薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

黒部の太陽

2009-04-12 | ド ラ マ
■ 録画しておいた香取慎吾主演『黒部の太陽』を見る。すばらしい!!フジテレビ開局50周年記念と銘打っているだけあって、俳優人をはじめ、スケールの大きさに感動した。

■ 昭和31年、深刻なエネルギー不足に悩まされていた日本を救うため、関西電力は日本最大規模の黒部川第四発電所の建設を決断。その工事は7年の歳月を要し、昭和38年に完成に至った。ダムサイト工事現場へ資材を運ぶために、北アルプス山中を貫く大町トンネル掘削工事をすることになり、関西電力は「トンネルの熊谷」とトンネル掘削では輝かしい実績を上げている熊谷組に大町トンネル工事を依頼するのだが、破砕帯と呼ばれる脆弱な土壌にぶつかってしまう。冷たい地下水の大量噴出、艱難辛苦に立ち向かう倉松(香取慎吾)たち。このトンネル貫通は不可能なのか、突破する方法はあるのか。徹夜の作業が続く。あらためて調査も開始するが画期的な方法は見つからない。誰もが不可能と思い始める中、倉松だけは決して希望を失わず、さらには周りの人間も動かしていった。果たしてトンネルは掘り抜かれるのか。黒部の太陽を見られる日はやってくるのか...。(公式ホームページより抜粋)

■ オリジナル作品は、確か石原裕次郎が主演。何度か大町トンネルは通っているから、一度は見てみたいと思いながらも、レンタル店にも見あたらず...。ビデオとかDVD化自体がされていないのかな。

■ 前編・後編とも2時間半にわたる大作。キャスティングの豪華さはもちろん、昭和30年代のレトロな感覚の再現も細部にわたり繊細で、作り手の熱意がしっかりと伝わってくる。あんな「松本駅」まで、よく再現したものだとつくづく感心してしまう。(もちろん、まだ生まれていなかったから、当時の様子は知るよしもないけど...)なにしろ50年前の物語なのだから、トンネル掘削作業も、さぞ過酷なものだったんだろうなということは想像に難くない。

■ ドラマ的には、もう少し香取慎吾と綾瀬はるか(って、あの人か~と初めて知った私でした)、深田恭子の絡みがあればというところだけれど、「史実に基づいたフィクション」ということだから、あまり飛躍も出来ないか。他局で放映した「落日燃ゆ」が期待はずれだっただけに、「黒部の太陽」は大ヒットだった。またトンネルをくぐり抜けるときは、よく注意してみてみることにしよう。