本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「菅CEO」の成長戦略を問う~日経ビジネス2010.7.12号

2010-07-25 05:24:44 | 本・雑誌、読書
先週は待機時間が結構ありまして、気になっていた雑誌の記事をアンダーラインを引きながら読みました。

「菅CEO」の成長戦略を問う:この記事は

ローソン社長兼CEO 新浪 剛史氏、
フューチャーアーキテクト会長兼CEO 金丸 恭文氏、
スクウェア・エニックス・ホールディングス社長兼CEO 和田 洋一氏

の鼎談です。

いまをときめく三社が菅政権について語るというのは迫力があって、あちこちにアンダーラインを引きました。

しかし、この三社とも自社だけで動けるような会社・・国がまずくなったら海外にさっさと出ていけるような会社なのに、なぜ日本国のことをこんなに考えているのか?
日経企画だから・・かもしれませんが、私のいつもながらの疑問、国とは何か、なぜ我々は自国にこだわるかを考え続けています。

アンダーラインを引いたところをちょっといくつか

(新経済成長戦略について)

「・・民間の経営者から見ると、現場感覚に乏しい作文みたいに見えて仕方がない。書かれているものの多くが2~3年前に我々経営者が既に感じたものばかり。今、日本にはイノベーターこそが必要なのに過去の残像で生き延びようとする矛盾が見え隠れしてしまう」(金丸氏)
「・・財政再建と社会保障の充実と同時に進めることができるという。・・・経営に優先順位があるように、政策にももちろんそれがあってしかるべきです。・・」(新浪氏)
「・・・国の成長戦略の中に「国益」という概念がないことが不思議です。」(新浪氏)
「そうそう。国益と言った瞬間に、官も民もなく、皆のミッションが共有化する。・・」(金丸氏)
「・・・もはや、企業が国籍の選択をする一歩手前に来ていると思います。元気な企業こそ日本を捨てて出ていってしまいかねない状況です。・・・日本をどんな国にしていきたいか、という方向性が見えない。・・・」(和田氏)

(若者の意識を高める)
「なぜ、少子高齢化対策が必要なのか、説明責任すら果たしていない。若者が生き生きと働き、チャレンジできる世の中をどう作るか。これを本気で考えないと、日本は本当にダメになりますよ。どう見たって、私の親の世代が今さら何か大きなことにチャレンジしようとは思わないじゃない。・・・」(新浪氏)
「国の成長のために一番確実な投資は次の世代を育てることです。・・・」(金丸氏)

あとは社会保障、国家戦略局、消費税、法人税、議員定数、両院の役割などが取り上げられてます。
雑誌の記事なので項目出しに終わっていますが、三人の議論をもっと聞いてみたいです。

最後に国政選挙などに挑戦しないかとの質問に対し、三人とも否定的でした。
「立候補する気がないのは、今のシステムではワークしないと思っているからです。1人でもがいても今の政治に対しては焼け石に水ですね。」(和田氏)

国が大変なことはみんなわかっていて、あらゆるところでいろんな意見が出ている。
でもそれを実際国政に活かしていくにはどうしたらいいか・・

それを誰がどのように考えていくのでしょうか?

コメント
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