≪中1・6月25日≫
…夕方、唐突に質問され、良い答が見つかりませんでした。
有香「ダウン症って何?」
母親「誰に聞いたの?」
有香「ハート展で言ってた」
母親「みんなよりゆっくり大きくなるの」
≪中1・6月27日≫
…英会話のお迎えに行った時、先生と先生のお嬢さん(小学校時代の同級生)と私と有香の4人で立ち話をしました。
母親「Y子ちゃん、大きくなったね」
先生「伸びたみたい。もう私とあまりかわらない。でも、有香ちゃんも大きくなったね」
母親「小学校に入学したときは100センチだったから、30センチは大きくなりました」
有香「私はダウン症やねん」
先生&母親「」
先生「今、何て言った?」
母親「私、ダウン症やねんって言いましたね~」
先生「有香ちゃん、難しい言葉知ってるね」
有香「みんなよりゆっくり大きくなるねん」
…帰宅してから
母親「有香ちゃん、一度だけだから、本当のことを教えて。もうこれっきりにするから」
有香「うん」
母親「有香ちゃん、誰からダウン症って聞いたの?」
有香「NHKの久保キャスター」
母親「テレビで聞いたのね。でも、あれは5年生の時でしょう」
(ニュースの冒頭で「有香ちゃんは生まれてすぐにダウン症と診断されました」というくだりがありました)
有香「うん」
母親「その時から有香ちゃんはダウン症って知っていたの?」
有香「うん」
母親「あれから2年ぐらいになるのに、何で今まで聞かなかったの?」
有香「…」
母親「お母さんが悲しむと思った?」
有香「…」
母親「聞くのが怖かった?」
有香「…」
有香「聞きたくなかった」
母親「お母さんはね、有香ちゃんがダウン症であってもなくても、有香ちゃんが大好きなんだよ」
有香「うん」
…しばらくしてから
有香「お母さんと私の二人だけの秘密よ」
母親「お父さんには?」
有香「言わない」
母親「お父さんも知ってると思うよ」
有香「知らない」
5年生・9月7日
テレビニュースで自分がダウン症であると知る。
5年生・9月9日
「ダウン症って何?」と聞いてきましたが、詳しい説明はしなかったと記憶しています。その後、一度も聞いてきませんでした。
5年生・9月28日
「私ダウン症やねんて」
一緒にニュースの録画を見ながら、お友達に言いました。
6年生・11月20日
有香の苦悩する姿に本人への告知を考えましたが、大学の先生に相談した結果、もう少し時期を待つことにしました。
理由としては、アスペルガー的な思考の人ならば『上手くいかないのはアスペルがーのためだったんだ。自分が悪いんじゃないんだ』と考えて気持ちが楽になる人が多いそうですが、有香の場合『出来ないのはダウン症のためだったんだ、私が悪いんじゃないんだ』と、ダウン症と自分を切り離して考えて、気持ちが楽になるとは考えられなかったからです。
中1・6月
ハードディスクに録画してあるダウン症関係のテレビ番組(となりのしげちゃん等)を一人で見ていることが時々ありました。
その様子から、何か思うところがあるのだな~と思っていました。
5年生の9月には、ダウン症が障害の一つと気づいてなかったと思います。なぜなら身体障害(車椅子など)のように目で見て分からないからです。
今回の「ダウン症って何?」という質問は、2年前のものとは質が違うと感じました。
『お母さんから本当のことを聞こう』と、覚悟を定めるまでに、2年近い月日が必要だったようです。
…夕方、唐突に質問され、良い答が見つかりませんでした。
有香「ダウン症って何?」
母親「誰に聞いたの?」
有香「ハート展で言ってた」
母親「みんなよりゆっくり大きくなるの」
≪中1・6月27日≫
…英会話のお迎えに行った時、先生と先生のお嬢さん(小学校時代の同級生)と私と有香の4人で立ち話をしました。
母親「Y子ちゃん、大きくなったね」
先生「伸びたみたい。もう私とあまりかわらない。でも、有香ちゃんも大きくなったね」
母親「小学校に入学したときは100センチだったから、30センチは大きくなりました」
有香「私はダウン症やねん」
先生&母親「」
先生「今、何て言った?」
母親「私、ダウン症やねんって言いましたね~」
先生「有香ちゃん、難しい言葉知ってるね」
有香「みんなよりゆっくり大きくなるねん」
…帰宅してから
母親「有香ちゃん、一度だけだから、本当のことを教えて。もうこれっきりにするから」
有香「うん」
母親「有香ちゃん、誰からダウン症って聞いたの?」
有香「NHKの久保キャスター」
母親「テレビで聞いたのね。でも、あれは5年生の時でしょう」
(ニュースの冒頭で「有香ちゃんは生まれてすぐにダウン症と診断されました」というくだりがありました)
有香「うん」
母親「その時から有香ちゃんはダウン症って知っていたの?」
有香「うん」
母親「あれから2年ぐらいになるのに、何で今まで聞かなかったの?」
有香「…」
母親「お母さんが悲しむと思った?」
有香「…」
母親「聞くのが怖かった?」
有香「…」
有香「聞きたくなかった」
母親「お母さんはね、有香ちゃんがダウン症であってもなくても、有香ちゃんが大好きなんだよ」
有香「うん」
…しばらくしてから
有香「お母さんと私の二人だけの秘密よ」
母親「お父さんには?」
有香「言わない」
母親「お父さんも知ってると思うよ」
有香「知らない」
5年生・9月7日
テレビニュースで自分がダウン症であると知る。
5年生・9月9日
「ダウン症って何?」と聞いてきましたが、詳しい説明はしなかったと記憶しています。その後、一度も聞いてきませんでした。
5年生・9月28日
「私ダウン症やねんて」
一緒にニュースの録画を見ながら、お友達に言いました。
6年生・11月20日
有香の苦悩する姿に本人への告知を考えましたが、大学の先生に相談した結果、もう少し時期を待つことにしました。
理由としては、アスペルガー的な思考の人ならば『上手くいかないのはアスペルがーのためだったんだ。自分が悪いんじゃないんだ』と考えて気持ちが楽になる人が多いそうですが、有香の場合『出来ないのはダウン症のためだったんだ、私が悪いんじゃないんだ』と、ダウン症と自分を切り離して考えて、気持ちが楽になるとは考えられなかったからです。
中1・6月
ハードディスクに録画してあるダウン症関係のテレビ番組(となりのしげちゃん等)を一人で見ていることが時々ありました。
その様子から、何か思うところがあるのだな~と思っていました。
5年生の9月には、ダウン症が障害の一つと気づいてなかったと思います。なぜなら身体障害(車椅子など)のように目で見て分からないからです。
今回の「ダウン症って何?」という質問は、2年前のものとは質が違うと感じました。
『お母さんから本当のことを聞こう』と、覚悟を定めるまでに、2年近い月日が必要だったようです。
その時が…
うちも考えないといけない時期にきました。
でも、かわいそうとか切ないという気持ちではないんです。
わが娘は今3歳ですが、自分が違和感を感じたときにそれを言葉に出来て、母に伝える事が出来るのだろうか、と考えてしまいました。
「言葉に出来る事」「話す相手がいる事(母に話してもらえるのが一番嬉しいのだけど)」を心に留めて、娘と一緒に成長していきたいと思います。
4月に支援学校で学年集会を見学させて頂いたとき「あなたたちは障害を持ちながら、頑張って生きていて、素晴らしい」というような内容の話がありました。
とてもストレートな表現に驚きました。
有香の場合、学校に通う中で、思うところがあったのではないかと思います。
有香は、父親にはダウン症であることを知られたくないみたいです。
主人はそんな娘に対して「可愛いやっちゃ」と言ってます
みんなは『言葉』で分かり合っているのに、自分にはそれが難しいと感じていたようです。
『自分の気持ちを言葉に出来て、聞いてくれる人がいる』
これが出来たら、随分心が楽になると思います。見たことを話すのと違い、気持ちを表現するのは難しいことのようです。
もしかしたら、難しさではなく、気持ちは言いたくないのかも知れませんね。
まだ3歳だから、今の可愛らしさを大切に、日々お過ごしくださいね。
心強いお言葉です。
あれから有香は、この件について、もう何も言いません。
何となく、心の整理が出来たので、私に確認したように感じます。
この件について記事にしますね。