本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「日本語が亡びるとき~英語の世紀の中で」再び

2008-11-30 10:46:47 | 本・雑誌、読書

読み終わり、脱力感を感じています。エネルギーを使う本でした。
梅田望夫さんのブログで存在を知りましたが、教えていただけたことに本当に感謝です。まさしく「すべての日本人がいま読むべき本」であると思います。

作者は、既に「読まれるべき言葉」を理解できない人が増えていることがわかっているからか、あるいは多くの方に読んでもらう必要があることを感じてからか、英語との対比で日本語を論じていますが、これは日本で「国語」あるいは「読まれるべき言葉」が失われていることに危機感を持って書かれた本だと思います。

梅田さんのブログから始まった議論で見当はずれな意見が出てきていることを見ると、「読まれるべき言葉」を理解できる人がかなり少なくなっていて、作者がこの本を書いたという行動がもう既に遅きに失しているのではないかと思っています。

梅田さんのブログを読んでいる方々が「社会的にこれから何者かになりたい人」、「情報を即何かに活かしたい人」が多いためにたまたま筆者の言葉が通じていないだけであればいいと思ったりしています。

かつては存在した「何のために生きるか」「なぜ生きるか」を考え、悩み、ひたすら先人の本を読むという時期、たぶん思春期とか、青年期という時代にひたすら本を読み、もがき苦しむという経験が失われてしまっていること、若い世代ほど「国語」と向き合う時間が減っていることを感じます。
夏目漱石や森鷗外など極めて優秀な人がものすごく努力をして書いたものを理解しようとする人がいた。あるいは理解しようとする時間を持てた時代が失われてしまったがために、「読まれるべき言葉」を理解できる人が育つことが難しくなっているとも感じます。

それでは教育がカバーできるか。それは、作者が指摘するとおり、「国語教育の理想を〈読まれるべき言葉〉を読む国民を育てるところに設定していない」とすれば、まさに作者も言われるとおり、教育でも「文化が継承されなくなって」おり、まさに絶望的な状況です。

筆者は文学論から現状を嘆いたかもしれない。楽観的に読めば文学だけの話かもしれません。しかし、人間は言葉で思考します。頭で構成した高次の考えを他人に伝えるためには、作者がいうところの「国語」で書き表します。日本の国語がなくなるということは、日本人が延々と積み上げてきた「日本人の知的遺産=世界共通の数式や曖昧な解釈ができない定理などとは違い、言葉を解釈することでしか伝えられないもの」を理解する人がいなくなり、遺産がただのゴミとみられてしまうことだと思います。

ブログで見られる的外れな議論は実用ばかりを重視し、考えるべき本質が忘れ去られている「今」の象徴のような気がします。

この本にはたくさんのキーワード、キーフレーズが出てきます。それを自分の経験と重ねながらじっくりと読んでいけば、いろいろな発見があります。自分の過去すべてを動員して向き合う本だと思います。いまはやりの速読やフォトリーディングでは理解できることが限られる本だと思います。

「暴走する資本主義」が資本主義の本質を見抜いた本として多くの方に語られていますが、水村さんのこの本は、インターネットの普及や普遍語の拡大により、一つの国が築いてきた文化がなくなることを見抜き、警鐘を鳴らしている本だと思います。

この本に対し、あるいは梅田さんに対し様々な意見・議論がだいぶ出たように思います。次に梅田さんがどう書かれるか、とても楽しみです。

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決意表明

2008-11-29 11:35:00 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感

人事異動に向けて、各人への所属長のヒヤリングがほぼ終わりました。異動時期は毎年4月ですので、だいぶ早くから準備が始まります。
まだ、成績評価がありませんので(来年から評価するようです。公務員の成績をどう評価するのかよくわかりませんが・・)、在籍年数や過去の経験を勘案して異動が決まります。

もちろんいい人材を採りたい役職間の駆け引きもあるようです(下々はよくわからない)。

さて、私は今の職場に3年間おりますので、そろそろ異動のようです。私の上司は気が早い人で、既に来年に向けた準備を始めましたので、どうやら私が出て行かなければならないのは確実なようです。

そこで、ふと・・・

住めば都ではありませんが、いままでどの仕事もおもしろく、与えられればのめり込んでやってきたつもりでした。

今回は特に「新生活産業」といいまして、少子高齢化の進展によって必要になるサービスの育成・振興ということを嬉々とやらせてもらっています。

ただ新生活産業というネーミングと福岡県しかやっていないということで、いまいち拡がっておらず、華々しく活躍には至っていません。

ワークライフバランスや高齢者介護の問題、あるいは財政状況の悪化による公的サービスの民間への移行を考えると育児サービスや介護サービスは、早急に整備すべき分野であります。

またこの分野は人が関与しないとできないところが多く、人件費比率が高いためにすぐに大きく儲かる分野ではないため、市場原理に任せておけないところでもあります。(最先端分野 たとえばロボット産業とかが真剣に関与していただけたらいいのですが・・・)

ですから、行政が取り組むべき分野と思いますが、なんせ男性が意思決定現場に多く、育児=妻がする、介護=嫁がする →民間サービスが必要なの?ぐらいにしか考えていないのではないかと思っております。

で泣かず飛ばずなのですが。。。

あと4か月しかできないと思ったら、がぜん後悔が。。。いままでやれることを全力でやってきただろうか。。。

いまからでも遅くない。あと4か月できることを精一杯やってみよう。

新たな決意をブログに書いてみました!!

ところで私が目指すところは 

http://blog.goo.ne.jp/yukumi-h/d/20080518

共感できる方、何か一緒にやりませんか。

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天使の鈴とキレイ堂

2008-11-28 07:58:00 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感

11月26日に一緒に食事をした女性経営者お二人の会社は、株式会社天使の鈴とキレイ堂株式会社と言います。

自分が、会社の存在を知ったのはキレイ堂さんの方が早いのですが経営者の年齢順に天使の鈴さんを先に書いています。(順番は経営者の方にとって重要かなと思うのであえて解説・・お二人は気にしないと思いますが・・・)

天使の鈴はブライダルと介護サービスを提供する企業です。ブライダルから事業を始めておられましたが、介護の現場を見て、利用者の気持ちが反映されない決められたメニュー通りのサービスに、これではいけないのではないかと考えられました。

そこで、ホテルのコンシェルジュのように利用者の希望をかなえるサービスを提供することを目指して「介護コンシェルジュ」と称し、事業を行っておられます。

介護サービスは国の介護保険制度により、細かい規定が定められております。そのため、いろいろな制約に阻まれます。またサービスを差別化することに同業者の反発もあるようです。

失礼ながら美しいというよりかわいいという表現が似合い、たよりなげに見える女性ですが、外見からは想像もつかない男勝りの芯の通った考えをお持ちの経営者です。

キレイ堂さんは個人で始められ昨年株式会社化をされました。ハウスクリーニングの会社ですが、全員が女性、赤いエプロン、お宅に伺う時は靴下を履き替えるということで差別化を図り、地元では頻繁にマスコミに取り上げられており、報道効果と口コミでお客様を増やしておられます。

経営者のブログを書いておられることでも信頼を得ているようです。

お掃除が好きな主婦と一緒に仕事がしたい。そのためにお掃除スキルのレベルがわかるようにする、あるいはスキルアップを図りたいということで「キレイコンシェルジュ」という資格講座を考えだされ、修了生増加中です。

自分に共感してくれる方にサービスを提供されており、一人一人に経営者自らが対応されますので、会社を大きく伸ばすことは難しいように感じますが、そんなことは眼中にないようです。

お食事の時にいただいたチラシ&パンフを写真にとってみました。

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友達は作るべきか

2008-11-27 21:56:24 | 日記(日々の出来事)

マンチカンのリンが家に来て、4か月になろうとしています。
初めて飼う猫でしたので、うちに迎える前はとっても不安でした。

やたらといろいろ準備をして待っていて、猫タワーなんぞは生まれて2か月の子猫にはとてもとても早すぎて・・・あららって感じでした。

それがいまや育ちに育って我が家の主。かわいがられてトーゼンだって態度です。

しかし、それでもカワイイ・・・

寂しくないかなあ、お友達ほしくないかなあっと勝手に家族で話し合い、もう一匹飼おうかっということになりそうです。

でもでも、新しく来た小さい子に愛情が移っちゃうんじゃないかしらん、仲良くできるかなあ。。。心配はつきません。

どーなんでしょうね。。。

このまま一人 いや一匹もかわいそうな気 がするし、そんなこと気にしてないようでもあるし。。。

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食事会 mu-tata

2008-11-26 23:50:00 | 日記(日々の出来事)

女性4人で食事をしました。といってもお二人は経営者、もうお一人はコンサルタント=お二人の先生ともいうべき方

話題の量が圧倒的に違っていて、ただただ頷くのみ。
話に夢中になりましたが、食事もしっかり、楽しく、食べました。

場所は福岡市中央区大名のmu-tataというお店。きれいな石をたくさん売っている「ストーンマーケット」プロデュースのお店ということで、クッションがいっぱい並べてある個室風の広めのお部屋で、ちょっとケバめの装飾に落ち着かないながらもくつろぎました。

お魚中心に注文いたしましたが、お刺身が美味しかったです。

話がはずんで帰宅は11時30分。とりあえず写真を数枚アップします。2008_11260002

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「日本語が亡びるとき ~英語の世紀の中で」

2008-11-25 21:40:56 | 本・雑誌、読書

そもそも興味があるタイトルではなかった。ただ梅田望夫さんのブログの中で、ぜひ読むべき本だと書いてあったので、急いでアマゾンで購入した。・・・だけれども、その他大勢の本と一緒に書棚に平積みしていた。

昨日辺りから、何気なく手に取り読み始めて、一章から惹き込まれている。

一章は、アイオワ大学が主催し、世界中の作家を集めるIWPというプログラムを書いたものだが、

「地球のあらゆるところで、さまざまな作家が様々な言葉で書いている・・・(中略)・・・しかも、その〈自分たちの言葉〉で書くという行為-それが、〈自分たちの国〉を思う心と、いかに深くつながっていたか。」というところでハッとした。

これに前後してアイオワに集まった様々な国の方が描かれているが、読むうちにアイオワの真っ青な空(行ったことはないが多分真っ青だろう)と「自分が日頃考えていることが突拍子もなく現実離れしているわけではない」という思いが一緒に頭に浮かび、不思議な感覚になった。

日頃考えていることとは・・・沈みゆく日本に対する苛立ち。豊かで平和であるが故に過去の遺産の上に胡坐をかいて、何もしようとしないことが当たり前であること。

一人一人が日本を変えようと考え、行動しようとすることがまるで異常であるような日常。

地球上には命さえ保障されず、水さえも満足に手に入らない世界がある。それでも精一杯生きて、何らかの物を書いている人がいる。

いま手にある豊かさが努力をしないとなくなることを考えずに漫然と過ごしている日本人が特殊であること。変わらなければならないとあせっている自分は普通の感覚の持ち主だということ。

そして地球規模で眺めれば、日本が努力をせず、国力が衰えても、それはたとえば飢えるほどはないが満腹にならなかったり、物が足りずに買えなかったりという世界中でどこにでもある国になるだけに過ぎないのではないか。

そこでも、いやそれよりももっと悪い環境でも人間は生きようと思えば生きていけるし物が書ける。

そうであれば、(自分がどこまで耐えられるかわからないが)、危機感が欠如した怠け者の日本人にイライラせずに流れに身を任せてもいいのではないのか。。。

著者の言いたいこととはまったく違っているけれど、そんなことを考えて面白く読んでいる。

・・・不思議な本である。

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「半落ち」

2008-11-24 18:08:35 | 本・雑誌、読書

連休三日目。雨になりました。土・日のお出かけで使った鞄を片づけて、机の上をすっきりさせたところで勉強をするはずが、軽めの読書に逃避してしまいました。

ということで横山秀夫氏の「半落ち」を読みました。

「クライマーズ・ハイ」の人物描写が印象に残っていましたので、ワクワクして読みましたが、いま一つ人間を描き切れていないように感じました。

愛する妻を殺してしまった人が(自殺をせずに)生き長らえている理由が人を助けるためであり得るのか。

アルツハイマーで自分が壊れていくのがわかっていながら、それでも生きていくしかない人間。
なぜ生きているのか、なぜ生きなくてはいけないのか。→ここを描いて欲しかった。。。

本当はもっと深いテーマがあるのに、そこを描けないから中途半端に終わってしまったという感じでした。

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九州国立博物館

2008-11-23 19:01:12 | 日記(日々の出来事)

連休の2日目、九州国立博物館に行ってきました。

九州国立博物館
http://www.kyuhaku.jp/index.html

駐車場が少なく、いつもいっぱいということでしたので、早めに出かけました。

10時頃につきましたが、既にたくさんの方が入場されておりました。

特別展 「国宝 天神様」が開催されておりましたが、菅原道真公ゆかりの
品々は、豪華で繊細でした。ゆっくり見たかったのですが、人が多く、人を気にしながら見ました。

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国宝「北野天神縁起絵巻」が特に印象に残りました。

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せっかく来ましたので、太宰府天満宮にも寄りました。七五三のお参りの方々がまだまだいっぱいいらっしゃいました。
相変わらずこちらもいつもたくさんの方々が訪れています。

梅が枝餅を買いました。どこが美味しいか知りませんが、並んでいるお店で購入しました。
いつもはお持ち帰りだけですが、2個だけ別にしてもらって、歩きながら食べました。
焼き立てでとても美味しかったです。

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公共経営研究会(仮称)

2008-11-22 21:26:00 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感

朝から頭が痛い。風邪のひき始めかなあ~
ということで、なんにもしたくなかったんですが、今日は大学の先生と会う予定にしており、しぶしぶ出かけていきました。

行政に関する勉強会をしたいなあと思っており、先生に参加のお願いに行ったのですが、なんせ具合が悪く、説明の準備もそこそこ。やはりつっこまれてしまいました。

しかし、先生+もう一人ご一緒いただいた元学生(某自治体職員)と話をするうち、盛り上がってきて、帰りはうきうきでした。
地域を少しでも変えたい。。。地域に貢献したい。。。という気持ちも蘇ってきました。

何かが始まりそうな。。。何かできそうな。。。

この気持ちを大切にしましょ!

熱しやすく冷めやすい・・自分の欠点です。九州人の気質でもあります。
この勉強会だけは、継続したいと思っています。

周りの人を巻き込んで自分を追い込んで、なんとか続けて行きたいです。

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デパ地下夕食

2008-11-21 21:05:00 | 日記(日々の出来事)

三連休前の金曜日で夫とどこか飲みに行こうか~と相談していた。
しかし、このところ寒い。。。はたまた食べたいものも思いつかず、じゃデパ地下でおいしいもの買って家で食べよう!ということになっった。仕事をサッサと切り上げて天神の「岩田屋」へGO!!
しかし。。。売場をうろうろしたが、これ!っというものがない。
サラダや生春巻き、揚げ物、ハム、チーズ等などを買って帰りました。。。
赤と白のワインを入れて、12,000円程度。4人で食べるとはいえ、結局飲みに行くくらいの金額になってしまった。

適当にお皿に盛りつけたら結構豪華に見えて、おなかいっぱいにもなりました。
ワインはデパートではなく、馴染みのお酒屋さんで買いました。薦めてくださった南仏の赤とシャブリを。。。
どちらも満足のお味でした。

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福岡女子大学産学官技術交流会から産学官連携を考えた

2008-11-17 10:00:00 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感

15日土曜日に福岡女子大学の産学官技術交流会に参加しました。

プログラムは次のとおり

第6回 福岡女子大学産官学技術交流会
子供が健全で健康に育つための食
   
期日;平成20年11月15日(土)
場所;福岡女子大学大学会館(2階)大ホール

13:00~13:10  高木学長挨拶
13:10~14:10  基調講演 
  幕内秀夫(フーズ&ヘルス研究所)「現代社会における幼児の食育」
14:10~14:25  休憩
14:25~15:25  一般講演
  1.佐藤 弘 (西日本新聞社)「食、農、環境そして健康を一体的に考える」
  2.永田 良隆(下関市立中央病院小児科)「伝統和食でアレルギー疾患と生活習慣病を退治しよう!」
  3.野口 孝則(福岡女子大学 准教授)「食と健康分野における産学官地域連携の実践」
15:25~15:40  休憩
15:40~16:45  技術交流会
  1.高上 実(高上青果社長)「なぜ今子供達に野菜が必要か?」
  2.高畑 康子(食彩館 養玄)「食は命なり」
  3.西 福江(高取保育園園長)「高取保育園の保育実践」
  4.小崎 孝子(ふたば幼稚園園長)「伝統和食で子どもの育ちを考える~命育む食事とは~」
  5.白石 淳(福岡女子大学 准教授)「日本人の栄養」
  6.宗像 寿子(福岡女子大学 准教授)「和食教育導入が幼稚園児の食生活変容に及ぼす影響」

16:45~17:00  休憩および移動
17:00~17:30  パネル展示・交流会
17:30~19:00  懇親会

自分の中で、食育は幼児、小中学生を持つ家族のものというイメージがあり、既にその対象から外れている娘を持つ私としては個人的には関心の薄い領域です。

なので、プライベートでしたが、自治体職員として話を聞いていました。

・・・なんで関心が薄い講演会にプライベートで行ったかというと今年度の仕事でこちらの大学と産学連携の事業を行っており、大学自身が産学(官)連携をどのように捉えているのか関心があったからかな。

予想外に面白かったです。

まず基調講演の幕内氏の講演が新鮮でした。
食育はシンプルなものであること、すなわち本来子どもが持っている食べる欲求に合わせて食事をさせること、例えばご飯とお味噌汁、簡単な和風の食事で十分で、バランスを考えたりする必要はないこと・・・人間も本能を持っていて必要であれば、身体が欲しがるってことかな。

厚生労働省が推進する栄養バランスガイドは完全否定。過激でした。

たまたまバランスガイドの策定に携わった先生が福岡女子大におられ、擁護する意見を述べられておりましたが、それも一蹴。激しいやり取りになりました。

これもまたまた新鮮。役所であれば、講師を予め調べて役所の方針に沿わない方は絶対呼ばない。講師はこの分野では有名な方のようでしたので(すみませんしろうとです)、どういうお話になるか始めからわかっていたはずですから、大学の懐の深さを感じました。時間が足りず、バトルが打ち切られたのは残念でした。

また、申し訳ないけど進行のまずさ、スタッフ(学生さん)の準備不足が目立ちました。けれどそれを忘れさせるくらい充実した内容でした。同じような事業を企画するものとして、中身の大切さを改めて感じました。

そのほかに参加してよかったことは産学官連携について再度考える機会になったこと。

産学官連携は先生方のシーズ、特に特許につながるようなものを大学と企業を結びつけて優れた製品を作るというのが、一般的ですが、連携にもいろいろあること・・・今回の場合は保育園や幼稚園と一緒に食育について考えていくということでしょうか・・・

大学には多くの税金が使われています。社会に還元する方法があるのなら、あらゆる機会を使って欲しいなあと思いました。

ただ、大学側から「地域のためになるものを持っているので、利用してください」と言われると抵抗があって、「地域に役に立つことがわかっているのなら、大学の方からアプローチしてください」と思ったりもしましたが。

自分が持っている物だけで地域と連携をするのではなく、大学内研究者と連携して、あるいは大学を越えて連携して地域と関わって欲しい。
地域に役に立つと言われるのなら、そこまでやって欲しい。
大学間の研究者が連携するなどということは大学が声を上げない限り難しいとも思いますし。
産学官連携は研究の片手間、あるいは研究の道具と考えてはできないと思っていただきたいなあとも。

一庶民の理想論です。大目に見てください。

ということで、ひとりで肩身の狭い参加をしましたので、始まる前に会場を撮るのが精いっぱいだった写真をアップ

もちろん懇親会にも参加せず、降り出した雨の中、傘もなくとぼとぼ西鉄香椎花園前駅まで歩いて帰りました。

びしょぬれになってイライラしたので、駅で騒いでいた高校生をがん見してしまった。

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リンの歯が抜けた2

2008-11-16 09:21:03 | 日記(日々の出来事)

リンの走り回った後に何やら白いものが落ちている。。。
拾ってみると歯のような。。。
しばらくして夫がまた発見!!
リン歯抜けでボロボロ??
押さえて口の中を見ようとしましたが、暴れて断念・・
ところが、寝ころんでいる時に口の両側を押えてイーん
気持ちがいいのかおとなしくしてくれて、写真まで撮れました。
歯・・・いっぱいあった! どこから抜けたんだろう??

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居酒屋さかなのしっぽ

2008-11-16 07:16:19 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感

簿記検定を受けるという大学生の娘と試験勉強中の高校生の娘を家に残し、夫婦2人で飲みに行ってきました。
私は午後食育の研究発表会に参加しており、お酒の功罪を聞いたばかり&試験に苦しむ2人の娘を残し、若干後ろめたくはありましたが(ほんとですか~)・・

さて・・・
福岡市東区の最も大きい繁華街であるはずの香椎で、ここはいいという「食事とお酒が楽しめる店」がなかなか見つからなかったのですが、やっとみつかったかなって感じです。(イタリア料理で気に入っているお店はありますが)

一度予約をしたのですが、いっぱいで予約がとれず諦めました。今回も6時台、7時台はいっぱいで、8時過ぎまで待ってやっと入れました。

香椎駅から東に歩き、なにやら寂しくなったところにあるマンションの1階です。

小石原焼に盛られたお料理はどれもおいしかったです。特に梅をふんだんに挟み込んだささみの梅肉はさみが印象に残りました。素材が新鮮で、それを贅沢に使い丁寧に料理されていました。お酒もほどほどにそろっていました。

夫も気に入っていましたので、また行くことになるでしょう。

二人とも出てきたらすぐ箸をつけるので、写真を撮るのを忘れそうになります。

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久々の英会話

2008-11-15 10:49:52 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感

英会話を習っています。2000年頃に某大手で日本人の先生から始めて、7年ぐらい通いました。
年間50万円弱かかっていましたので、今から思えば良く続いたなあと思います。
1年毎に自動的にクラスが上がり、そのうち実力以上のクラスになってついて行けず、おまけに外国人の先生が若いので話題が合わずつまらなくなって、ほかにいい先生が見つかったこともあり、その大手は止めました。

いまは個人のお宅に伺い、3人のクラスでレッスンを受けています。

さて、そのレッスンを入院と仕事の関係で1か月以上休んでいましたが、昨日久々に行ってきました。

英会話の勉強を始めてもう10年近くになります。

しかし・・・

聴く方は結構だいじょうぶなのですが、話す方はからきし駄目でいつも言いたいことが言えず悲しい思いをしています。
昨日は久々だったので、始まるまで憂鬱だったのですが、先生&2人のクラスメイト(というのでしょうか)に会って結構楽しい時間を過ごしました。

クラスメイトのお二人は30代前半から中盤のようですので、お二人にとって40代後半の私は扱いにくいかもしれませんが、市内某ホテルのマーケティングセクションにお勤めの女性&旧国立大学理系学部の准教授(だろう)男性二人との会話はいつもいろいろな発見があります。・・・英語で話すので高度な話はしていませんが。。。

イギリス人の先生も多彩な経歴の持ち主で世界各地の話が出てきます。

行くまでが憂鬱だっただけに、楽しい印象が強く残り、もっと英語を話せるようになっていろんな話をしたいなあと思いました。

・・・この気持ちが継続するといいんだけどなあ~それが難しいのよね。

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ブログ名変更&坂本龍馬

2008-11-15 09:55:11 | 日記(日々の出来事)

「九州人のひとり」という名前から「本と猫好きの日日社会メモ」というタイトルに変更してみました。

いまのところほぼ自分しか見ていないので影響ないか・・・(寂しい)

一応今後ともよろしくお願いします。(自分に言っているのか~)

ところで、司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」を読んでます。まだ読み続けています。。
6、7巻目になってやっと面白くなってきました。

月並みですが、坂本龍馬という人物に惹かれます。もっと史実に忠実な物を読んで、坂本龍馬という人物を知りたいと思います。
もし本当に司馬遼太郎氏が書かれているような考え方の持ち主であったとしたら、あの時代に稀有なことだし、なぜそのような考え方をする方が出てこれたかが知りたいです。

今は、当時とは比較にならないくらい情報が多いです。特に政治や経済に関する意見・評論は玉石混交です。

声が大きい方の意見に惑わされず、自分が何をしなければいけないかを見つけ、行動することがさらに難しくなっているなと思います。

そんなときだから、周囲とはまったく次元が異なる発想をした坂本龍馬が気になります。

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