goo blog サービス終了のお知らせ 

学級文庫

支援学校の高等部3年生です。

単語の意味

2011年03月07日 | 言葉の記録 5年生
≪5年生・3月6日(日)≫
ダンスの合同練習で久しぶりに会ったMちゃん(4年生)と、マクドナルドに行きました。
 
Mちゃんは有香より一学年下ですが、とても背が高く、しっかりしています。
背泳も出来るし、割り算も出来ます。漢字もばっちりです。
二人はあれこれお話をして、とても楽しそうでした。

…Mちゃんの知っている人がこの一年で3人亡くなられたそうです。(ご冥福をお祈りいたします)
Mちゃん「○○さんと△△さんと□□さんが亡くなった」
有香「何で死んだん?癌?」
Mちゃん「死んだんじゃない、亡くなったの」

Mちゃんママが「死ぬ」=「亡くなる」ということをMちゃんに説明しました。


幼児期には「象」を知っていても「鼻の長い動物は?」と質問されると分からなかったり、鉛筆を知っていても、数枚の絵の中から「書くものはどれですか?」と質問されたら選べないことがありました。
「何で?」と不思議に思いますが、理解の仕方が違うのでしょう。

学童期の現在、単語を上手く使っていても、確認すると、意味を答えられないことがよくあります。
使っていても言葉の意味が分からないということは、状況などの理解が違っている可能性があります。

 実例
 祖母「蛇が横切った」
 有香「それで蛇はどうなったん?死んだん?」

 有香の理解では、蛇が横に切れたようです。


折にふれて会話に出てきた言葉を「○○ってどういうこと?」と確認することが大切かもしれません。



雪やこんこん?

2011年03月04日 | 言葉の記録 5年生
≪5年生・3月3日(木)≫

…給食が時間内に食べられなかったそうで、雛あられを持ち帰りました。
給食の雛あられ

…雪が降ってきました
有香「あられって、雪やこんこん霰やこんこんの霰やね?」
母親「違うよ。霰は雪みたいに降る氷の粒よ」
有香「じゃあ、こんこんって何?」
母親「?」

…伯父が来たのでその話をしました
伯父「雪や霰が降るときの様子の表現じゃない?」



≪3月4日(金)≫

気になったのでインターネットで調べてみました。
驚いたのは歌詞。
ずーっと「こんこん」と思っていたら、「こんこ」でした

「こんこ」の語源ははっきりしないそうですが、もっとも有力な説は「来う此」(「此処に来い」)が転じたものだそうです。

「雪やこんこ」は「雪よ、此処に来い」(「雪よ、もっと降れ」)ということだそうです。
有香が下校したら、教えてあげたいと思います。


  雪やこんこ あられやこんこ
  降っては降っては ずんずん積もる
  山も野原も わたぼうしかぶり
  枯木残らず 花が咲く

  雪やこんこ あられやこんこ
  降っても降っても まだ降りやまぬ
  犬は喜び 庭かけまわり
  猫はこたつで丸くなる

その話は嫌

2011年03月04日 | 言葉の記録 5年生
≪5年生・3月3日(木)≫

…学校で辛いことがあるだろうと思うので、一度ゆっくり聞こうと思い、聞いてみました。
母親「学校はどう?嫌なことがある?お母さんには本当のことを話していいのよ」
有香「学校は楽しい」
母親「困っていることがない?」
有香「勉強が…」
母親「難しい?」
有香「うん」
母親「お友達が勉強が出来ないねって言う?」
有香「言わない」
  (中略)
母親「お母さんには何でも話して。お母さんには言いにくい?」
有香「うん。その話は嫌」
母親「じゃあ、お母さんにはどんな話をしてくれるの?」
有香「お母さんとは楽しい話がしたい。例えば、今日はひな祭りですね…とか、いろいろ楽しい話を言いたい」
母親「お母さんに辛い話をするのは?」
有香「嫌」


母親には辛い話はせずに、楽しい話のみをしたいそうです

誕生前の赤ちゃんの居場所

2011年03月03日 | 言葉の記録 5年生
≪5年生・2月26日≫

…祖母から父親と母親の結婚前の写真を見せられて
祖母「有香ちゃん、これ見て、誰か分かる?」
有香「お母さん、お父さん」

有香「お母さん、昔、若かったん?」
母親「そうです」
有香「え~っ」

有香「これは誰?」
母親「去年東京で会ったRちゃん。覚えてない?」
有香「忘れた」

有香「私はどこ?」
母親「いません」
有香「そんな~



≪5年生・3月1日≫

…有香は、自分が生まれる前に、自分がいなかったことを悔しがります。
有香「このとき私はいなかったんやね」
母親「そうよ」
有香「生まれる前の赤ちゃんは地球にいるの?」
母親「どこにいるのかね?」


娘とは?

2011年03月03日 | 言葉の記録 5年生
≪5年生・3月1日≫

…祖母が橋本さんからのプレゼントを有香に渡しました
祖母「橋本さんが娘さんと選んだんだって」
有香「…」
祖母「娘って分かる?」
有香「…」
祖母「橋本さんの娘が○○さん。きみちゃんの娘が有香ちゃん」
有香「私の息子は?」
祖母「いません」

正しく答えることが大切…らしい…

2011年03月03日 | 言葉の記録 5年生
≪5年生・1月22日≫

…有香とMさん(母親の友人)の会話です。ひょんなことからドラえもんの話になりました。
有香「あのね、実は、ドラえもんって鼠ですか?」
Mさん「ドラえもんは猫じゃない?」
有香「そうじゃなくて、鼠ですか?」
Mさん「ドラえもんは猫。猫が大人になったらドラえもんになるって話」
有香「そうじゃなくて、ドラえもんは鼠ですか?」
Mさん「鼠ではないです」
有香「あ~良かった。あのね、お母さんには秘密なんだけど、私は鼠アレルギーなの」
Mさん「ドラえもんは猫だから大丈夫」


一般的には「ドラえもんは猫」と聞けば瞬時に「ドラえもんは鼠ではない」と理解します。
有香がしつこく「ドラえもんは鼠ですか?」と聞くのを聞き、ドラえもんの正体を知りたいのではなく、鼠かどうかが聞きいだけなのだと思いました。

質問にはストレートに答えてあげた方が良いのかな?と感じます。

テレビ虫

2011年02月28日 | 言葉の記録 5年生
≪5年生・2月28日(月)≫

母親「本が好きな人を本の虫って言うねん。一つのことが大好きな人を何とかの虫って言うねん」
母親「T君みたいな人を本の虫って言うのよ」
有香「じゃあ、私はテレビ虫やな」


「虫」という題のとても面白い詩が書けました。

日本語の難しさ★虫

2011年02月28日 | 言葉の記録 5年生
≪5年生・2月≫

有香に「虫の居所が悪い」という言葉の意味を説明しようと思ったときに、日本語の難しさに直面しました。
普段何気なく使う言葉ですが、いざ説明をしようと思うと本当に難しいです。

虫っていったい何なんでしょう?


弱虫
泣き虫
点取り虫
本の虫

虫の息
虫がつく
虫の知らせ
腹の虫がおさまらない
虫がいい
虫が好かない
虫けら
虫ずが走る
虫の居所が悪い

2011年02月28日 | 言葉の記録 5年生
≪5年生・2月27日(日)≫

…漢字の学習中。『旅』という字を見せながら。
母親「旅行のりょたびとも言います」
有香「たびって何?あっ、11ぴきのね~こ~11ぴきのね~こ~11ぴきのね~こがたびに出た~やね?」

『11ぴきのねこ』は1年生の秋に音楽会で歌った曲です。
5つの数字の復唱が難しいのに、長期記憶に驚かされることが多々あります。


11ぴきのねこが旅に出た   
        
         作詞 井上ひさし 作曲 青島 広志

11ぴきのネコ 11ぴきのねこ 
11ぴきのねこが 旅び出た

みんなネコネコ 鼻を ヒコヒコ
ハラはペコペコ だけどニコニコ
山をノコノコ  丘をノコノコ
しっぽピコピコ 湖ドコドコ

11ぴきのねこが 旅に出た 
(後略)