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平成の怪談③

2009年10月28日 | 日本再生

平成20924日麻生内閣が発足しました。

久間死刑囚の処刑は、平成201028日でした。

この法務大臣は、自民党の森○介氏です。

法務大臣が、死刑命令書に捺印して、

死刑は執行されますが、同時に、もう一人の死刑囚も、

死刑が執行されたので、森○介法務大臣は、

就任1カ月の間に、二人の死刑命令書に、

捺印したことになります。

死刑命令書に、森○介法務大臣捺印するまでの、

手続きとしては、法務官僚が死刑命令書に、

捺印してもらうべく、命令書を作成し、

資料も持って、説明したことでしょう。

幾つかの質疑は、有ったかもしれませんが、

結果として捺印し、死刑が執行されました。

死刑執行発表後の、記者会見で、森○介法務大臣は、

記者に、内容を精査して命令したと、

説明していました。

しかし、就任後1カ月で、福島県で二女児殺害の、

高塩正裕死刑囚(55)と、2名の死刑命令書に、

捺印しています。

自民党政権下では、官僚主導型政治と、

言われるように、大臣は、官僚に良いように、

丸めこまれて、代弁者になっていたことは、

自明の理となりました。

ましてや、新任のド素人大臣を丸め込むなど、

赤子の手を捻るようなものです。

もう一つ、死刑のインターバルが、

話題になっています。

久間死刑囚が処刑された、平成201028日の前は、

平成20911日で、インターバルは47日のでした。

これは、法務省が、死刑執行を発表するようになった、

1998年以降最短なのです。

しかし何故急いで、就任早々の大臣に、

2名もの死刑命令書に、捺印してもらう必要が、

有ったのでしょうか。

法務省、あるいは警察官僚にとって、

久間死刑囚を、生かしておきたくない、

何らかの理由が、存在したのではないか、

と勘繰りたくもなります。

前回も書きましたが、死刑は死刑確定順に、

処刑されるのが普通ですが、

何故か今回は、七死刑囚を飛び越えて、

処刑されているのです。

何らかの意図を感じて、不思議は有りません。

担当弁護士によると、足利事件の方で、

DNA型鑑定に、証拠能力がなくなったと、

再審請求をする動きを知って、

飯塚事件の方でも、再審請求をしようと、

していた矢先の、突然の処刑だったそうです。

再審請求のめどが立って、やっと無実が証明されると、

ホッとした矢先、ある朝突然、刑務官に両腕を抱えられて、

死刑台に連れて行かれる、久間死刑囚の恐怖と、

無念さを思うと、胸が詰まります。

私は、死刑廃止論者ではないので、殺人犯は基本的に、

死刑にすべき思っています。

しかし、この様な冤罪が、起きてしまうのではなく、

作られているとしたら・・・

それは、大変憂うべく事です。

これが、現代の社会の出来事なのです。

平成の怪談の一つなのです。