ピアノレスナーKaoriのわくわく!ブログ

毎日わくわく!毎日どきどき!
何が起こるかわからないピアノレスナーの日記

悲しみ

2013-02-20 08:33:57 | その他
人は
生活の中で
知らぬ間に音楽を感じて

その音楽から
その時の感情や思い出を
いっぱい思い出したりするものです


私もいろいろあります

まあ、ビートルズのヘイ・ジュードなど
今だに聴くと
中学の時、
完全下校5分前で焦ってた自分を思い出すし
(ま、だいたいクラブ終わりで必死で着替えてる)

ホテルカリフォルニアは掃除の音楽

それに
失恋して三日間泣き続けた時に聴いていた曲など
もう二度と聴きたくないと思います(笑)


「この曲何という題名?」
と聞かれてその方が口ずさんだ曲は

ベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章

珍しくベートーヴェン自身が付けた表題「悲愴」

そう、「月光」なんて名前も実は本人が付けたものではないし
そういうことから、この「悲愴」という表題には大きな意味があります

今まで、たくさんの生徒にレッスンしてきたし
もちろん自分でも弾くし
演奏会でもたくさんたくさん聴いてきたけれど

第1楽章は激しく悲しいまさに悲愴
だけれど
第2楽章はそれを癒すような優しい響き
だと、ずっと思ってきたしそう感じてきました

その方がぼそっと口ずさんだその「悲愴」は
あまりに「悲しい」歌でした

悲しすぎて悲しすぎて
題名すら知らないのに

あとワンフレーズ歌られていたら
きっと涙してしまったほどに
その歌声は、音楽は
悲しみに満ちていて

この曲を聴いていた背後にあったであろう
深い悲しみが静かに伝わってきました

ベートーヴェンは
どんな思いでこの楽章を書いたのか…

あまりの衝撃に
その後の話はほとんど記憶になく
帰り道も
ずっとその声がこだましたまま

音楽と人の関わりの深さ
私にとっての「事件」でした





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。