和生まれの私は3Dの本が出てきて、内容によって本の厚さも違って、読むときはあたかも本当に本をめくっているような動きが楽しめる。

そんな方向には発展しないでしょうが、電子書籍、日本でも拡がって欲しいですね。

装丁とページのレイアウトを楽しむ人はいままでのやり方で、かさばる本がいやでとにかく内容がわかればいい人は電子で。。

どんな読み方でも本好きは本好き。

本の内容が多彩なように、提供方法も多彩になって・・・いいですよね!!


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「一生食べられる働き方」村上憲郎著

2012-04-17 23:59:23 | 本・雑誌、読書
昨日は1967年生まれ、竹内健さんの「世界で勝負する仕事術」でしたが、今日はその竹内さんの本を面白く読んでいる時に、書店で見つけた村上憲郎さんの「一生食べられる働き方」。

もちろん”一生食べられる”というところに魅かれたのですが、レジで本を出すときちょっと恥ずかしかったです。

最近、本をレジに持っていくのにちょっと勇気がいる本が増えていますよね。
題名が奇抜過ぎるような、やり過ぎキャッチのような気がしています。

さて、村上憲郎さんと言えば、グーグル日本法人の社長を務められた方。
「村上式シンプル英語勉強法」他で紹介される英語の勉強法は半端ではなくって、「ひゃ~」という声しかでないくらいでした。

その方が若い方に向けて書いた”働き方”。村上さんは1947年生まれ。最初に書いた竹内さんとはちょうど20歳違いで、竹内さんの本の後に村上さんの本に巡り合えて、それぞれを各年代の代表にしてはいけないんでしょうが、40代の方、60代の方々の働き方の考えの違いのようなものを感じられて、なかなか面白く、「働く」って何だろうなんて考えつつ読みました。

村上さんの働き方に対する考え方は、本の最後にご自身で書いておられましたが、「「食うため」に目の前の仕事に必死で食らいつくこと」
ですから、全体を通して濃ゆい。

また後進のために書いた本ですから、伝えたい気持ちが随所に出ていて熱い。

仕事は楽しくなければならないとおっしゃりつつも、ただ単に楽しむだけでなくて、割としっかりキャリア形成を考えた働き方をされていて、それを丁寧に若い方に伝えようとされていると感じました。


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「世界で勝負する仕事術」竹内健著

2012-04-16 23:31:16 | 本・雑誌、読書
副題に「最先端ITに挑むエンジニアの激走記」とありますが、東京大学大学院を修了されて東芝に入り、フラッシュメモリの開発に携わられた方の現在に至るまでのキャリア形成+α記録です。

1967年生まれの方だから、まだ40代半ば、これからもキャリアを積み重ねて行かれるだろうと思います。

最初は、大学で基礎研究をしたいと思ったけれど、優秀な人が多くて自分は無理と思ったので。。などの記述が出てきますが、基本超優秀な方のお話。

普通の者にとっては、雲の上の世界が書かれていて自分の参考になるところはないのだけれど、大企業病もあるであろう東芝について、ネガティブな発言はほとんどなく、常に前向きで、自分で課題を設けて走り続けていらっしゃるんだなあと読んでいて爽やかでした。

日本の中では平等が重視されて、優秀な人を普通の人と混ぜてしまうのですが、優秀な頭脳を持った人は雑念に惑わされないよう、別扱いして世界を相手に思う存分活躍できるような環境を整えることが、せっかく授かった才能を活かすためにも、ひいては日本のためにもいいんじゃないかなと考えました。

読後感スッキリの本です。


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「「当事者」の時代」佐々木俊尚著

2012-04-15 07:10:29 | 本・雑誌、読書
3月、4月初めは停滞義務だった読書も少しずつペースを戻しています。

さて・・佐々木俊尚さんの本は結構読んでいます。
「キュレーションの時代」は、面白かったし、読み返そうかな(そう思って読み返した本がないけど・・)と自炊して保存しています。

でも、この本は「何言ってんだ。。」です。

週刊東洋経済の「新刊新書・サミング・アップ」で見つけて、

「・・権力との密接な関係を維持する一方で、「市民感覚」という目線を異常なまでに大切にするマスメディア。しかしその「市民」とはマジョリティであるべき「庶民」ではなく、マイノリティであるプロフェッショナルな市民運動に仮託されたぞんざいであり、いつしか日本人の言論は当事者性を失い、弱者や被害者の気持ちを勝手に代弁する「マイノリティ憑依」に陥っていた。著者は戦後のメディアの構図を丹念にたどりながら、その過程をたどっていく。東日本大震災を経験した今こそ当事者としての立ち位置を取り戻すべきと、自省も交えて論考する。」(週刊東洋経済2012.4.7号から)

これが気になって、買ってみました。そして450ページを超える新書なんですが、読み始めたら夢中になりました。
(戦争の)「被害者」=「加害者」という考え方が出てきたところ辺りでは、ちょっと前に読んで、自分の日本人観が大きく揺さぶられたジョン・ダワー著「敗北を抱きしめて」と同じような感覚、「東日本大震災の時に世界から日本人は評価された」などと自画自賛している日本人が本当は情けなくて、狡い存在であることをあらためて感じさせられました。

日本人が、長期では有史以来、それから江戸、幕末、明治以降、そして第二次世界大戦以降、歴史を生きる中でどのように「日本人」を作ってきたか。歴史が苦手であんまり関心持ってこなかったけれど、しっかり日本人を考えようと思ったら、きちんと歴史をひもとかないといけないと考えています。
特に戦後については、現実に生きている人たちを通じて今につながるところだから、いまの高齢者から中高年、そしてその人たちに育てられた世代すべての思想(というより「発想?」くらい。。)に影響を及ぼしているはずだから、きちんと知りたいと思っていて、マスメディアに限定されたものですが、その辺りを書いているところはとても興味深く読めました。

それでこの本、
今のマスメディアが「マイノリティ憑依」に陥っている話になるのですが、
「マイノリティ憑依」、マイノリティは「弱者」と言ってもいいようですが、年収200万円以下の世帯、消費税が増税されると生活に困る年金受給者、子育て環境が整わず働けない女性、等など、マスコミがその人たちの声を代弁するように、あたかもその人たちになったように報道を繰り返すことにより、その報道を受け入れる側の自分たちがそれを大勢のように受け入れてしまっている。

自分たちできちんと調べて、考えるという作業を怠っている自分たちが悪いと言えば悪い、素直に受け入れる方が問題なのだろうけれど、全国に向けて一斉に発信できる力を持ったマスメディアの責任は大きいと思います。

誰でもブログやソーシャルメディアで発信ができるようになったから個人も考えるべき、マスメディアだけの問題ではないなんて言われても読むほうは個人のものは個人の意見とわかっているし、趣味でやっている話とお金をもらってやっている話は全く別物。
マスメディアがマイノリティの意見を代弁して、それがあたかもマジョリティのように見せてしまっているところに大きな問題があるのでは?

マイノリティ憑依の影響、問題点をマスメディア側の一人としてもう少しシビアに書いて欲しかったです。
その言及なしに、終章で

他記者の例を引いてきて、数多くの事件を取材してきた者が、自分の身内が被害者になって初めて当事者の気持ちがわかったとか
東日本大震災の被害を受けた新聞社は、よそから来た取材者とは全く違う視点の記事、素晴らしい記事を書いている

と言われても何が言いたいのかわからない。

そもそも「当事者」とは何なのか?
事件や災害を受けたものが当事者? 
そういう当事者にならなければいけないのなら、ほとんどの人が当事者になれない。

東日本大震災が起こり、直接の被害を受けた地域は被災の「当事者」、そして被災地から遠く離れた地域に住む者は、震災前後で大きく変わってしまった日本を生きる「当事者」
当事者を無理に解釈すればそういうことなのかなと思うのだけれども、それでもプロの記者が当事者にならなければ記事がかけないというのは?
結局は「マイノリティ憑依」を止めようという話なのかな。。「当事者」になるというのがどうも理解できない。。

自分がこの本を全体を理解できてないんでしょうね。

理解ができなかったせいなのか、かなり怒りを感じた本でした。









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「仕事をしたつもり」海老原嗣生著

2012-04-10 23:59:49 | 本・雑誌、読書
チャイムが鳴ってとりあえず仕事の区切りもついているのに、誰も席を立たないから帰れない。
お休みを取って海外に出かけたらリフレッシュできるし、自分の視点も変わって仕事にもプラスになりそうなのに、誰も休みを取らないんで自分も休みを取れない。
変だよねっとずっと思っています。

それで見つけたこの本。

本の最初には「満員電車にゆられ」「ありがたい朝礼をすませ」・・「徹夜で準備していたプレゼンをすませ」「定例ミーティングに出席し」・・「また会社に戻り、残った仕事をすませる」
「こんなにクタクタなのに・・」「成果はほんの少し」ってあります。

「そうです。あなたは典型的な「仕事をしたつもリーマン」なのです。

もう読むしかありません。

そして・・

読み始めたら釘づけでした。

ビジネス本ばかり読んでいて、もっと歴史本とか古典を読んだ方がいいかなあと思いつつ、

ビジネス本でなるほどって思ってしまうのは、何となく薄っぺらな感じがしていましたけれど、
この本を読みつつ、

自分が仕事をしている上で日々感じていることを気付かせてくれる本、自分の経験に直結するような考えるネタを提供してくれる本、もちろんハウツー本ではなくて、そんな本を読みだがっているんだなと気がつきました。

もちろん壮大な過去の歴史を振り返る読書、深い思索の集大成に触れる読書が足りていないけれど、ビジネス書の中から、実体験に照らし合わせてまさにって本、「仕事をしたつもり」みたいな本、これからも読みたいなと思いました。

さて、この本、日頃仕事をしている時に感じている「変だな」が書いてあって、それをまず変だなと感じること、そして「仕事をしたつもり」から抜け出すためには、

まず自分で「考えること」それから、自分が大切だと錯覚していること、例えば「役職が上がることに価値がある」とか「上司のおぼえ目出度い仕事をしたい」とかに「こだわらないこと」かなと自分なりに読みながら考えたのですが、

本の最後近くに同じようなことが書いてあって、ちょっと嬉しかったですね。

「「安全策」を選んで、結果は残らないが怒られもしないという「仕事をしたつもり」を繰り返すのか?それとも、苦労は多いが先駆者となって。実りある「仕事」をするのか?」
「その違いは「本気で考えるか否か」と「保身的か否か」の2つにかかっていると思うのですが、皆さんはどう考えますか。」

最近、ダラダラと読書していたのですが、久々いい~と思った本でした。お勧め!!

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部屋の片づけ

2012-04-08 15:29:59 | 日記(日々の出来事)
ずっと気になっている部屋の資料の整理を少しだけやってみました。

資料をため込むタイプでとりあえずいろいろ残しているんですが、目的もなくためているものが多く、いざ見直してみると何の未練もなく捨てられます。

部屋が片付いていないと何となくイライラします。
逆に部屋を片付けただけで、頭の中も整理できたような気がします。

気のせいでしょうが・・

マメに見直しができたらいいでしょうが、これができないのが・・

時間がないと整理をするより新しいことをした方がと思いがちですが、

資料がごちゃごちゃしていることで、結局探す時間がでたり、そちらが気になって集中できなかったり。

整理をしてすっきりすると

新しいことをするより、整理をすることの方がだいじなような気がします。

ところで・・私の部屋の片づけ進捗率、20%というところでしょうか。。

すっきりしたように書いていますが、ほんの一部が片付いただけで、本当はぜんぜん片付いていないのです!


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春~出発、再生or再起

2012-04-05 18:42:14 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
春爛漫です。

昨年度いろいろなことがあったけれど、また今年度も十分に満足いく始まりではないけれど。。

木々が芽吹いて、ぴっかぴかの黒いスーツ姿の若者たちがいて、そして桜が咲いて・・

なんかいいことがありそうな1年が始まったぞ~って感じ。

人間、性懲りもないですよね。

一つ年をとって、一つ死に近づいているけれど。。。
だんだん頭も身体もガタがくるけど。。。

それでもノー天気に、ポジティブに生きて行こって思えるのが、春!

オールクリアになりそうな気がするのが、春!

誰の人生でもない自分の人生、毎日、毎時間、毎分、毎秒を大切にしよう!!


ご近所の桜が満開でした。

福岡市内、桜もそろそろ見納め。

週末はあちこちの公園の葉桜の下で花見が繰り広げられる。。

Photo


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意図せぬ励まし!!

2012-04-03 00:21:30 | 日記(日々の出来事)
自分は友だちだと思っていたのに、相手はそれほど思っていなかった。
自分にとっては大切な人なのに、相手にとっては大勢の中の人に過ぎなかった。

よくあることだけれど、これが複数回、「あっそうじゃないかな」と気付かされると受けるショックは大きい。
今回はそれが更に長年そうだと思っていた関係で「もしかしたら」と感じたので、ダメージが大きかった。

「結局人間頼れるのは自分だけ」なんてうそぶきたくなるくらいの状態。

しばらく無気力になっていました。

そんな時にまったく関係ない、例えば仕事のアドバイスもらったりしたら・・

その人は私の状態を知らないし、たまたま偶然この時期に話をしただけだろうけど、
それが本人にとっては凄く沁みる。。。

性懲りもなく、人生捨てたもんじゃないなあって元気になったりして。。


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