伊達家の転封、朝鮮出兵、など、物語がかなり大きく動きます。カツシン秀吉の大芝居はどんどんテンションがあがり、どこまで行くのか見守ってしまうのですが(笑)、かわりに、忍耐ということを覚えた政宗の、耐える演技がこの巻のみどころ。耐えること、そして内省、ということを覚えた政宗は、このあとダイナミックに成長するための力を蓄えています。
辛いことがあっても、それをへんな理屈っぽい台詞とか、ましてや男のグ . . . 本文を読む
思うに、戦国もの大河ドラマって、合戦シーンがミソじゃありませんか。史上名高いあんな合戦や、ご当地マイナーだけど面白いこんな合戦なんかを、腕によりをかけて料理して、ドラマのメインの位置にドーンとおく…と、そういう長年のすり込みがあるもんですから、合戦シーンになるとテンションが下がり、ヘナヘナになってしまう戦国大河というのも、ちょっと信じられないものを見ている気がします。
今週は45分が長く感じた . . . 本文を読む
この巻のみどころは、政宗が秀吉に反感をいだき、若い覇気のままに反抗をこころみる顛末です。政宗にとって秀吉は、目もくらむような天下人、いつかはオレも!という憧れであるのと同時に、どう戦っても歯が立たない、途方に暮れるほど巨大な壁でもあるのですね。
カツシン秀吉の凄みは、前身が草履取りであったことなど夢にも想像させない絶対の貫禄です。同時にみている「真田太平記」の長門裕之さんが、微妙な小物感ただよ . . . 本文を読む