本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「考えよ! -なぜ日本人はリスクを冒さないのか?」 イビチャ・オシム著

2010-07-03 11:04:02 | 本・雑誌、読書
前日本代表監督、オシム氏の著作。4月10日発行。
タイトルから組織論かなあと思って購入。

この時期発行されますから、ワールドカップを日本がどう戦うべきかって内容だってことが想像できない自分が悪いのですが・・

ワールドカップが始まった頃からボチボチ読み始め、サッカーオンチの私にはまったく面白くなく、
投げ出そうかなと思いつつ、

新書版ながら760円が惜しく、他の本に飽きてきたときに読んでいたら、日本人にとってのワールドカップは終わってしまいました。

・・そしたら少し面白くなって

各選手、誰が活躍するかを予想しているところがあるのですが、結果が見えているから面白いです。

それは予想が当たっているかどうかではなく・・
オシム氏さえ予想できなかった展開になっていることが素人にもよくわかります。

ワールドカップが始める前の選手たちとワールドカップを戦った選手たち、ほんの数戦の試合の間にチームや選手個人が成長するということあるんだと、サッカーを知らない私でさえこの本で楽しめました。

詳しい人が読んだら、さらに面白いのではないかなあ~

ところで最後、第5章は「日本サッカーの未来へ」というタイトルでサッカー選手だけでなく、これからの日本人をどう育てるかについて考えさせる内容でした。

まずは、いろいろ言っても日本のインフラが恵まれているんですね。・・立派な施設や高校サッカーの注目度・・
また日本人自身も他国にはない優れた資質を持っているし、育つ環境がある。

本の中にもありましたが、日本の優れているところにもっと自信を持つべきでしょうね

でも恵まれているからかえっていい選手が育たないことも指摘されてました。

そして、オシム氏だけに限らず言われることですが、個性的な尖がった選手を育てる土壌にないのは間違いなさそう。

小さいうちからルールにはめて厳しく指導することが、はみ出すものを排除し、自分で考えない選手(人)を育ててしまう。
厳しく指導し、型にはめるっていうのは日本の伝統的教育法ですから、そこを変えるのは大変ですね。

ところで、ワールドカップ・・始まりはし~んとしていたのに日本代表の帰国時の空港、何なんだ??

みんなずっと前から応援してたみたいで・・。
まあいいですけどね・・

コメント
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